コンピュータの中身(数の表し方・ハードウェア・ソフトウェア)、ネットワークとセキュリティ、医療情報システムまでを扱う章。計算は16進数の四則演算・AD変換の分解能・データ量と伝送時間の3型、用語は記憶装置・プロトコル・ファイアウォールとマルウェア・DICOMとHL7が毎年のように出る。同じ趣旨の問題が言い回しを変えて繰り返されるので、各節の表で「何が何の役割か」を対応させれば取り切れる。
2進数は0と1だけ、16進数は0〜9とA〜Fを使う。16進数のA〜Fは10〜15を表す。2⁴=16なので、2進数の4桁が16進数の1桁にちょうど対応する。だから2進数を16進数に直すときは、最下位桁から4桁ずつ区切る(3桁ずつは8進数)。
| 10進 | 2進 | 16進 | 10進 | 2進 | 16進 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8 | 1000 | 8 | 12 | 1100 | C |
| 9 | 1001 | 9 | 13 | 1101 | D |
| 10 | 1010 | A | 14 | 1110 | E |
| 11 | 1011 | B | 15 | 1111 | F |
2のべき乗は暗記しておく:2⁸=256、2⁹=512、2¹⁰=1024、2¹²=4096。8ビット(1バイト)で表せるのは0〜255の256通り。
手順:10進数を基数(2または16)で割り続け、余りを下から順に並べる。2進数なら「2のべき乗の和に分ける」方が速い。
| 例 | 割り算(余り) | 答え |
|---|---|---|
| 126 → 16進 | 126÷16=7 余り14(E) | 7E |
| 211 → 2進 | 211=128+64+16+2+1 | 11010011 |
| 340 → 16進 | 340÷16=21 余り4、21÷16=1 余り5 | 154 |
| 2進 10110111 → 16進 | 下位から4桁ずつ:1011|0111 | B7 |
逆に16進数を2進数にするときは、16進の1桁を2進の4桁に置き換えて並べる(7E=0111 1110)。上の桁に余った2進数の端数は、左に0を補って4桁にする。8進数は3桁ずつで、16進数と取り違えた肢が出る。
手順:①16進数の各桁を「上の桁×16+下の桁」で10進に直す ②10進で計算 ③答えを16で割って商と余りを求め、16進に戻す(2進にするなら2のべき乗に分ける)。答えの選択肢に10進の値をそのまま16進のように並べた肢が混ざるので、最後の変換を省かない。
| 問題の型 | 10進に直す | 答え |
|---|---|---|
| C8 − 4A(16進で答える) | 200 − 74 = 126 = 7×16+14 | 7E |
| 4A − 25(10進で答える) | 74 − 37 | 37 |
| B8 + 9C(16進で答える) | 184 + 156 = 340 = 1×256+5×16+4 | 154(「340」は10進のまま) |
| A8 + 2B(2進で答える) | 168 + 43 = 211 = 128+64+16+2+1 | 11010011 |
| 2進 01010101 × 3 | 85 × 3 = 255 | 11111111 |
| 2進 101 × 1011 | 5 × 11 = 55 = 32+16+4+2+1 | 110111 |
2進数を1桁左にずらす(左シフト)と値は2倍になる。01010101(85)を左シフトした10101010(170)は「2倍」で、3倍ではない。3倍=2倍+1倍なので 10101010+01010101=11111111。
| 文字コード | 中身 |
|---|---|
| ASCII(アスキーコード) | 英数字・記号を7ビットで表す。日本語は扱えない |
| JISコード/シフトJIS/EUC-JP | 日本語用の文字コード(世界中の文字は網羅しない) |
| Unicode(ユニコード) | 日本語を含む世界中の文字を一つの文字集合に収めた。UTF-8などで符号化する |
ASCIIではアルファベットが順に並ぶ。A=41(16進)なら、10文字目のJはAに9を足して 41+9=4A(16進で数える:41,42,…,49,4A)。「50」を選ぶのは10進の足し算をした誤り。
ASCIIとUnicodeは文字コードであって画像フォーマットではない(静止画の形式を選ぶ問題で、切る肢として並ぶ)。
| 演算 | 記号 | 1になる条件 |
|---|---|---|
| AND(論理積) | A・B | 両方が1のときだけ1 |
| OR(論理和) | A+B | どちらか一方でも1なら1 |
| NOT(否定) | Ā、¬A | 0と1を入れ替える |
| NAND | ¬(A・B) | 両方が1のときだけ0(それ以外は1) |
| NOR | ¬(A+B) | 両方が0のときだけ1 |
| XOR(排他的論理和) | A⊕B = A・B̄+Ā・B | 入力が異なるときだけ1 |
