OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第55回 作業療法士国家試験 午前 第72問

運動学第55回午前

第55回 作業療法士国家試験 午前 第72問(運動学)の正答は 3 です。歩行速度が上がると、1歩行周期に要する時間全体が短縮し、その中でも立脚相の時間が相対的に減少する(遊脚相の割合は相対的に増加する)。

問題
快適歩行から速度を速めた際の変化で正しいのはどれか。
  1. 1. 歩幅は減少する。
  2. 2. 重心の上下動は減少する。
  3. 3. 立脚相の時間は減少する。
  4. 4. 股関節の屈曲角度は減少する。
  5. 5. 体幹の水平面内回旋運動は減少する。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 立脚相の時間は減少する。

歩行速度が上がると、1歩行周期に要する時間全体が短縮し、その中でも立脚相の時間が相対的に減少する(遊脚相の割合は相対的に増加する)。


【各選択肢の解説】

1. 歩幅は減少する。
❌ 誤り。速度増加に伴い歩幅(step length)・歩隔は増加する。
2. 重心の上下動は減少する。
❌ 誤り。速度増加に伴い重心の上下動(垂直方向)は増加する傾向がある。
3. 立脚相の時間は減少する。
✅ 正しい。歩行速度↑→歩行周期↓→立脚相の絶対時間が短縮する。相対比率(%GC)でも立脚相は減少し、遊脚相が増加する(快適歩行:立脚60%→速歩:さらに立脚短縮・走行では遊脚優位)。
4. 股関節の屈曲角度は減少する。
❌ 誤り。速度増加により股関節の最大屈曲・伸展角度ともに増加する(より大きなストライドが必要)。
5. 体幹の水平面内回旋運動は減少する。
❌ 誤り。速度増加に伴い体幹の回旋運動(上半身の対向回旋)は増加する。

【試験対策ポイント】

歩行速度増加に伴う変化:歩幅↑・ケイデンス(歩行率)↑・立脚相↓・重心上下動↑・体幹回旋↑。「速くなると立脚が短くなる」は直感的にも理解しやすい。走行では「両脚支持期がなくなり、滞空期が生じる」点も覚える。


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