| Barthel Index(BI) | FIM | |
|---|---|---|
| 項目数 | 10項目 | 18項目(運動13+認知5) |
| 配点 | 0〜100点 | 各1〜7点・合計18〜126点 |
| みるもの | 簡便・できるADL寄り | しているADL(実際の介助量) |
| 認知面 | 含まない | 含む(コミュニケーション・社会的認知) |
「FIMはできる活動(能力)を評価する」は誤り。→ 正しくは、FIM系(WeeFIMを含む)はすべて実際に「している」実行状況を評価する。
| 点 | 区分 | 本人の遂行割合・条件 |
|---|---|---|
| 7 | 完全自立 | 補助具なし・時間内・安全に全部行える |
| 6 | 修正自立 | 補助具・装具・手すり・時間延長・安全配慮あり/介助者は不要 |
| 5 | 監視・準備 | 見守り・指示・準備のみ/身体接触なし |
| 4 | 最小介助 | 本人が75%以上 |
| 3 | 中等度介助 | 本人が50〜75%未満 |
| 2 | 最大介助 | 本人が25〜50%未満 |
| 1 | 全介助 | 本人が25%未満 |
5点以上=身体接触なし/4点以下=身体介助ありが最大の境界線。まず「触れているか」で二分し、次に本人の遂行割合で刻む。
最も手のかかる状況で採点する。日中6回が修正自立でも夜間2回が全介助なら、その項目は1点。平均や「良いときの姿」で点けない。
| 状況 | 点 | 理由 |
|---|---|---|
| 入れ歯の着脱が自立/スプーンでの食事が自立 | 7 | スプーンは通常の食具で補助具とみなさない |
| 装具を装着して300m程度の歩行が自立 | 6 | 装具使用=修正自立 |
| 服の上げ下ろしに手すりを使用 | 6 | 手すり(補助具)使用 |
| 浴槽の縁に腰掛けて浴槽をまたぐ | 6ではない | 動作のやり方の工夫にすぎず、補助具も装具も使っていない。介助が要らなければ7点(完全自立) |
| アームスリングをつけてもらう/紙をあらかじめ折ってもらう/湯温を調節してもらう | 5 | いずれも準備のみで動作自体は自立 |
| 食器に残った食べ物をかき集めてもらう | 4 | 介助は25%未満=最小介助 |
| 移乗:手を添える程度+立ち上がりで腰を引き上げてもらう | 3 | 接触介助あり・本人50〜75%未満 |
| 移乗:腰を軽く引き上げ+腰を持ち上げて回してもらう | 2 | 持ち上げて回す=最大介助 |
| 咀嚼・嚥下は可能だが食べ物を口に全く運ばない | 1 | 遂行0%。能力でなく実行でみる |
修正自立(6点)の根拠になるのはこの4つだけ――①補助具・装具・自助具 ②手すりなどの設備 ③時間が人より余分にかかる ④安全性への配慮。
「浴槽の縁に腰掛けてまたぐ」のような動作方法の工夫はこの4つのどれにも当たらず、6点の根拠にならない(介助が不要なら7点)。同じくスプーン・箸・入れ歯は誰もが使う日用品で補助具に数えないので7点。逆に手すり・装具が出てきたら迷わず6点。
「車椅子で50m以上自走できるが曲がるたびに介助」は4点ではない。→ 接触介助が頻回なので、本人75%以上という4点の条件に届かない。
「排便管理4点:坐薬を月に4回挿入してもらう」も誤り。→ 排便管理は器具操作を誰がどれだけ行うかで決まり、この記述では4点に一致しない。「よく出会う人を認識し日課も思い出せる」記憶は2点より高い。
計算例:歩行・階段の2項目のみT字杖使用で自立、他は補助具なしで自立、認知は問題なし → 杖使用の6点×2+完全自立7点×16=124点。満点126点から「杖を使う2項目分=−2点」と引くほうが速い。
| WeeFIM(小児版FIM) | 内容 |
|---|---|
| 成人FIMと同じ点 | 18項目(運動13+認知5)・1〜7点の7段階・「している」ADLを評価 |
| 適応年齢 | おおむね生後6か月〜7歳(発達遅滞があれば7歳以上にも適用) |
