第4章|変性・脱髄・運動ニューロン疾患

神経内科学 第4章

4-1 筋萎縮性側索硬化症(ALS)

  • 上位・下位運動ニューロンがともに変性する進行性疾患
  • 症状:筋力低下・筋萎縮・線維束性収縮・痙性・球麻痺(構音・嚥下障害)
  • 陰性四徴(末期まで保たれやすい):眼球運動・膀胱直腸障害・感覚障害・褥瘡

「ALSでは早期から感覚障害が目立つ」は誤り → 感覚は保たれる(運動ニューロンの選択的障害)。上位・下位両方が侵される点が特徴。

4-2 多発性硬化症(MS)

  • 中枢神経の脱髄疾患空間的・時間的に多発(再発と寛解をくり返す)
  • 若年女性に多い。視神経炎・感覚障害・運動麻痺・小脳症状
  • ウートホフ徴候:体温上昇で症状が悪化(入浴・運動時に注意)

「多発性硬化症は末梢神経の脱髄」は誤り → 中枢神経の脱髄。末梢神経の脱髄はギラン・バレー症候群。

4-3 脊髄小脳変性症(SCD)

  • 小脳と脊髄の変性。運動失調(ふらつき・企図振戦・構音障害・眼振・ワイドベース歩行)
  • リハ:フレンケル体操・重錘・視覚代償・環境調整

小脳性運動失調はワイドベースの失調性歩行・企図振戦。安静時振戦はパーキンソン病。