第2章|舌切除の構音障害

対応過去問 6問 / 難易度 ★★★☆☆

舌切除と構音

舌切除後に明瞭度が低下する音

舌が必要な音(明瞭度が低下):

  • 歯茎音:[t][d][n][s][z][ts][dz]
  • 軟口蓋音:[k][g](舌後部を使う)

舌が不要な音(明瞭度が保たれやすい):[p][b][m](両唇音)、[h](声門音)、母音(比較的保たれる)

舌の切除(全体・半側)後に低下する:[t][k](歯茎音・軟口蓋音)

調音方法でみた「舌切除で障害されやすい音」

設問は調音点でなく調音方法で問われることがある。舌で閉鎖・狭めを作る音が崩れる、と整理する。

調音方法代表音舌半側切除での影響
破裂音タ行・カ行[t][d][k][g]障害されやすい——舌で閉鎖を作る
破擦音ツ・チ[ts][tʃ]障害されやすい——舌で閉鎖+摩擦を作る
声門音ハ行[h]保たれやすい——声門で作り舌の関与が少ない
両唇音パ・バ・マ行[p][b][m]保たれやすい——唇で作り舌の関与が少ない
接近音ヤ行・ワ行[j][w]影響を受けうるが、代表としては扱われない

舌半側切除で「障害されやすい音」を2つ選ぶなら=破裂音+破擦音。声門音・両唇音は舌を使わないので保たれる側、接近音は舌が関与しうるものの狭めが緩く、国試では障害されやすい音の代表には入らない。迷ったら「舌で閉鎖を作るか」で切る。

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