第4章|音声治療法

過去問頻出/難易度 ★★★★☆

4-1 主な音声治療法と適応

治療法適応・効果
プッシング法・引き法一側性声帯麻痺(声門閉鎖を強める)
あくび・ため息法筋緊張性発声障害・声帯結節(声門閉鎖を弱める・リラックス)
硬起声発声声帯麻痺の声門閉鎖補助(※肉芽腫の原因にもなる)
軟起声発声声帯結節・筋緊張性発声障害(声門閉鎖を弱める)
Kayser-Gutzmann法変声障害(甲状軟骨を指圧で下げる)
チューブ発声法筋緊張性発声障害・変声障害
内緒話法声門閉鎖を弱める
Lee Silverman法(LSVT)パーキンソン病(声を大きくする)
ハミング法・腹式呼吸法声帯ポリープ・ポリープ様声帯後の音声指導
「声帯結節─硬起声発声」は誤り(軟起声が正しい)(第15回)。
「喉頭麻痺─あくび・ため息法」は誤り(プッシング法が正しい)(第15回)。
「痙攣性発声障害─プッシング法」は誤り(SDにはボツリヌス毒素注射)(第15回)。

4-2 Kayser-Gutzmann法の詳細

  • 甲状軟骨を指圧で下方に押し下げる
  • 変声障害に有効
「舌骨・下顎骨・輪状軟骨・披裂軟骨」ではなく甲状軟骨(第18回)。

4-3 声門閉鎖を弱める訓練法

  • 内緒話法
  • あくび・ため息法
  • 吸気発声

4-4 発話速度を遅くする訓練法

  • フレージング法(息継ぎを増やして区切る)
  • モーラ指折り法(1モーラずつ指を折りながら話す)
「アクセント法・チューイング法は発話速度を遅くする方法」は誤り(第17回)。

4-5 声の衛生指導

正しい指導

  • 大声を避ける(声の安静)
  • 水分摂取を促す(喉の保湿)
  • マイクロホンを使用する(負担軽減)
  • 禁煙を促す
  • 胃食道逆流の予防(炭酸飲料・脂肪食を避ける)
  • 相手の近くで話す

誤った指導(引っかけ)

  • 「ささやき声で話す」→ 誤り(声帯に負担)
  • 「水分摂取を控える」→ 誤り
  • 「炭酸飲料を多く摂取する」→ 誤り(逆流促進)
第22回:「水分摂取を控える」「ささやき声で話す」が誤りの選択肢。

確認問題

Q1. 一側性声帯麻痺に適応する音声治療法は何か?
Q2. 声帯結節の音声治療として正しいのは軟起声か硬起声か?
Q3. Kayser-Gutzmann法ではどの軟骨をどの方向に動かすか?
Q4. パーキンソン病の音声治療として有効な方法は?
Q5. 声の衛生指導として「ささやき声で話す」は正しいか?
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