PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第75問

病理学概論第50回午前

第50回 理学療法士国家試験 午前 第75問(病理学概論)の正答は 1 です。Parkinson病の主病変は中脳黒質緻密部のドパミン神経細胞の変性・脱落です。

問題
疾患と病理変化の組合せで誤っているのはどれか。
  1. 1. Parkinson病 ─── 大脳白質の変性
  2. 2. 多発性硬化症 ─── 中枢神経の脱髄
  3. 3. Huntington病 ─── 線条体の変性
  4. 4. Alzheimer型認知症 ─── 大脳皮質の変性
  5. 5. 筋萎縮性側索硬化症 ─── 脊髄前角細胞の脱落

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — Parkinson病 ── 大脳白質の変性

Parkinson病の主病変は中脳黒質緻密部のドパミン神経細胞の変性・脱落です。「大脳白質の変性」は誤りであり、これが正答です。


【各選択肢の解説】

1. Parkinson病 ── 大脳白質の変性
❌ 誤り(=設問の答え)。Parkinson病は中脳黒質(緻密部)のドパミン神経細胞の変性が本態で、Lewy小体が出現します。大脳白質変性ではありません。
2. 多発性硬化症 ── 中枢神経の脱髄
✅ 正しい。多発性硬化症は中枢神経(脳・脊髄・視神経)に時間的・空間的多発性の脱髄斑を生じる疾患です。
3. Huntington病 ── 線条体の変性
✅ 正しい。Huntington病は線条体(尾状核・被殻)の変性により舞踏運動と認知障害をきたす常染色体優性遺伝病です。
4. Alzheimer型認知症 ── 大脳皮質の変性
✅ 正しい。Alzheimer型認知症は老人斑(アミロイドβ)・神経原線維変化を伴う大脳皮質(特に海馬・側頭頭頂葉)の変性・萎縮を呈します。
5. 筋萎縮性側索硬化症 ── 脊髄前角細胞の脱落
✅ 正しい。ALSは上位+下位運動ニューロンが障害され、脊髄前角細胞(下位運動ニューロン)の脱落と側索(皮質脊髄路)の変性を呈します。

【試験対策ポイント】

神経変性疾患と主病変の対応は頻出。Parkinson病=黒質(ドパミン↓・Lewy小体)、Huntington病=線条体(尾状核・被殻)、Alzheimer病=大脳皮質・海馬(老人斑・神経原線維変化)、ALS=上位+下位運動ニューロン(前角・側索)、多発性硬化症=中枢の脱髄。「Parkinson=黒質」を白質と取り違えないことが本問の核心です。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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