選択肢の式が元の式と等しいかは、A・B・Cに0/1を入れて比べる。A+(B・C)なら A=1, B=C=0 で元の式は1。A・(B+C)はこのとき0なので違う。8通り全部を調べなくても、食い違う組を1つ見つければその肢は切れる。
円の内側が1、外側が0。・は重なり(共通部分)、+は合わせた範囲、否定は円の外側と読む。網掛けの範囲を言葉にしてから式に直すと迷わない。
| 網掛けの範囲(言葉) | 論理式 |
|---|---|
| Aのうち、BにもCにも入らない部分(Aだけの部分) | A・¬(B+C)=A・B̄・C̄ |
| Aの内側で、BとCのどちらか一方だけに入る部分 | A・(B・C̄+B̄・C) |
| Cの外側で、AとBのどちらか一方だけに入る部分 | (A+B)・(Ā+B̄)・C̄=(A⊕B)・C̄ |
| Aの外側で、BかCに入る部分 | Ā・(B+C) |
(A+B)・(Ā+B̄)は「AかBに入り、かつ両方には入らない」=XOR。この形がXORの言い換えとして出る。
ベン図・式・タイムチャートのどれで出ても、迷ったら真理値表を作るのが確実。2入力なら4行、3入力なら8行。
| A | B | AND | OR | NAND | NOR | XOR |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 |
| 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
NANDとANDは全行で0と1が逆、NORとORも全行で逆。XORとORの違いは、両方1の行だけ(XORは0、ORは1)。選択肢の波形はこの対で作られることが多い。
入力X・Yの波形を区間ごとに区切り、各区間で(X, Y)の組を論理式に入れる。¬(X・Y)(NAND)なら、出力が0になるのはX=1かつY=1の区間だけで、残りの区間はすべて1。ANDと取り違えると0と1が全部逆の波形を選んでしまう。
アナログ信号は標本化(サンプリング)→量子化→符号化の順でディジタル値になる。標本化は時間を区切る操作、量子化は振幅を段階に丸める操作。DA変換はその逆で、ディジタル値をアナログの電圧に戻す。
標本化周波数 fs は、信号に含まれる最高周波数 fmax の2倍以上にする(fs ≧ 2fmax)。これより低いと折り返し雑音(エイリアシング)が生じ、元の信号を復元できない。
サンプリング間隔は周波数の逆数。帯域1〜100 Hzの信号なら fs ≧ 200 Hz、サンプリング間隔の最大値は 1/200 s = 5 ms。10 kHzの信号を20 kHzより低く標本化すると復元できない。
nビットのAD変換器は振幅を2ⁿ段階に分ける。分解能(1段=LSBあたりの電圧)≒ 入力範囲 ÷ 2ⁿ。
| 条件 | 計算 | 分解能 |
|---|---|---|
| −1〜+1 V を10ビット | 2000 mV ÷ 1024 | 約2.0 mV(範囲は2 V。1 Vとすると1 mVの誤答) |
| 0〜8 mV を12ビット | 8000 μV ÷ 4096 | 約2 μV |
例題:0.0〜1.5 Vを4ビットで変換し、0000が0.0 Vに対応する。1.0 Vは何か。→ 4ビットのコードは0000〜1111(0〜15)。1段は約0.1 V(1.5÷15)なので、1.0 Vは10段目=1010。(1.5÷16≒0.094 Vで計算しても1.0÷0.094≒10.7で、切り捨てると同じく10段目。)
フラッシュ型(並列比較型)AD変換器は、比較器を並べて一度に変換するので最も高速(「高速変換に不向き」は誤り)。逐次比較型は中速、二重積分型は低速だが雑音に強い。多チャンネルを同時刻で変換するには、標本化保持回路(サンプルホールド回路)で各チャンネルの値を同時に保持してから順に変換する。
| AD変換器の方式 | 速さ | 特徴 |
|---|---|---|
| フラッシュ型(並列比較型) | 最も高速 | 比較器を2ⁿ−1個並べる。ビット数を増やすと回路が大きくなる |
| 逐次比較型 | 中速 | 上位ビットから順に1ビットずつ決める。汎用 |
| 二重積分型 | 低速 | 積分するので雑音に強く精度が高い(ディジタルテスタなど) |
例題:帯域1〜100 Hzの信号を8ビットでAD変換し、5秒記録する最小の容量は? → fs=2×100=200 Hz、標本数=200×5=1000個、1個=8ビット=1バイト → 1000バイト。fsを100 Hzにすると500(標本化定理を満たさない)、ビットのまま数えると8000になる。
| 手法 | 目的(正しい対応) | 誤りとして出る対応 |
|---|---|---|
| 移動平均 | 変動を軽減して平滑化する(低域通過フィルタとして働く) | 周期信号の検出/スペクトル解析/波形パターンの認識 |
| FFT(高速フーリエ変換)・フーリエ変換 | 周波数成分を求める(周波数分析) | エイリアシングの除去 |
