第6章|言語発達の評価・検査

対応過去問 約12問/難易度 ★★★☆☆

評価ツール・健康診査

乳幼児健康診査の確認事項

健診主な確認事項
1歳6か月健診有意味語の表出・指さし・大人の言葉の理解・絵本を見て指す・名前を呼ばれると振り向く
3歳児健診言語・認知発達、ASD等の疑いの確認
5歳児健診発達障害の早期発見

1歳6か月健診で要観察になるもの

  • 大人のまねをしない(模倣の欠如)← 要観察

「有意味語が6語ある」「2語文が出ない」「積み木を横に並べない」「円を描かない」は1歳6か月時点では要観察基準ではない。
「クレヨンなどで丸(円)を書きますか」は1歳6か月健診の問診項目ではない(3歳相当の発達課題)。

LCスケールの項目

1語文期(語彙50語以下の段階)の項目:

  • 表出語彙5語
  • 対人的表現
  • 絵の名称の理解
  • 物品名の理解

色名の理解は1語文期の項目ではなく、より高い発達段階(2語連鎖期以降)の項目。

平均発話長(MLU)

MLUは「形態素」を単位として算出する

  • 語・音素・音節・文節では算出しない
  • 文の複雑さ・発達段階の指標

発達研究法

研究法概要乳児への適用
観察法自然な行動を観察・記録
選好注視法刺激を2つ提示し注視時間を比較
内観法自分の心理過程を言語報告×
談話分析法会話・言語産出の分析×
自由連想法連想された語を発話させる×

コミュニケーション態度の評価対象

  • ✅ 視線
  • ✅ 伝達意図
  • ✅ 顔の表情
  • ✅ 役割交代(ターンテーキング)

機能的操作(物の機能に合った使い方)は認知発達・前言語期評価の対象であり、コミュニケーション態度の評価対象ではない。

言語発達を促す技法

言語発達を促す話しかけの技法

技法内容
マザリーズ(CDS)養育者の特有の話しかけ
トイトークおもちゃ・遊びに関する話しかけ
リキャスト子どもの発話を意味を変えずに文法的に正しく言い直す
エキスパンション(拡張模倣)子どもの発話に語を加えて繰り返す

ミラリングは子どもの行動をそのまままねる技法で、言語発達を直接促す「話しかけ」ではない。

語彙獲得促進のポイント

  • 育児語(CDS)を用いた働きかけは語彙獲得を促進する
  • 大人の意図を推測する語用論的能力が語彙の意味獲得に必要
  • 「物を指して『なに?』と質問するようになる」と語彙が急速に増加する
  • ボキャブラリー・スパートの時期に増加するのは名詞が多い(動詞ではない)