第57回 理学療法士国家試験 午後 第13問
整形外科疾患理学療法第57回午後
第57回 理学療法士国家試験 午後 第13問(整形外科疾患理学療法)の正答は 2 です。後方侵入法による人工股関節全置換術(THA)後は、早期離床・早期運動が原則です。
問題
65歳の女性。左変形性股関節症。3年前からの左股関節痛に対して後方侵入法で人工股関節置換術を受けた。術後のエックス線写真(別冊No. 3)を別に示す。手術後3週までの患側の理学療法で正しいのはどれか。
- 1. 立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
- 2. 術後翌日から等尺性筋力増強練習を開始する。 ✓
- 3. 術後3日間はベッド上安静とする。
- 4. 術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。
- 5. 術後3週は免荷とする。
正答:2番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 50%参考値
12人の初回解答から算出(2026年7月28日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 術後翌日から等尺性筋力増強練習を開始する。
後方侵入法による人工股関節全置換術(THA)後は、早期離床・早期運動が原則です。脱臼肢位(屈曲・内転・内旋)を避けつつ、術後翌日から大殿筋・大腿四頭筋などの等尺性筋力増強練習を開始するのが正しい対応です。
【各選択肢の解説】
1. 立ち上がり動作は股関節内旋位で行う。
❌ 誤り。後方侵入では屈曲+内転+内旋が脱臼肢位。内旋位での動作は脱臼リスクを高め禁忌。
❌ 誤り。後方侵入では屈曲+内転+内旋が脱臼肢位。内旋位での動作は脱臼リスクを高め禁忌。
2. 術後翌日から等尺性筋力増強練習を開始する。
✅ 正しい。関節運動を伴わない等尺性運動は脱臼リスクが低く、廃用予防のため術後早期から開始できる。
✅ 正しい。関節運動を伴わない等尺性運動は脱臼リスクが低く、廃用予防のため術後早期から開始できる。
3. 術後3日間はベッド上安静とする。
❌ 誤り。現在のTHAは早期離床が標準。長期臥床は深部静脈血栓症や廃用を招き不適切。
❌ 誤り。現在のTHAは早期離床が標準。長期臥床は深部静脈血栓症や廃用を招き不適切。
4. 術後2週は股関節を45度以上屈曲しない。
❌ 誤り。屈曲制限は脱臼予防上必要だが、日常動作上45度はあまりに過度な制限で適切でない(過度に厳格すぎる)。
❌ 誤り。屈曲制限は脱臼予防上必要だが、日常動作上45度はあまりに過度な制限で適切でない(過度に厳格すぎる)。
5. 術後3週は免荷とする。
❌ 誤り。セメントレスでも通常は早期から部分荷重〜全荷重を進める。3週間の免荷は過剰で不適切。
❌ 誤り。セメントレスでも通常は早期から部分荷重〜全荷重を進める。3週間の免荷は過剰で不適切。
【試験対策ポイント】
※画像問題(術後エックス線)。THA術後管理の核心は脱臼予防と早期離床の両立。後方侵入の脱臼肢位=「屈曲+内転+内旋」(しゃがみ込み・脚を組む・横座り禁止)。前方侵入では伸展+外旋が脱臼肢位。術後翌日から等尺性運動・関節可動域・部分荷重を進め、和式生活(深い屈曲)を避ける指導を行う。
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