| 小児らしい点 | 社会的交流で年齢相応の遊びへの参加を評価 |
WeeFIMの「15項目」「6段階」「8歳以上」はいずれも誤り。→ 正しくは18項目・7段階・6か月〜7歳。成人FIMの数値とのひっかけに注意。
| 段階 | 呼称 | 判定 |
|---|---|---|
| 5 | Normal | 最大抵抗に抗して全可動域(抗重力位) |
| 4 | Good | 抵抗に抗するが最大ではない(抗重力位) |
| 3 | Fair | 抵抗なしで重力に抗し全可動域 |
| 2 | Poor | 重力を除いた肢位で全可動域 |
| 1 | Trace | 収縮を触知できるが関節運動は起こらない |
| 0 | Zero | 収縮なし |
「検査は段階5から実施する」は誤り。→ まず抗重力位で全可動域動かせるか(段階3)を確かめ、可否に応じて上(4・5)か下(2以下)へ振り分ける。
「抑止(ブレーク)テストでは徐々に徒手抵抗を強くする」も誤りとして扱われた。→ ブレークテストは最終肢位で保持させ、その保持が破れるかどうかをみる検査である。
段階2は重力の影響を除いた面(水平面・支持面上)で全可動域動かせるかをみる。同じ筋でも段階3以上とは肢位が変わる。
| 筋・運動 | 段階2の肢位 | 段階3以上の肢位 |
|---|---|---|
| 膝関節伸展(大腿四頭筋) | 側臥位 | 端座位 |
| 膝関節屈曲(ハムストリングス) | 側臥位 | 腹臥位 |
| 股関節屈曲(大腰筋・腸骨筋)・縫工筋 | 側臥位 | 端座位 |
| 棘下筋・三角筋後部・前鋸筋 | 座位(上肢を台に乗せ水平面で動かす) | 座位・腹臥位で抵抗 |
| 僧帽筋上部線維・下部線維 | 側臥位・腹臥位などの除重力位 | 座位・腹臥位(抵抗あり) |
| 僧帽筋中部線維 | 座位で上肢を台に乗せ、水平面で肩甲骨を内転 | 腹臥位(肩関節90°外転)で肩甲骨内転に抵抗 |
| 菱形筋群 | 座位で検者が上肢を支え、肩甲骨を内転+挙上 | 腹臥位で肩甲骨の内転・挙上に抵抗 |
| 下腿三頭筋 | 背臥位 | 立位(踵上げ) |
膝は伸展も屈曲も段階2は側臥位で一致する。段階3では伸展=端座位・屈曲=腹臥位に分かれるので、「肢位が同じになる段階はどれか」と問われたら段階2。
肩甲帯・肩周囲筋(棘下筋・三角筋後部・前鋸筋)は座位で除重力位を作れるが、股関節屈筋群(大腰筋・縫工筋)は側臥位でしか作れない。
肩甲帯の図問題は「座位か腹臥位か」では切れない。見るのは①上肢の重さを台(または検者)が支えているか ②徒手抵抗が加わっているかの2点。
同じ座位でも、上肢を台に乗せて水平に滑らせていれば除重力位=段階2/上肢を空中に挙げている・抵抗を加えているなら抗重力位=段階3以上。前鋸筋を「座位で上肢を挙げて押させる」図は段階2ではなく段階3以上。
腹臥位で肩甲骨を寄せる図(菱形筋群・僧帽筋中部線維)も、肩甲骨の動きが重力に逆らう抗重力位=段階3以上で、段階2ではない。
図で徒手抵抗が加えられていれば段階4・5、抵抗なしの抗重力位なら段階3、支持面上の水平運動なら段階2。同じ筋でも描かれた肢位と抵抗の有無で段階が変わる。
組合せ問題で頻出の誤り。→ 「腸腰筋の段階3=側臥位」は誤り(正しくは座位)/「中殿筋の段階1=腹臥位」は誤り(側臥位で触知)/「前脛骨筋の段階4=立位」は誤り(座位・長座位)。正しい組合せは「大腿四頭筋の段階3=座位」「下腿三頭筋の段階2=背臥位」。
| 運動 | 肢位 | 抵抗を加える部位・方向 |
|---|---|---|
| 股関節屈曲 | 端座位 | 大腿遠位部に下方へ |
| 股関節伸展 | 腹臥位 | 大腿遠位部 |
| 膝関節屈曲 | 腹臥位(膝屈曲位で保持) | 下腿遠位部の後面(足関節の直上)に伸展方向へ。足関節をまたいで踵・足部を握るのは誤り |
| 肩関節屈曲(三角筋前部・烏口腕筋) | 座位 | 肩を90°前方挙上した位置で、上腕遠位に下方(伸展方向)へ |