| 自己相関関数 | 周期的な信号の抽出・検出 | |
| 加算平均 | 刺激に同期して加算し、雑音に埋もれた微小な信号(聴覚誘発電位など)を検出する | 平滑化 |
| 微分 | 変化(傾き)を強調する=高周波成分を強調する | 高周波成分の除去/基線動揺の除去 |
| 積分 | 特定区間の面積を求める | |
| ウェーブレット変換 | 時間と周波数を同時に見る解析 | SN比の改善 |
基線動揺(ゆっくりした低周波の揺れ)を除くのは高域通過フィルタ。エイリアシングは標本化の前に低域通過フィルタ(アンチエイリアシングフィルタ)を入れて防ぐ。
1バイト(byte, B)=8ビット(bit)。伝送速度の単位bpsは「1秒あたりのビット数」なので、バイトで与えられたデータ量は8倍してビットに直してから割る。k・M・Gはそれぞれ10³・10⁶・10⁹(1 Gbps=1000 Mbps)。
| 量 | 求め方 |
|---|---|
| 階調とビット数 | 2ⁿ階調=nビット:256階調=8ビット=1バイト、1024階調=10ビット |
| 画像1枚のデータ量 | 画素数 × 1画素のビット数(カラーはRGBの3色分) |
| 動画のデータ量(1秒あたり) | 1フレームのデータ量 × フレーム数/秒 |
| 伝送時間 | データ量〔bit〕÷ 実効の伝送速度〔bps〕 |
| 必要な圧縮率 | 生データの速度 ÷ 伝送路の速度の逆数 |
例1(カラー画像):RGB各256階調、1024×1024画素の画像1枚は? → 1画素=3色×1バイト=3バイト。1024×1024≒1M画素 → 約3 MB。1 MBは1色分だけ、24はビットのまま数えた誤り。
例2(伝送時間):8ビット、10,000×10,000画素の画像10枚を1 Gbpsで送る最短時間は? → 8ビット×10⁸画素×10枚=8×10⁹ビット。÷10⁹ bps = 8 s。
例3(伝送効率):最大100 Mbpsの回線(効率50%)で10 MBをダウンロードすると? → 10 MB=80 Mbit。実効速度=100×0.5=50 Mbps。80÷50=1.6 s。効率を忘れると0.8 s。
例4(必要な伝送速度):1枚1 MB(または10 MB)の画像を1秒に100枚(10枚)送るには? → どちらも 8 Mbit×100 = 800 Mbps(80 Mbit×10 = 800 Mbps)。これを満たす最小の選択肢である1 Gbpsを選ぶ。
例5(圧縮率):1024階調(10ビット)、4000×2000画素、50フレーム/秒の動画を40 Mbpsで送る → 8×10⁶画素×10ビット×50=4×10⁹ bps。4000 Mbps÷40 Mbps=100 → 1/100に圧縮する。
①バイト(B)とビット(b)は8倍違う:伝送速度bpsはビット。②画素数は縦×横:1024×1024は約100万(1 M)画素。③伝送効率や実効速度が与えられたら、最大速度にかけてから割る。答えの選択肢はこの3つの取り違えで作られる(8倍・1/8・2倍の値が並ぶ)。
| 可逆圧縮(ロスレス) | 非可逆圧縮(不可逆圧縮) | |
|---|---|---|
| 復元 | 元のデータに完全に戻せる | 完全には戻らない(圧縮率を上げるほど劣化する) |
| しくみ | データの冗長性(偏り・繰り返し)を利用する | 人間の視覚・聴覚が気づきにくい情報を捨てる |
| 圧縮率 | 低い | 非可逆圧縮の方が圧縮率は高い(「可逆の方が高い」は誤り) |
| 使う対象 | テキスト・プログラム(機械語)・数値データ、ZIP、PNG、GIF | 音声・静止画・動画:MP3、JPEG、MPEG |
静止画のフォーマットはJPEG・PNG(GIF・BMPなども代表例)。MPEGは動画、ASCII・Unicodeは文字コード。1ビットも失えないデータ(プログラム・テキスト)は可逆圧縮と判断する。
五大装置=入力装置・出力装置・記憶装置・演算装置・制御装置。CPUは演算装置と制御装置(と一時記憶のレジスタ)からなる。CPUは主記憶装置から命令を読み込み、解読して実行する。
| 装置 | 代表例 |
|---|---|
| 入力装置 | キーボード・マウス・スキャナ・OCR(光学文字読取装置)・タッチパネル(入出力兼用) |
| 出力装置 | ディスプレイ・プリンタ |
| 記憶装置 | RAM・ROM・HDD・SSD・USBフラッシュメモリ・RAID |
| 演算・制御 | CPU(演算はALU) |
| 記憶装置 | 揮発/不揮発 | 用途・特徴 |
|---|---|---|
| DRAM | 揮発性 | メインメモリ(主記憶)に使う。安価・大容量、リフレッシュが要る |
| SRAM | 揮発性 | キャッシュメモリに使う。高速、書き換えできるRAM(読出し専用ではない) |
| キャッシュメモリ | 揮発性 | CPUとメインメモリの間で、データや命令を高速に取り込むための一時記憶 |
| ROM(マスクROM・EEPROMなど) | 不揮発性 | 電源を切っても情報を保持する。マスクROMは製造時に内容が決まる、EEPROMは電気的に書き換え可 |
