第4章|音韻意識・読み書きの発達

対応過去問 約20問/難易度 ★★★★☆

音韻意識

音韻意識の発達

音韻意識とは:語を構成する音の単位(音韻・モーラ)を意識的に認識・操作する能力

時期発達内容
3歳後半〜4歳語頭音の認識・同定
4歳後半語頭音抽出
5歳前後3モーラ語の逆唱、音韻分解・抽出
5〜6歳しりとり・かるた遊びが可能

5歳前半までに3モーラ語の逆唱ができるは正しい記述。
4歳で「にわとり」(4モーラ)の逆唱は困難(4モーラ以上の逆唱は学童期以降)。

音韻意識の評価課題

  • 逆唱課題
  • 語頭音・語末音の抽出課題
  • 音韻分解課題
  • 置き換え課題

語順課題は音韻意識の評価法ではない(構文・語用の評価)。

幼児後期で最も難しい音韻意識課題

  • 2モーラ語の逆唱(短い語の逆唱は難しい)

語数が少ない語の逆唱のほうが難しい。4モーラの音韻分解より2モーラの逆唱のほうが課題として難易度が高い。

  • 音韻意識の発達はひらがな読みの習得の前提となる
  • 語の同定が可能でも音韻意識が獲得されるとは限らない
  • 漢字語の読みにも音韻操作能力が必要

音韻意識と遊び

遊び音韻意識との関連
かるた○ 語頭音の認識が必要
しりとり○ 語末音の抽出が必要
あやとり× 音韻意識と無関係
ままごと× 象徴機能・語用と関連
すごろく× 数・ルール理解と関連

読み書きの発達

仮名文字の読みの発達

時期内容
幼児期プレリテラシー(読み書きのふりをする行動)
5歳後半ひらがなのほとんどの文字が読める
小学校低学年ひらがな読みが非語彙処理から語彙処理へ移行
  • 読み書きは話しことばと別個の系ではなく、連続した発達
  • 音と文字の対応規則の理解が必要
  • 特殊モーラ(拗音・促音・撥音)の中では撥音が最も習得が早い(最も遅いわけではない)
  • 清音→撥音→促音・長音→拗音の順に読める
  • 「1音節に1文字が対応しないかな文字(拗音など)の読みは習得が遅れる」は正しい

「清音・拗音・濁音・半濁音の順」は誤り。正しくは清音→撥音→促音・長音→拗音の順。

「かな文字の習得が早いと読解力が高い傾向は小学校高学年になっても持続する」は誤り。読解力との相関は学年が上がると薄れる。

読解を支える要素

  • ✅ 語彙知識
  • ✅ 文法知識
  • ✅ 推理能力
  • ✅ ワーキングメモリ

エンコーディング(記憶への符号化)は読解を直接支える要素として挙げられない。読解はデコーディング(解読)が基盤。

STRAW-R(改訂版標準読み書きスクリーニング検査)

含まれる内容:

  • 音読の流暢性
  • 音読の正確性
  • RAN課題(自動化能力の評価)
  • 計算

単語の逆唱はSTRAW-Rに含まれない(逆唱は音韻意識・ワーキングメモリの評価)。