失読とは後天性の読字障害。大きく「純粋失読」と「失読失書」に分けて理解する。
| 種類 | 特徴的な誤り | 責任病巣 | 特記 |
|---|---|---|---|
| 純粋失読 | 逐字読み・語長効果 | 左後頭葉+脳梁膨大部 | 書字は保たれる |
| 失読失書 | 仮名の読み書き障害 | 左角回 | 漢字が仮名より保たれやすい |
| 音韻失読 | 非語の音読障害 | 左前頭〜側頭葉 | 実在語は読める |
| 表層失読 | 規則化錯読(不規則語で誤る) | 側頭葉前部(意味記憶) | 仮名は保たれる |
| 深層失読 | 意味性錯読 | 広汎な左半球損傷 | 機能語・非語の読みが困難 |
書字は保たれるが読字だけが障害される解離が特徴。
読字と書字がともに障害。特に仮名の障害が目立つ。責任病巣は左角回。
| 純粋失読 | 失読失書 | |
|---|---|---|
| 読字 | 障害 | 障害 |
| 書字 | 保たれる | 障害 |
| 漢字 vs 仮名 | 差なし | 仮名が特に障害 |
| 病巣 | 後頭葉+脳梁膨大部 | 角回 |
錯読とは読字の誤りのこと。
| 種類 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 音韻性錯読 | 音韻の置換・転置 | 「竹藪」→「たやけぶ」 |
| 意味性錯読 | 意味的に類似した語への置換 | 「蛸」→「いか」 |
| 視覚性錯読 | 形が似た漢字への置換 | 「基地」→「ぼち」 |
| 語彙化錯読 | 非語を実在語として読む | 「天丼」→「てんき」 |
| 規則化錯読 | 不規則語を規則通りに読む | 表層失読の特徴 |
| 類音的錯読 | 音が似た語への置換 | 「海老」→「かいろう」 |
失書とは後天性の書字障害。
| 種類 | 特徴 | 責任部位 |
|---|---|---|
| 失行性失書 | 文字の形態が崩れる(他の失行と独立して出現) | 左頭頂葉 |
| 前頭葉性失書 | 文字の選択・配列の障害 | 左前頭葉 |
| 過剰書字 | 止められない書字 | 右半球損傷 |
| 脳梁性失書 | 非利き手(左手)のみの書字障害 | 脳梁 |
| 純粋失書 | 書字のみの選択的障害。読字・発話・聴理解は保たれる | エクスナー野(左中前頭回後部) |
| 種類 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 音韻性錯書 | 音韻の置換・転置 | 「さくら」→「さかる」 |
| 形態性錯書 | 形が似た文字への置換 | 「侍」→「待」 |
| 類音性錯書 | 音が似た別の語 | 「親友」→「新タ」 |
| 意味性錯書 | 意味が似た別の語 | 「先生」→「がっこう」 |
漢字と仮名では読み書きの神経基盤が異なる。