第2章|言語発達の基礎知識

高頻出/難易度 ★★★☆☆

2-1 月齢・年齢別発達マイルストーン

年齢言語・コミュニケーション発達
0〜6か月クーイング・発声
6〜12か月喃語・共同注意の芽生え
1歳前社会的参照の出現
1歳過ぎ意図の伝達が始まる・初語
1歳6か月指さし・語彙50語
2歳二語文・助詞の誤用あり
2〜3歳三語文
3歳同年齢の子と会話可能・色名理解・「長い短い」理解
4歳〜サリー・アン課題通過(一次の心の理論)
5歳しりとり遊び・分からないとき再質問
6歳相手や場所に合わせた要約・省略
「左右がわかる」は3歳の発達項目ではない(就学前〜6歳頃)。

3歳で「遅れが疑われる」もの

遅れの指標
2語文が出現していない → 遅れの指標
ブランコで立ち乗りができない → 4歳相当のため遅れではない
十字が書けない → 3歳半〜4歳相当
「大きい・小さい」が分からない → 3歳後半相当

反対語テスト(5歳)

5歳で最も正答数が低い(難しい)のは:「厚い ⇔ 薄い」

2-2 前言語期の発達とコミュニケーション

概念内容出現時期
社会的参照不確かな状況で他者の表情・行動を参照する1歳前
共同注意他者と同じ対象に注意を向ける1歳前後
指さし要求→叙述の順に発達1歳前後
意図の伝達目的をもって他者に働きかける1歳過ぎ

前言語期の指導の原則

適切な指導:物への注目・探索行動を促す/因果関係への気づき/自発的な働きかけを育てる/動作模倣・身振りを促す/感覚運動遊びを繰り返す
前言語期に適切でない指導:音声の復唱/絵カードによる呼称練習/色名の理解を促す/パターン的な遊びを正確に模倣させる

2-3 語彙・文法・語用の発達

初期語彙指導で考慮するもの

使用頻度が高い語/興味・関心がある語/対応する身振りがある語/定形発達児の獲得順序が早い語
「構音可能な音を含む語」は初期語彙指導では考慮不要。語彙理解は音声表出より先に発達する。

文法(構文)発達のポイント

語連鎖(2語文)に進む目安:理解語彙が50語を超えたころ (「30語を超えたら」は誤り)
  • 助詞の誤用は2〜3語文期には許容する
  • 指導の順序:非可逆文 → 可逆文(可逆文のほうが難しい)
  • 動詞語彙を拡大することが文法発達を促進する

質問-応答関係の発達(年齢別)

年齢特徴
2歳前半質問に対して無反応が多い
3歳前半初歩的な会話が可能になる
4歳自己経験や連想による応答が多い
5歳分からないときに再質問や語の意味を説明する
6歳相手や場所に合わせた要約・省略ができ始める
4歳の特徴は「自己中心的な応答」。「相手に合わせた発話」は6歳頃から。

まとめ:引っかけ対策

よく出る問題正解
初語の出現1歳過ぎ
二語文の出現2歳
心の理論(サリー・アン)の通過4歳頃
しりとりが楽しめる5歳
語連鎖開始の目安語彙数理解語彙50語
前言語期の適切でない指導音声復唱・絵カード呼称

確認問題

Q1. 初語・意図の伝達が始まるのは何歳頃か。
Q2. 二語文が出現しているべきなのに出ていない場合、遅れが疑われるのは何歳か。
Q3. 語連鎖(2語文)指導を開始する目安となる理解語彙数は何語か。
Q4. 前言語期に「音声の復唱」の指導が適切でない理由を答えよ。
Q5. 反対語テストで5歳児が最も難しいのはどの反対語か。
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