| 肩関節伸展 | 腹臥位 | 伸展最終域近くで上腕遠位(肘のすぐ上)の後面に下方(屈曲方向)へ。前腕を押さえるのは誤り |
| 肘関節屈曲(上腕二頭筋) | 座位・前腕回外位で肘を約90°屈曲位に保持させる(固定は上腕を支える) | 前腕遠位の掌側に伸展方向へ(回内位=上腕筋、中間位=腕橈骨筋の検査になる)。手部を握るのは誤り |
| 肘関節伸展 | 抗重力位 | 軽度屈曲位で抵抗(完全伸展位は肘頭がロックし測れない) |
| 手関節伸展 | 前腕支持 | 完全伸展(背屈)位で中手骨背側 |
| 頸部複合伸展 | 腹臥位 | 後頭部 |
段階4と段階5は肢位も抵抗部位も同じで、違うのは抵抗の強さだけ。だから「段階4の検査法で正しいのはどれか」型の図問題は、①抗重力肢位になっているか ②抵抗を加える部位 ③抵抗の向きが運動と逆かの3点を上の表と突き合わせて切る。標準と違う肢位・抵抗方向で描かれていれば、段階の数字が何であれ誤り。
「Danielsの段階4の検査法で正しいのはどれか」型の5枚組図問題は、抵抗の置き場所だけで切れることが多い。原則は検査関節のすぐ遠位の分節の遠位端で、次の関節を越えた先を握っている図はそれだけで誤り。1枚ずつ「肢位・抵抗部位・抵抗の向き」の3点を表と突き合わせる。
肩関節屈曲=座位で上肢を90°前方挙上させ、上腕遠位に下方。→ 検者の手が前腕(手関節寄り)に乗っている図は誤り。
肩関節伸展=腹臥位で上肢を後方に挙上させ、上腕遠位の後面に下方。→ 検者の手が前腕に乗っている図は誤り。前腕遠位は肘関節屈曲の抵抗部位であって、肩の検査部位ではない。
肘関節屈曲=座位・前腕回外位で肘を約90°屈曲位に保持させ、前腕遠位の掌側に伸展方向。→ 肘がほぼ伸びたままの図、検者が患者の手を握手のように握っている(手関節を越えている)図、固定の手が上腕でなく肩に乗っている図は、いずれも誤り。
膝関節屈曲=腹臥位で膝屈曲位に保持させ、下腿遠位部の後面(足関節の直上)に伸展方向。→ 腹臥位・膝屈曲位・伸展方向の3点が合っていても、検者の手が足関節をまたいで踵・足部にかかっていれば誤り(足部を押すと足関節や腓腹筋の関与が混じり、ハムストリングスを測れない)。
股関節屈曲=端座位で大腿遠位部に下方。この図だけは肢位・部位・向きの3点すべてが標準と完全一致する。膝関節屈曲の図は差が把持位置だけで最も紛らわしいので、迷ったら「3点とも完全一致する股関節屈曲」を採って確定させる。
段階5でも肘関節伸展だけは軽度屈曲位で抵抗を加えるのが例外。図問題は「抗重力肢位になっているか」「抵抗の方向が運動と逆向きか」の2点をまず確認する。
| 立位での踵上げ(完全な底屈) | 段階 |
|---|---|
| 25回以上 | 5 |
| 10〜24回 | 4 |
| 1〜9回(疲れなしに完全な底屈が1回できれば段階3) | 3 |
| 立位の踵上げが1回もできず、非荷重位(腹臥位・背臥位)で全可動域 | 2 |
非荷重位(腹臥位・背臥位)は抵抗の有無で段階を刻まない。全可動域動かせれば段階2、それ以上は立位での踵上げの回数でしか判定しない。
「非荷重位で完全な底屈ができ、最大抵抗に負けずに保てれば段階2」は誤り。→ 抵抗に勝てても、下腿三頭筋は強大で徒手抵抗では段階3〜5を区別できないため、抵抗を判定材料に使ってはいけない。
「非荷重位で底屈はできるが抵抗に耐えられないので段階2−」も誤り。→ ここで2−のような細分は用いない。
「立位の踵上げが20回できれば段階5」も誤り。→ 段階5は25回以上、段階4は10〜24回なので20回は段階4。段階3は1〜9回で、「疲れなしに完全な底屈が1回行えれば段階3」はこの範囲の下限を言っている(1回できれば段階3、10回に届けば段階4)。
「膝屈曲位の踵上げは腓腹筋単独のテスト肢位」も誤り。→ 膝屈曲位はヒラメ筋優位。腓腹筋は膝伸展位でみる。
| 屈曲に加わる動き | 疑う筋 | その筋の作用 |
|---|---|---|
| 外転+外旋 | 縫工筋 | 股関節屈曲・外転・外旋 |
