この章のねらい:発達心理学の土台は
「発達をどうとらえるか(原理)」と
「認知(考える力)がどう育つか(ピアジェ・ゲゼル)」です。国試では
人名↔理論の組合せと
ピアジェの4段階が繰り返し問われます。STにとって、正常な認知発達の順序(対象の永続性→象徴機能→保存概念…)を知ることは、
言語発達障害の評価で「どこで発達が止まっているか」を見極める前提そのものです。正常発達の地図がなければ逸脱は判定できません(
言語発達障害学ノート・
言語発達学ノートとあわせて学ぶと効果的)。
1-1 発達の原理と生涯発達 ― まず「発達とは何か」
発達は受精から死に至るまで、生涯にわたって続く変化です(生涯発達=ライフスパンの視点)。国試ではこの基本原理そのものが問われます。
質的変化と量的変化
発達のとらえ方は2つに大別されます。この対比が頻出です。
| とらえ方 | 意味 | キーワード |
| 量的変化 | 能力が連続的に増える/減る(数値で表せる) | 発達指数・発達曲線 |
| 質的変化 | 各段階で考え方・行動の「構造」が転換する | 発達段階(ピアジェ) |
頻出:「発達を質的変化としてとらえるのはどれか」→発達段階。発達指数・発達曲線は量的、発達加速(世代を追って成熟が早まる現象)・発達診断は別概念。
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この章の続きで扱う内容
- 1-2 ゲゼルの成熟優位説 ― 「準備ができてから学ぶ」
- 1-3 ピアジェの認知発達の機制 ― シェマ・同化・調節・均衡化
- 1-4 ピアジェの発達段階 ― 4段階と保存概念
- 1-5 人物と概念の組合せマップ ― 組合せ問題で狙われる人名