| フラッシュメモリ | 不揮発性 | SSD・USBメモリ・SDカード(「揮発性の一種」は誤り) |
| SSD | 不揮発性 | フラッシュメモリを使った補助記憶装置 |
| HDD | 不揮発性 | 磁気的に記録する補助記憶装置 |
| CD-ROM・DVD-RW・DVD-RAM | 不揮発性 | 光ディスク(補助記憶) |
電源を切ると情報が消えるのはメインメモリ(DRAM)。速さの順はレジスタ>キャッシュ>メインメモリ>SSD>HDDで、速いものほど容量が小さい。RAMは記憶内容を書き換えられ、主記憶装置として使われる。
RAIDは複数のハードディスクをまとめて1台のように扱い、読み書きの高速化や耐障害性を持たせる仕組み。代表例:RAID0(ストライピング=分散して高速化・冗長性なし)、RAID1(ミラーリング=同じ内容を2台に書く)、RAID5(パリティを分散して1台の故障に耐える)。RAIDは記憶装置の技術で、演算装置でもメモリ(EEPROM)でもない。
IoTデバイスは、センサや通信機能を持ち、インターネットにつながってデータを送受信する機器(ウェアラブル端末・見守りセンサなど)。通信装置にはモデム・ルータ・無線LANアダプタなどがある(ネットワークの機器は3-8・3-9)。医療機器もネットワークにつながるようになり、つながる機器が増えるほど、不正アクセスの入口も増える(3-10)。
| インタフェース | 中身 |
|---|---|
| USB(Universal Serial Bus) | データをシリアル方式で転送する(パラレル転送ではない)。RS-232Cより速い。接続した機器に電力を供給できる(バスパワー)。電源を入れたまま抜き差しできる(ホットプラグ)。ハブでポートを増やせる |
| USB Type-C | 上下対称の角の丸い小判形で、表裏どちら向きでも挿せる(Type-Aは長方形) |
| RS-232C | 低速のシリアル通信 |
| IEEE1394 | 有線のシリアルインタフェース(無線LANの規格ではない) |
| シリアルATA(SATA) | ハードディスクやSSDをつなぐ(コンピュータ間の通信ではない) |
| HDMI | 映像・音声の出力(ハードディスク接続ではない。形状もUSBとは別) |
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| アルゴリズム | 問題を解くための手順 |
| フローチャート(流れ図) | アルゴリズムを記号で図にしたもの(処理=長方形、判断=ひし形、入出力=平行四辺形) |
| コーディング | プログラムを書く作業 |
| コンパイル | ソースコードを機械語に翻訳すること |
| デバッグ | 誤り(バグ)を見つけて直す作業 |
| モデリング | 対象をモデル・数式で表すこと |
手順:①変数の初期値を書く ②ループ本体の処理(代入「←」)と終了条件を確認する ③変数の値を1周ずつ表にして追う ④最後に出力する変数を読む。「a mod i」はaをiで割った余りで、0なら割り切れる(a mod 2=0は偶数の判定)。終了条件が「>0」か「≧0」かでループの回数が1回ずれるので、ここを必ず確認する。
| よく出る型 | 処理の要点 | 例 |
|---|---|---|
| 約数の個数 | iを1〜aまで動かし、a mod i=0のときc←c+1 | a=6 → 約数1,2,3,6で 4 |
| べき乗 | p←1から、p←p×2をn回 | n=10 → 2¹⁰=1024 |
| 階乗 | f←f×n、n←n−1を繰り返す | n=5 → 5!=120(総和15は誤答) |
| 条件つき総和 | a mod 2=0のときだけS←S+a、a←a−1 | a=20 → 2+4+…+20=110(全部足すと210) |
| 平均 | 入力ごとにn←n+1(個数)とs←s+x(合計)、最後にs÷n | |
| 最小値 | X←aとし、「b<Xなら X←b」「c<Xなら X←c」 | 不等号が「<」で小さい方に更新=最小値(「>」なら最大値) |
| 並べ替え(バブルソート) | 隣どうしを比べ、前が大きければ入れ替える。1回通すと最大値だけが末尾に確定する | 49,17,38,55,26 → 1回通すと 17,38,49,26,55 |
49と17 → 入れ替え(17,49,…)/49と38 → 入れ替え(17,38,49,…)/49と55 → そのまま/55と26 → 入れ替え。結果 17,38,49,26,55。完全に昇順に並んだ肢(17,26,38,49,55)は、何回も通した後の結果で、手順を1回だけ通したときの答えではない。
| i | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6 mod i | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 |
