第2章|吃音の評価

吃音 第2章

評価項目

評価すべき項目

評価項目内容
吃症状種類・頻度・持続時間
一貫性・適応性繰り返し音読での変化
非流暢発話中の非流暢の量・質
被刺激性モデルを示した後の変化
随伴症状種類・重症度
工夫・回避回避行動の種類・頻度
情緒性反応吃音に対する感情・態度
発話速度流暢性との関係
性格特徴・生活環境心理的背景
コミュニケーション態度成人では特に重要

「妥当性」は吃音の評価項目でない(検査の妥当性という概念はあるが吃音評価の直接的な指標ではない)。「書字能力」は発達性吃音の評価として重要度が低い。「話声位(habitual pitch)」は成人吃音者の評価として必要性が低い。

録音で観察できないもの

録音で観察できる:吃症状・吃頻度・一貫性(繰り返し読みによる変化)

録音で観察できない

  • 随伴症状(体の動き・顔の表情)
  • 情緒性反応(顔の表情・態度)

工夫・回避行動の識別

工夫・回避に該当するもの

  • 言い換え(別の言葉で代用)
  • 「...わかりません」(答えを避ける)
  • 「げ...ST です」(助走・開始の変更)
  • 「姉と同じ言語聴覚士です」(迂回表現)

工夫・回避に該当しないもの

  • 「げ、げ、げ言語聴覚士です」→ 繰り返しの吃音症状そのもの

吃音の指標

吃音の指標となるもの

  • 音の繰り返し頻度
  • 阻止(ブロック)の頻度

吃音の指標にならないもの

  • 1分間の想起語数(語想起・流暢性の評価)
  • 発話量に対する情報量(クラタリングの指標)
  • 1発話の長さ