新生児期(生後4週まで)にすでにみられる反応と、生後9か月頃の「9か月革命」で出現する反応を区別できるかが問われます。
| 時期 | みられる反応 |
|---|---|
| 新生児期からある | 自発的微笑(新生児微笑)・共鳴動作(原初的模倣)・情動伝染(他児の泣きにつられて泣く)・原始反射 |
| 生後9か月頃から | 三項関係(自己・他者・対象)・社会的参照・共同注意・指さし |
「新生児期にまだ現れない」→三項関係・社会的参照(自発的微笑・共鳴動作・情動伝染はすでにある)。
「新生児期からみられる」→情動伝染(パラシュート反応=6〜9か月/分離不安=8か月頃/内言=幼児期後期/三項関係=9か月頃で、いずれも新生児期より後)。
| 月齢 | 粗大運動 | 微細運動 |
|---|---|---|
| 3〜4か月 | 首すわり | — |
| 5〜6か月 | 寝返り | — |
| 7〜9か月 | 腹ばい(ずりばい)・お座り | 物の持ち替え |
| 10〜12か月 | つかまり立ち・一人立ち | ピンサーグリップ(指先でつまむ) |
| 12か月〜 | 歩行 | なぐり書き・積み木 |
乳児は言葉で答えられないため、見る時間・崖を渡るかなどの行動から知覚を推定します。研究法と「何を測るか」の対応が頻出です。
| 研究法 | 何を測る | 備考 |
|---|---|---|
| 選好注視法 | 視覚的弁別・知覚(ファンツ) | どちらを長く見るかで調べる |
| 馴化・脱馴化法 | 乳児の知覚・弁別・記憶 | 反復で反応が下がり、新刺激で回復するか |
| 視覚的断崖 | 奥行き知覚(ギブソンとウォーク) | 崖の手前で止まるか。社会的参照も検討できる |
研究法↔対象の取り違え(最頻出):
乳児の視知覚研究=選好注視法・視覚的断崖(ストレンジ・シチュエーション法=愛着、絵画統覚検査/TAT=人格検査、ストループテスト=注意、はいずれも視知覚研究ではない)。
「三つ山問題」=視点取得(脱中心化)で対象の永続性ではない/「ストレンジ・シチュエーション法」=愛着/「サリーとアン課題」=誤信念(心の理論)/「馴化・脱馴化法」=乳児の知覚・弁別で友人関係ではない。
視覚的断崖で検討できるのは奥行き知覚・社会的参照(誤信念・自己中心性・延滞模倣ではない)。
社会性は月齢で確認されます。数か月ずらした選択肢で作られるため、標準的な出現時期を正確に。
| 時期 | 社会性の発達 |
|---|---|
| 生後1か月頃 | 情動伝染(伝染泣き) |
| 2〜3か月頃 | 社会的微笑 |
| 9か月頃 | 社会的参照・共同注意・三項関係・指さし(9か月革命) |
| 18か月頃 | 自己の鏡像理解(鏡映自己認知・マークテスト通過)・象徴機能 |
| 4〜5歳頃 | 心の理論(誤信念の理解) |
「9か月ころ社会的参照が可能になり始める」→正しい。
「3歳ころ社会的微笑」(実際は2〜3か月)・「9歳ころ心の理論」(実際は4〜5歳)・「12歳ころシンボル機能」(実際は1歳半〜2歳)は時期がずれた誤り。
「生後3か月 ― 心の理論」は誤り(心の理論はおおむね4歳頃と段違いに遅い)。
社会的参照=乳児が不確実な状況で、養育者など信頼する他者の表情を手がかりに、その状況が安全かどうかを判断すること。三項関係の成立を背景に生後9か月頃から現れます。視覚的断崖の実験で、乳児が崖の手前で母親の表情を見て、笑顔なら渡り不安顔なら止まるのが代表例です。
社会的参照と紛らわしいもの:「共感して関わり感情を調整する」=情動調整、「無表情に不安になる」=スティルフェイス実験、「顔様図版を注視」=顔選好、「相互の視線が合う」=アイコンタクト。「他者の表情で状況の安全性を判断」だけが社会的参照。
心の理論=他者が自分とは異なる信念・知識・意図をもつことを推測する能力。測定するのが誤信念課題(サリーとアン課題・スマーティ課題)で、4〜5歳頃に通過します。
「心の理論」を測定する課題=誤信念課題(符号課題=処理速度、ジレンマ課題=道徳性、文配列課題、保存課題=具体的操作、ではない)。
心の理論が不可欠な行動=ごっこ遊び(役割を演じ他者視点をとる)・相手に分かるように話す(聞き手の知識状態を推測=語用論的能力)。あいさつ・親への反抗・甘えるは心の理論を要しない。
鏡映自己認知(ルージュ/マークテスト)・所有の主張・照れ(羞恥)・嫉妬などは自己意識(自己概念)の成立を前提とします。一方、「2つの持ち物のほしいほうを尋ねられて応答する」ような好き嫌いの表出(選好応答)は、より早期から可能で自己意識を必要としません。
ボウルビィは愛着の形成を4段階でとらえました。人見知り(見知らぬ人への不安)・分離不安が出現する時期が問われます。
| 段階 | 時期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 〜生後3か月頃 | 人一般への定位と発信(相手を選ばない) |
| 第2段階 | 3〜6か月頃 | 一人または数人の特定対象への定位と発信 |
| 第3段階 | 6か月頃〜 | 発信・移動による特定対象への接近の維持。人見知り・分離不安が出現 |
| 第4段階 | 3歳頃〜 | 目標修正的な協調性・内的作業モデルの形成 |