人格(性格)検査は実施形式で3つに大別します。この分類の取り違えが組合せ問題の核です。
| 分類 | 代表的検査 | 特徴 |
|---|---|---|
| 質問紙法 | MMPI・YG・MPI・EPPS・POMS・エゴグラム・CMI | 実施・採点が容易で客観的。ただし意図が分かりやすく意図的に歪めやすい、項目解釈に個人差 |
| 投影法 | ロールシャッハ・TAT・SCT・P-Fスタディ・バウム・HTP | あいまいな刺激への反応から無意識・深層を捉える。解釈に熟練を要し主観が入りやすい |
| 作業検査法 | 内田クレペリン精神検査 | 一定の作業(連続加算)の遂行過程・作業曲線から特性をみる |
取り違え頻出(正しい分類):MMPI=質問紙法/HTP・バウム=投影法(描画法)/MPI(モーズレイ)=質問紙法/EPPS=質問紙法/POMS=質問紙法(気分評価)/SCT(文章完成法)=投影法/YG=質問紙法/内田クレペリン=作業検査法。「YG=投影法」「MPI=投影法」「HTP=質問紙法」はいずれも誤り。
年齢帯で3種:WPPSI(幼児)→ WISC(児童)→ WAIS(成人)。同年齢集団と比べる偏差IQ(平均100・SD15)を用います。
| 指標(略号) | 下位検査 |
|---|---|
| 言語理解(VCI) | 類似・単語・理解(+知識・語の推理) |
| 知覚推理(PRI) | 積木模様・絵の概念・行列推理 |
| ワーキングメモリー(WMI) | 数唱・語音整列 |
| 処理速度(PSI) | 符号・記号探し・絵の抹消 |
4指標から全検査IQ(FSIQ)を算出。WAIS-III の群指数は言語理解・知覚統合・作動記憶・処理速度の4つ(実行機能は含まれない)。
ひっかけ:PRI=知覚推理(「知覚速度」は誤り)、PSI=処理速度(「知覚処理」は誤り)。「認知習熟度」「認知習熟」という指標は存在しない。迷路はWISC-III以前の下位検査でWISC-IVでは廃止(数唱・符号・知識・理解はWISC-IVにある)。
| ビネー式 | ウェクスラー式 | |
|---|---|---|
| 指標 | 年齢尺度(精神年齢→IQ)/田中ビネーVは14歳以上で偏差IQ | 偏差IQ(平均100・SD15) |
| 適用 | 田中ビネーVは2歳〜成人(改訂で成人も可) | WPPSI/WISC/WAISで幼児〜90歳台 |
言語を介さず実施でき、失語症・高齢者にも使いやすい:RCPM(レーヴン色彩マトリックス)・コース立方体組合せテスト・グッドイナフ人物画検査(DAM)。人物画でも「知能をみる=グッドイナフ」「性格をみる=バウム」で区別。
| 種類 | 内容 | 加齢変化 |
|---|---|---|
| 流動性知能 | 新規場面での推論・処理速度(生得的基盤) | 青年期をピークに低下しやすい |
| 結晶性知能 | 語彙・知識など経験の蓄積 | 高齢期まで維持・緩やかに増加 |
| 検査 | 特徴・適用 |
|---|---|
| 遠城寺式 | 0〜4歳7か月。領域別に発達を評価。発達指数=発達年齢÷生活年齢×100 |
| K-ABC | 認知処理過程(継次・同時)と習得度を測る。「魔法の窓」=継次処理、「模様の構成」=同時処理 |
| DN-CAS | PASS理論:プランニング・注意・同時処理・継次処理。同時処理=図形の推理・関係の理解・図形の記憶 |
| 新版K式発達検査2020 | 子どもの自発的反応を活かす柔軟な実施(手順は厳密固定ではない) |
| 津守式(乳幼児精神発達質問紙) | 0〜7歳。養育者への質問紙式 |
| KIDS乳幼児発達スケール | 質問紙式・多領域(Kinder Infant Development Scale。Kaufman ではない) |
| デンバー発達判定法 | 0〜6歳のスクリーニング |
| 検査 | 内容 |
|---|---|
| MMPI(ミネソタ多面人格目録) | 500項目超。臨床尺度+妥当性尺度(回答の歪みを検出)で構成 |
| YG性格検査 | 矢田部ギルフォード。12尺度(16因子=16PFは別物) |
| 東大式エゴグラム | 交流分析に基づく(CP・NP・A・FC・AC) |
| POMS | 気分・感情状態を評価する質問紙 |
| 内田クレペリン精神検査 | 作業検査法。連続加算の作業曲線から性格・適性をみる |
あいまいな刺激への反応から深層をとらえる方法。代表例を確実に。
| 検査 | 刺激・課題 |
|---|---|
| ロールシャッハ・テスト | インクのしみへの反応 |
| TAT(主題統覚検査) | あいまいな絵図版から物語を作らせる |
| SCT(文章完成法) | 書きかけの文を自由に完成させる |
| P-Fスタディ(絵画欲求不満) | 欲求不満場面への反応をみる |
| バウムテスト | 実のなる木を描かせる(描画法) |
投影法「でない」もの:エゴグラム・YG性格検査=質問紙法/内田クレペリン=作業検査法。これらを投影法に混ぜる誤りが頻出。描画でもグッドイナフ人物画=知能検査、ベンダー・ゲシュタルト=視覚運動機能で、性格をみる投影法(バウム・HTP)とは別。
構造化面接は、質問項目・順序・評価をあらかじめ定め、誰が行っても同じ手順で進める診断面接法です。