OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第50回 作業療法士国家試験 午後 第12問

作業療法治療学第50回午後

第50回 作業療法士国家試験 午後 第12問(作業療法治療学)の正答は 5 です。Guillain-Barré症候群(GBS)の回復期では、過負荷による筋疲労が回復を遅延・悪化させる危険がある。

問題
40歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後2週経過。麻痺の進行が止まり、機能回復を目的にベッドサイドでの作業療法が開始された。筋力はMMTで上肢近位筋3、上肢遠位筋2、下肢近位筋2、下肢遠位筋1である。この時期の作業療法で適切でないのはどれか。
  1. 1. 体位変換
  2. 2. 良肢位の保持
  3. 3. 関節可動域訓練
  4. 4. 座位耐久性の改善
  5. 5. 漸増抵抗運動による筋力強化

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 漸増抵抗運動による筋力強化

Guillain-Barré症候群(GBS)の回復期では、過負荷による筋疲労が回復を遅延・悪化させる危険がある。漸増抵抗運動は筋への過度な負荷となり、この時期には禁忌に近い対応である。


【各選択肢の解説】

1. 体位変換
✅ 適切。臥床期間中の褥瘡・肺炎予防として体位変換は重要である。
2. 良肢位の保持
✅ 適切。麻痺肢の変形・拘縮予防のため良肢位保持は必須である。
3. 関節可動域訓練
✅ 適切。筋力低下に伴う関節拘縮予防のため、他動・自動介助ROMは適切である。
4. 座位耐久性の改善
✅ 適切。麻痺の進行が止まり回復期に入った段階では、座位保持などの低負荷活動から開始する。
5. 漸増抵抗運動による筋力強化
❌ 不適切。GBSの回復初期に漸増抵抗運動を行うと過用性筋力低下(overwork weakness)を招く危険がある。筋力強化は回復状況を見ながら段階的に行う。

【試験対策ポイント】

GBSリハビリの禁忌:過用性筋力低下(overwork weakness)。脱髄・再髄鞘化が進む回復期に過負荷をかけると回復が阻害される。MMT2〜3レベルでの漸増抵抗運動は時期尚早。「GBS=急性期・回復初期は過負荷禁止」を必ず覚える。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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