第5章|読み書きの発達・学童期・重要概念

ひらがな習得・学童期の発達・CALP・遊び・言語促進技法 / 難易度 ★★★★☆

5-1 ひらがなの読み書きの習得

読みの発達順序

清音 → 濁音・半濁音 → 拗音 → 特殊モーラ
「清音、拗音、濁音・半濁音の順に読める」→ 誤り(清音→濁音→拗音の順)(第20回)

特殊モーラの習得順序

習得が遅い順:促音(っ)> 長音 > 撥音(ん)
「特殊モーラの中では撥音習得が最も遅い」→ 誤り(促音が最も遅い)(第17回)

5-2 学童期の言語発達

  • 聞き手の理解を意識した会話が発達
  • 慣用句・比喩の理解が発達
  • 因果関係を含む語りの発達
  • 学習言語(CALP)が発達
  • プレリテラシーは幼児期(学童期ではない)
「学童期の言語発達で正しい」→ 聞き手の理解を意識した会話・慣用句・比喩の理解・学習言語の発達(第28回)

学習言語(CALP)

  • 非言語的文脈への依存が小さい(抽象的・脱文脈的)
  • 学校教育に依存して発達
  • 読み書きの獲得によって高次化
「学習言語は非言語的文脈への依存が大きい」→ 誤り(第24回)

5-3 疑問詞の習得順序

習得が最も遅い疑問詞 → 「いつ」(時間概念が抽象的)(第23回)

5-4 幼児の遊びの発達

時期遊びの特徴
1歳前後感覚運動遊び
1〜2歳ふり遊び(ふりをする遊び)
2〜3歳平行遊び(隣で別々に遊ぶ)
3〜4歳連合遊び(関わりながら遊ぶ)
4〜5歳協同遊び(役割分担)
「幼児前期の発達段階で適切でないのは」→ 音韻抽出の発達(これは4歳以降)(第26回)

標準的な発達マイルストーン

時期できること
1歳前後鉛筆で落書きをする(最も早い)
1歳前後積み木を2〜3個積む
1歳半前後積み木を横に並べる
1歳半前後「コップ持ってきて」など簡単な指示に従う
2〜3歳物を包む
5歳以降しりとり遊び
  • 「最も早くできるようになるのは」→ 鉛筆で落書きをする(第27回)
  • 「1歳6か月前後にできるようになる」→ 「コップ持ってきて」など簡単な指示に従う(第19回)
  • 「4歳定型発達児で誤り」→ 「にわとり」を逆唱することができる(4モーラの逆唱は5〜6歳以降)(第20回)

言語発達を促す話しかけ

手法内容
マザリーズ子ども向けの発話スタイル
トイトークおもちゃを介した話しかけ
リキャスト子どもの発話を文法的に正しく言い直す
エキスパンション子どもの発話に語を付け加える(拡張模倣)
ミラリング子どもの行動・発話をそのまままねる
「言語発達を促す話しかけでないのは」→ ミラリング(応答的関わりの基本姿勢だが言語発達促進とは区別される)(第28回)

引っかけ対策:幼児後期(4〜5歳)の言語発達

適切な発達適切でない(学童期以降)
ナラティブにマクロ構造が現れる系列的意味関係に基づく語の連想が可能になる
字義通りでないことばの意味を理解(皮肉・冗談)
語が音韻の連なりで構成されていることが分かる
「4〜5歳の定型発達児が示す言語発達として適切でない」→ 系列的意味関係に基づく語の連想(第26回)

確認問題

Q1. ひらがなの読みの発達順序として正しいものはどれか:①清音→拗音→濁音 ②清音→濁音→拗音 ③濁音→清音→拗音
Q2. 特殊モーラの中で習得が最も遅いものはどれか:①撥音(ん)②長音 ③促音(っ)
Q3. 疑問詞の中で習得が最も遅いものはどれか:①なに ②どこ ③だれ ④いつ
Q4. 言語発達を促す話しかけとして誤りはどれか:①リキャスト ②エキスパンション ③ミラリング ④トイトーク
Q5. 4歳定型発達児でできないものはどれか:①語頭音の抽出 ②2〜3個の積み木を積む ③「にわとり」の逆唱 ④簡単な指示に従う
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A1. ② 清音→濁音・半濁音→拗音→特殊モーラ
A2. ③ 促音(っ)
A3. ④ いつ(時間概念が抽象的で最も遅い)
A4. ③ ミラリング(応答的関わりの基本姿勢だが言語発達促進技法とは区別される)
A5. ③ 「にわとり」の逆唱(4モーラの逆唱は5〜6歳以降)
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