| 外転+内旋 | 大腿筋膜張筋 | 股関節屈曲・外転・内旋 |
「ASIAは包括的な神経学的評価法である」は誤り。→ 運動・感覚に絞った評価で、認知や反射までは含まない。
「ROM制限がある場合の運動はすべてNTと記載する」も誤り。→ 評価可能な範囲でMMT判定し、一律にNTとはしない。
| 点 | 判定基準 |
|---|---|
| 0 | 全く動かない(随意収縮なし) |
| 1 | わずかな随意運動・共同運動は出るが課題を遂行できない |
| 2 | 課題は遂行できるが著明に拙劣(共同運動が強く、十分な運動範囲に届かない) |
| 3 | 課題を遂行できるが中等度に拙劣 |
| 4 | 課題を遂行でき、軽度の拙劣さが残るだけ |
| 5 | 健側と同等に正常に遂行できる |
| テスト | 肢位と課題内容 | 課題完遂の到達点(届かなければ1点以下) |
|---|---|---|
| 膝・口テスト(上肢近位) | 座位。麻痺側の手を膝の上に置き、肘を伸ばしながら手を口まで持っていき、また膝に戻す | 手が口に届く(少なくとも乳頭の高さを越える) |
| 指テスト(上肢遠位) | 座位。母指→示指→…と1指ずつ分離して屈伸させる | 指を分離して屈伸できる |
| 股屈曲テスト(下肢近位) | 座位(股・膝90°)。麻痺側の膝を持ち上げる=股関節をさらに屈曲させる | 大腿が座面から離れる |
| 膝伸展テスト(下肢遠位) | 座位(膝90°屈曲)。下腿を前に振り出して膝を伸ばす | 足底が床から離れ、膝が伸展する |
| 足パットテスト(下肢遠位) | 座位。踵を床につけたまま前足部で床を叩く(足関節背屈の反復) | 前足部で床を叩ける |
合計点を問う図問題はテストごとに0〜5で採点して単純に足すだけ(3項目なら満点15点)。上の到達点で機械的に切る=全く動かない=0/動くが到達点に届かない=1/到達点には届くが運動範囲が足りず著明に拙劣=2/運動範囲は十分で中等度に拙劣=3/軽度の拙劣=4/健側と同等=5。点は平均でなく、その項目の実際の遂行の質で付ける。
3枚の図から合計点を出す手順。図では実線=実際に到達した位置、点線=本来届くべき位置、矢印=実際に動いた範囲が描き分けられている。矢印の大きさで「どこまで行けたか」を読む。
典型例:膝・口テストで手が大腿の上をわずかに上下するだけ=乳頭にも口にも届かない → 1点/股屈曲テストで大腿が座面からわずかに浮くだけ=到達点には届くが挙上が不十分 → 2点/膝伸展テストで下腿が途中までしか振り出されない=足底は床から離れるが完全伸展しない → 2点。合計5点。
誤答肢(6点・7点・8点・9点)の消し方:手が口に届いていない図がある時点で上肢近位は1点で確定する。残る2項目が3点になるには「運動範囲は十分で、拙劣さだけが残る」必要があるが、図はどちらも運動範囲そのものが足りない=2点。したがって合計は5点で一意に決まり、6点以上は成立しない。
| テスト | 陽性となる病態 | キーワード |
|---|---|---|
| Roos | 胸郭出口症候群 | 両上肢90°外転・外旋+肘屈曲で手指の開閉を3分間 |
| Wright/Adson/Eden | 胸郭出口症候群 | いずれも同症候群で陽性になる |
| Jerk | 肩関節後方不安定症 | 肩 |
| Thomsen | 上腕骨外側上顆炎 | 肘 |
| McMurray | 膝半月板損傷 | 膝 |
| Kemp | 腰部神経根症状 | 腰椎の伸展・回旋 |
| 波 | 周波数 | 出現する状況 |
|---|---|---|
| δ | 4Hz未満 | 深いノンレム睡眠(高振幅徐波) |
| θ | 4〜7Hz | 入眠期・小児 |
| α | 8〜13Hz | 成人の安静覚醒閉眼時の背景活動 |
| β | 14Hz以上 | 覚醒・緊張・思考時 |
「成人の安静覚醒閉眼時の背景活動はθ帯域である」は誤り。→ 正しくはα帯域(8〜13Hz)。θ帯域は入眠期に出現する。