| c(数え上げ) | 1 | 2 | 3 | 3 | 3 | 4 |
このようにループ1回ごとの変数を表に書き込めば、暗算で回数を数え間違えることがない。平均を求める流れ図の空欄は、個数を数える変数(n)と合計の変数(s)のどちらに何を足すかで選ぶ。n←n+xやs←s+1は役割を入れ替えた誤答。
| 種類 | 役割 | 代表例 |
|---|---|---|
| OS(オペレーティングシステム) | ハードウェアを管理・制御し、アプリケーションに土台を提供する | Windows・Linux・Android・iOS |
| ミドルウェア | OSと応用ソフトウェアの間で、共通の機能を提供する(仲介する) | DBMSなど |
| 応用ソフトウェア(アプリケーション) | 利用者の目的の処理をする | ワープロ・メールソフト・Webブラウザ(Safari) |
| DBMS(データベース管理システム) | データベースを管理する(入出力機器の制御ではない) | MySQL |
| 組込みソフトウェア | 電気機器(家電・医療機器)に内蔵され、その機器を制御する | ファームウェア |
プロセスの制御・メモリの管理・ファイルシステムの管理・入出力装置の管理・ユーザインタフェースの提供。メールの管理はアプリケーション(メールソフト)の役割で、OSの役割ではない。ハードウェアの管理はOS、データベースの管理はDBMSと、主語を入れ替えた肢が誤りになる。
プログラミング言語の代表例=Java・Python・C・JavaScript。AndroidとLinuxはOS、DICOMは医用画像の規格、GUIはユーザインタフェースの方式(Graphical User Interface=画面のアイコンやボタンで操作する。文字で操作するのはCUI)。
集中処理は1台の大きなコンピュータでまとめて処理する形、分散処理は複数のコンピュータで分担する形。クライアントサーバシステムは分散処理の代表で、サービスを提供する側がサーバ、受ける側がクライアント。
| 集中処理 | 分散処理(クライアントサーバなど) | |
|---|---|---|
| 形 | 1台のホストコンピュータに端末をつなぐ | 複数のコンピュータで処理を分担する |
| 長所 | 管理・保守が一か所で済む。セキュリティを保ちやすい | 負荷を分けられる。一部が止まっても全体は動きやすい。拡張しやすい |
| 短所 | ホストが止まると全体が止まる | 管理が複雑になる。サーバが止まるとそのサービスは使えない |
クラウドは、ネットワーク(インターネット)の向こうにある事業者のサーバ資源を、必要な分だけ使う形態。提供する範囲でSaaS(Software as a Service:ソフトウェアまで提供)・PaaS(開発・実行の基盤)・IaaS(サーバやストレージなどの基盤)に分かれる。
| SaaSについて正しい | SaaSについて誤り(切る) |
|---|---|
| ネットワーク経由でソフトウェアを遠隔利用する | ハードウェアの保守管理は利用者が行う |
| ハードウェア・ソフトウェアの保守や更新は事業者が行う(院内の保守負担が減る) | 導入時の費用だけで済む(実際は利用料が継続してかかる) |
| 利用量の増大に対応しやすい | カスタマイズの自由度が増える(共通の仕組みなのでむしろ低い) |
| 入力したデータはクラウドのサーバに保存できる | ネットワーク障害に強くなる(回線に依存するのでむしろ弱い) |
| 電子カルテシステムにも使われている |
SaaS型のME機器管理システムを使い始めるとき、施設側に必須なのはクライアント端末とインターネットに接続できる環境。専用サーバの設置、サーバアプリケーションのインストール、バックアップ用記憶装置の設置は事業者側の仕事で、施設には要らない。
LANは施設内など限られたエリアのネットワーク、WANは離れた拠点を結ぶ広域のネットワーク。IoT(Internet of Things)はモノ(デバイス)をインターネットに接続すること。
| トポロジー(接続形態) | 形 |
|---|---|
| スター型 | ハブやスイッチなどの集線装置を中心に放射状につなぐ(今のLANの主流) |
| バス型 | 1本の基幹ケーブルに各機器をつなぐ |
| リング型 | 機器を環状につなぐ |
| メッシュ型 | 機器を網目状に相互につなぐ |
ピアツーピアは接続の形ではなく、機器どうしが対等に通信する方式(クライアントサーバと対になる語)。
TCP/IPはインターネットの標準プロトコル(群)で、データをパケットに分けて送受信する。IPは宛先のアドレスで経路を決め、TCPはデータの欠落や誤りを確かめて確実に届ける。HTTPS・SMTP・POP3・FTPはTCP/IPの上で動く応用層のプロトコル。
| IPv4 | IPv6 | |
|---|---|---|
| 長さ | 32ビット(8ビット×4) | 128ビット(16ビット×8) |
| 表せる数 | 2³² | 2¹²⁸ |
