2-1 月齢・年齢別発達マイルストーン
| 年齢 | 言語・コミュニケーション発達 |
| 0〜6か月 | クーイング・発声 |
| 6〜12か月 | 喃語・共同注意の芽生え |
| 1歳前 | 社会的参照の出現 |
| 1歳過ぎ | 意図の伝達が始まる・初語 |
| 1歳6か月 | 指さし・語彙50語 |
| 2歳 | 二語文・助詞の誤用あり |
| 2〜3歳 | 三語文 |
| 3歳 | 同年齢の子と会話可能・色名理解・「長い短い」理解 |
| 4歳〜 | サリー・アン課題通過(一次の心の理論) |
| 5歳 | しりとり遊び・分からないとき再質問 |
| 6歳 | 相手や場所に合わせた要約・省略 |
「左右がわかる」は3歳の発達項目ではない(就学前〜6歳頃)。
3歳で「遅れが疑われる」もの
遅れの指標
2語文が出現していない → 遅れの指標
ブランコで立ち乗りができない → 4歳相当のため遅れではない
十字が書けない → 3歳半〜4歳相当
「大きい・小さい」が分からない → 3歳後半相当
反対語テスト(5歳)
5歳で最も正答数が低い(難しい)のは:「厚い ⇔ 薄い」
2-2 前言語期の発達とコミュニケーション
| 概念 | 内容 | 出現時期 |
| 社会的参照 | 不確かな状況で他者の表情・行動を参照する | 1歳前 |
| 共同注意 | 他者と同じ対象に注意を向ける | 1歳前後 |
| 指さし | 要求→叙述の順に発達 | 1歳前後 |
| 意図の伝達 | 目的をもって他者に働きかける | 1歳過ぎ |
前言語期の指導の原則
適切な指導:物への注目・探索行動を促す/因果関係への気づき/自発的な働きかけを育てる/動作模倣・身振りを促す/感覚運動遊びを繰り返す
前言語期に適切でない指導:音声の復唱/絵カードによる呼称練習/色名の理解を促す/パターン的な遊びを正確に模倣させる
2-3 語彙・文法・語用の発達
初期語彙指導で考慮するもの
使用頻度が高い語/興味・関心がある語/対応する身振りがある語/定形発達児の獲得順序が早い語
「構音可能な音を含む語」は初期語彙指導では考慮不要。語彙理解は音声表出より先に発達する。
文法(構文)発達のポイント
語連鎖(2語文)に進む目安:理解語彙が50語を超えたころ
(「30語を超えたら」は誤り)
- 助詞の誤用は2〜3語文期には許容する
- 指導の順序:非可逆文 → 可逆文(可逆文のほうが難しい)
- 動詞語彙を拡大することが文法発達を促進する
質問-応答関係の発達(年齢別)
| 年齢 | 特徴 |
| 2歳前半 | 質問に対して無反応が多い |
| 3歳前半 | 初歩的な会話が可能になる |
| 4歳 | 自己経験や連想による応答が多い |
| 5歳 | 分からないときに再質問や語の意味を説明する |
| 6歳 | 相手や場所に合わせた要約・省略ができ始める |
4歳の特徴は「自己中心的な応答」。「相手に合わせた発話」は6歳頃から。
まとめ:引っかけ対策
| よく出る問題 | 正解 |
| 初語の出現 | 1歳過ぎ |
| 二語文の出現 | 2歳 |
| 心の理論(サリー・アン)の通過 | 4歳頃 |
| しりとりが楽しめる | 5歳 |
| 語連鎖開始の目安語彙数 | 理解語彙50語 |
| 前言語期の適切でない指導 | 音声復唱・絵カード呼称 |