| 年齢 | 特徴 |
|---|---|
| 乳児期前半 | 話し手と聞き手の交替(ターンテーキング)の原型が存在する |
| 1歳後半 | 言葉で要求を伝え始める |
| 2歳 | 現前事象について簡単な会話が成立 |
| 3歳 | 名前・性別を聞かれると答える、初歩的な会話が成立 |
| 4歳 | 話題がそれずに維持しながら語れる/非現前事象(その場にない事柄)について報告できるようになる |
| 5歳 | 非現前事象の報告が安定する(報告そのものは4歳ころから可能) |
| 6歳台 | 聞き手を考慮して詳しく説明する |
会話は現前(目の前)の事象から非現前(その場にない)事象へと発達する。1歳後半に語による要求、2歳で現前事象の会話、3歳で名前・性別など自己情報の応答、4歳ころから非現前事象の報告が可能になる。
したがって「5歳ころから非現前事象について報告できるようになる」は誤り(4歳ころからできる)。
また「利き手に合わせて話す内容を答えられる」といった記述は会話発達の指標ではない。
「幼児期の会話能力はスクリプト知識の発達を基礎とする」→ スクリプト知識はナラティブ(出来事の語り)産出の基盤であって、会話能力そのものの基礎ではない。会話の土台となるターンテーキングの原型は乳児期前半(母子の交互的な発声のやりとり)からすでに存在し、スクリプト知識の発達を待たない。
「相手に適切なタイミングでフィードバックする能力が幼児期に完成」は誤り(学童期まで発達が続く)。「発話スタイルの使い分けは学童期から出現」は誤り(幼児期後半から出現し始める)。