| 表記 | 192.168.100.1 のように8ビットごとに10進で区切る | 2026:0301:abcd:… のように16ビットごとに16進で区切る |
| 層(OSI参照モデル) | 主なプロトコル・機器(代表例) |
|---|---|
| アプリケーション層 | HTTP・HTTPS・SMTP・POP3・FTP・DNS |
| トランスポート層 | TCP(確実に届ける)・UDP(確認を省いて速く送る) |
| ネットワーク層 | IP・ルータ |
| データリンク層 | イーサネット・スイッチ(スイッチングハブ)・MACアドレス |
| 物理層 | ケーブル・リピータ・ハブ・光回線終端装置 |
機器の役割は、どの層の情報を見て動くかで決まる。IPアドレスを見て経路を選ぶのはルータ、MACアドレスを見て転送先を選ぶのはスイッチ、信号をそのまま増幅して流すのはリピータ・ハブ。
通信の変調方式は略語の対応で問われる。先頭のPは「パルス」、最後のMは「変調(Modulation)」、K(Keying)は「偏移変調」。
| 略語 | 名称 | 信号に応じて変えるもの |
|---|---|---|
| PAM | パルス振幅変調 | パルスの振幅(高さ) |
| PWM | パルス幅変調 | パルスの幅(デューティ比) |
| PPM | パルス位置変調 | パルスの位置(時刻) |
| PFM | パルス周波数変調 | パルスの繰り返し周波数 |
| PNM | パルス数変調 | パルスの数 |
| PCM | パルス符号変調 | 標本化・量子化した値を符号(0と1)にして送る |
| ASK/FSK/PSK | 振幅/周波数/位相偏移変調 | ディジタル信号で搬送波の振幅/周波数/位相を切り替える |
多重化:FDM(周波数分割多重)は周波数で分ける、TDM(時分割多重)は1本の伝送路を時間で区切って複数チャネルに割り当てる。FSKは周波数偏移変調で、周波数分割多重ではない。
例題:19200 bpsの伝送路をTDMで分け、各チャネルに300 byte/s以上を確保する最大チャネル数は? → 300 byte/s=300×8=2400 bps。19200÷2400=8チャネル(×8を忘れると64、または16など)。
| プロトコル/サーバ | 役割 |
|---|---|
| SMTP | 電子メールの送信(ネットワーク管理・ファイル転送・Webアプリの提供ではない) |
| POP(POP3)・IMAP | 電子メールをサーバから取得する(受信) |
| FTP | ファイル転送 |
| HTTP/HTTPS | Webの通信/通信内容を暗号化したHTTP(SSL/TLSを使う) |
| DNSサーバ | ドメイン名をIPアドレスに変換する(名前解決) |
| DHCP | 端末にIPアドレスを自動で割り当てる |
| SNMP | ネットワーク管理 |
| Webサーバ | HTMLファイルを公開する |
| DBサーバ | データベースを一元管理する |
「SMTP ― ネットワーク管理」「SMTP ― ファイル転送」「SMTPサーバ ― Webアプリケーションの提供」はいずれも誤り。SMTPは送信、POPは受信。ネットワーク管理はSNMP(一文字違い)、ファイル転送はFTP。
| 機器 | 役割 |
|---|---|
| リピータ・ハブ | 信号を増幅・再生して中継する(物理層)。ネットワークを分離する機能はない |
| スイッチ(スイッチングハブ) | MACアドレスを見て宛先の機器だけに送る(データリンク層)。LAN内の中継で、防御の仕組みではない |
| ルータ | 異なるネットワーク間のデータ転送を中継し、IPアドレスに基づいて経路を選ぶ(ネットワーク層) |
| ゲートウェイ | 異なる通信プロトコルを変換してつなぐ |
| 光回線終端装置(ONU) | 光信号と電気信号を相互に変換する |
| アクセスポイント | 無線の端末をネットワークにつなぐ |
ルータの基本機能は「異なるネットワークの中継」と「IPアドレスによる経路選択」の2つ。ユーザ認証・データの誤り検査(TCPなどの役割)・暗号化(VPNなどの付加機能)は基本機能ではない。ネットワークを論理的に分ける仮想的なLANはVLANで、リピータの機能ではない。有線LANの代表規格はイーサネット。
| 無線LAN(Wi-Fi) | Bluetooth | |
|---|---|---|
| 規格 | IEEE 802.11シリーズ(a/b/g/n/ac/ax) | 近距離無線通信の規格 |
| 周波数帯 | 2.4 GHz帯・5 GHz帯など | 2.4 GHz帯 |
| 距離・速度 | Bluetoothより高速 | 到達は数m〜100 m程度で、1 km以上は届かない。Wi-Fiより転送速度は遅い |
| その他 | 暗号化方式にWPA(WPA2・WPA3)がある。1つのアクセスポイントに複数台の端末がつながる。チャネルごとに中心周波数は異なる | 接続前にペアリングが必要。低消費電力でウェアラブルデバイスに使われる |
2.4 GHz帯は電子レンジやBluetoothなど同じ周波数帯を使う機器があり、干渉しうる。
アンテナの長さの計算:波長λ=光速 c ÷ 周波数 f(c=3×10⁸ m/s)。5 GHzなら λ=3×10⁸÷5×10⁹=0.06 m=6 cm、半波長アンテナは3 cm。6 cmは1波長のまま答えた誤り。
TCP/IP=インターネットで用いられる標準的な通信プロトコル(群)。LAN=限られたエリア内で構築されたネットワーク(広域はWAN)。IoT(Internet of Things)=デバイス(モノ)のインターネット接続。これらはいずれも正しい組合せで、誤りとして狙われるのはSMTP(正しくは電子メールの送信)を「ネットワーク管理(SNMP)」や「ファイル転送(FTP)」と組ませた形。
| 要素 | 意味 | 高める対策(代表例) |
|---|---|---|
| 機密性(Confidentiality) | 許可された者だけが情報にアクセスできる | 暗号化・認証(2段階認証)・アクセス制御・持ち出し禁止・廃棄メディアの細断 |
| 完全性(Integrity) | 情報が正確で改ざんされていない | 電子署名・変更履歴の保存・改ざん検知 |
| 可用性(Availability) | 必要なときに情報にアクセスできる(止まらない) | ハードウェアの二重化(冗長化)・UPSによる電源確保・バックアップ |
覚え方は機密性=見せない、完全性=変えさせない、可用性=止めない。バックアップは消失に備える(可用性)ための対策で、情報漏洩の防止には役立たない。3要素に加えて、真正性は利用者や作成者が本人であることを保証する、責任追跡性はアクセスログを記録し後から追跡できる、も並べて出る。
| 脅威 | 中身 |
|---|---|
| マルウェア | システムに侵入し悪意ある活動をするソフトウェアの総称(malicious software)。ウイルス対策ソフト・ファイアウォール・ログ記録ソフトの説明は誤り |
| ランサムウェア | コンピュータのロックやファイルの暗号化をして、復元と引き換えに金銭(身代金)を要求する |
| ワーム | 自己複製してネットワーク経由で自ら広がる |
| ボット | 感染した端末を外部から遠隔操作し、攻撃の踏み台にする |
| トロイの木馬 | 正規のソフトを装って侵入し、裏で不正な動作をする |
| スパイウェア | 利用者の情報をひそかに集めて外部へ送る |
| DoS攻撃 | 短時間に大量のアクセスで過負荷を与え、サービスを停止させる(多数の端末から行うのがDDoS) |
| フィッシング | 偽のメールや偽サイトに誘導し、認証情報やカード番号をだまし取る |
| インジェクション攻撃 | 入力欄から不正な命令(SQL文など)を注入してデータを操作する |
| 標的型攻撃(標的型攻撃メール) | 特定の組織(官公庁・企業・医療機関)の機密情報を狙う。件名・本文・添付ファイル名を業務に関係するものに偽装する。リンク先や添付にウイルスを仕込む。よく使うWebサイトを改ざんする手口(水飲み場型)と組み合わせる |
大量のスパムメールを不特定多数に送るのは「ばらまき型」の特徴で、標的型攻撃メールの特徴ではない。
| 似た語の対比 | 見分け |
|---|---|
| 標的型攻撃 ↔ ばらまき型 | 特定の組織を狙い業務を装う ↔ 不特定多数に大量送信(スパム) |
| ランサムウェア ↔ スパイウェア | 暗号化・ロックして身代金を要求 ↔ ひそかに情報を盗んで送る |
| DoS攻撃 ↔ 不正アクセス | 大量アクセスでサービスを止める ↔ 権限のない者が侵入する |
| フィッシング ↔ 標的型メール | 偽サイトで認証情報を入力させる ↔ 添付やリンクでマルウェアに感染させる |
| ファイアウォール ↔ ウイルス対策ソフト | 通信の出入口で通す・止めるを決める ↔ ファイルや端末の中のマルウェアを検出・駆除する |
ランサムウェア対策の代表例:不審な添付ファイルのついたメールは開かずに削除する/ウイルス対策ソフトの定義ファイルを更新する/OSを更新して脆弱性を解消する/重要なファイルを定期的にバックアップする(被害後に復旧できる)。ファイルを全部暗号化して保存しても、ランサムウェアにさらに暗号化されるのは防げない(暗号化は漏洩対策)。
施設内でUSBメモリを使うリスク:紛失・情報の不正持ち出し・故障による情報消失・不正ソフトウェア(マルウェア)の持ち込み。フィッシングはメールやWeb経由のリスクで、USBメモリのリスクには当たらない。
ファイアウォールはインターネットと内部ネットワークの間に置き、通信を監視して特定の通信だけを許可し、不正なアクセスを遮断する(IPアドレス・ポート番号などの規則でふるい分ける)。
| ファイアウォールの機能だと誤って出る肢 | 本当の担い手 |
|---|---|
| ウイルスを検出・駆除する | ウイルス対策ソフト(ウイルスチェッカ・ワクチンソフト) |
| OSを自動更新する/脆弱性を修正する | アップデート(セキュリティパッチ) |
| 通信を暗号化する/暗号化された通信だけを許可する | SSL/TLS・VPN |
| 接続時にパスワードを要求する | 認証の仕組み |
| 標的型メールを遮断する | メールのフィルタ |
| 悪意あるソフトウェアの実行を防ぐ | 端末側の対策ソフト |
ファイアウォールがあっても、院内ネットワークに個人のPCを自由につないではいけない(持ち込んだPCから感染・漏洩しうる)。オープンソースソフトウェアは適切に管理すれば使ってよい(一律に禁止ではない)。
| 語 | 種類 | 中身 |
|---|---|---|
| DICOM | 規格 | 医用画像とその付帯情報の保存・通信(伝送・蓄積・取得)の国際規格 |
| HL7 | 規格 | 患者管理・検査依頼・検査報告など、医療情報(テキスト)を交換するための標準規約 |
| MFER | 規格 | 心電図・脳波などの医用波形を記述する規格 |
| ICD-11 | 分類 | WHOの疾病の国際統計分類(病名コード) |
| IEC | 団体 | 国際電気標準会議(規格を作る団体であって規格そのものではない) |
| PACS | システム | 医用画像を保管・配信するシステム(DICOMを使うが規格の名前ではない) |
| HIS | システム | 病院情報システム(病院業務全体) |
| RIS | システム | 放射線部門情報システム(予約・照射録など) |
画像ならDICOM、文字の医療情報交換ならHL7、波形ならMFER。PACS・HIS・RISはシステムの名前なので、「規格・規約はどれか」と聞かれたら切る。POP3はメール受信のプロトコルで医療とは無関係。
DICOMは画像だけでなく、撮影条件や患者情報などの付帯情報も一緒に扱う点が特徴で、異なるメーカーの装置どうしでも画像をやり取りできる。HL7は検査のオーダや結果、患者の基本情報などをシステム間で受け渡すための約束事。電子カルテとPACSをつなぐときは、オーダはHL7、画像はDICOMで流れると押さえると、規格とシステムを取り違えない。
病院情報システム(HIS)の中心は電子カルテで、医師の指示(処方・検査・処置)はオーダエントリーシステム(オーダリングシステム)で発生・記録される。透析支援システム・検査・放射線(RIS)・PACSなどは部門システムとして電子カルテと連携する。
| 電子保存の三基準(電子カルテの三原則) | 中身 | 当てはまる記述の例 |
|---|---|---|
| 真正性 | 改ざんを防ぎ、誰がいつ書いたか(責任の所在)を明らかにする | 入力・修正の履歴を記録する/権限のない操作者のアクセスを管理する |
| 見読性 | 必要なときに直ちに肉眼で読める形にできる | 必要なときに必要な形で確認できる/紙カルテと同じように時系列で確認できる |
| 保存性 | 法令で定める期間、復元できる状態で保存する | 法定期間にわたって復元可能な状態で保存する |
診療録(カルテ)の保存期間は5年。
地域医療連携システムは、病院・診療所・薬局・介護施設などの間で診療情報を共有する仕組み。生涯にわたる個人の健康・医療情報をまとめたものをEHR(電子健康記録)、本人が自分で管理・活用するものをPHR(個人健康記録)と呼ぶ。医療情報の安全管理は厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に沿って行い、可用性は必要な時に情報にアクセスできること、機密性は許可された者だけがアクセスできること、完全性は情報が正確かつ完全な形で閲覧できること、真正性は利用者が本人であることを保証すること、責任追跡性はアクセスログを記録し後から追跡できること、の対応で問われる。医療機関はサイバー攻撃(ランサムウェア)で診療が止まる例があり、オフラインのバックアップと、システムが止まったときの紙運用の手順を備えておく。
| 小項目 | 代表例 | 押さえる点 |
|---|---|---|
| 診断支援システム | CAD(コンピュータ支援診断):画像から病変の候補を示す。心電図の自動解析 | 最終的な診断は医師が行う(コンピュータの結果は「第二の意見」) |
| 治療支援システム | 放射線治療計画装置、薬剤の投与量計算・相互作用のチェック、透析支援システム | オーダエントリーと連携して誤りを減らす |
| 手術支援システム | 手術支援ロボット(術者が操作卓から遠隔で鉗子を動かすマスタースレーブ型)、手術ナビゲーションシステム(術前画像と器具の位置を重ねて表示) | ロボットは術者の操作を手ぶれを抑えて伝える道具で、自律して手術するものではない |
| AI(人工知能)の利用 | 機械学習・深層学習(ディープラーニング)による画像診断支援など | 学習に使ったデータの質と偏りで性能が決まる。計算にGPUが使われる。診断・治療に使うソフトウェアは医療機器(プログラム医療機器)として扱われうる |