児童期(およそ6〜11歳)は各理論で次のように位置づきます。この三点セットが土台です。
| 理論 | 児童期の位置づけ |
|---|---|
| ピアジェ | 具体的操作期(保存・可逆的思考・具体物の論理的思考) |
| エリクソン | 勤勉性 対 劣等感 |
| フロイト | 潜伏期(性的関心が潜伏) |
児童期の特徴でないもの:並行遊び(幼児期前半。児童期はルールを共有する協同遊び)/二項関係コミュニケーション(乳児期前半)/前操作期(幼児期。児童期は具体的操作期)/向社会的行動(幼児期からみられ、児童期に初めて現れるものではない)/役割実験(青年期)。
「ギャング集団 ― 児童期」は正しい組合せ(チャム集団は前思春期・親密性は成人前期・早期完了と停滞は別段階)。
| 遊びの発達(パーテン) | 仲間集団の発達 |
|---|---|
| 一人遊び→傍観→並行遊び(幼児期前半)→連合遊び→協同遊び(児童期) | ギャング集団(児童期・同一行動で結束)→チャム集団(前思春期・同質性の確認)→ピア集団(青年期・異質性を認め合う) |
青年期は各理論で次のように位置づきます。第二次性徴という身体的急変とともに、心理面が大きく動く時期です。
| 理論・概念 | 青年期の位置づけ |
|---|---|
| ピアジェ | 形式的操作期(抽象的・仮説演繹的思考・メタ認知) |
| エリクソン | 同一性(アイデンティティ)の確立 対 同一性拡散 |
| フロイト | 性器期(潜伏期は児童期) |
| ホリングワース | 心理的離乳(親からの精神的自立) |
青年期の特徴でないもの:自律性の獲得(幼児期前期)/ギャングエイジ(児童期)/脱中心化(幼児期・前操作期からの移行)/世代継承性(生殖性)(成人中期)/感覚運動期(乳児期)/潜伏期(児童期)/自己中心性(幼児期・前操作期)/エキスパート化(熟達)(成人期以降)。
「思春期は自己意識が低くなる」→誤り(自意識はむしろ高まる)。
マーシャ(Marcia, J.E.)は、エリクソンの同一性概念を「危機(crisis=探索)」と「傾倒(commitment=積極的関与)」の2軸の有無で操作的に整理し、4つの同一性地位に分類しました。
| 地位 | 危機(探索) | 傾倒(関与) |
|---|---|---|
| 同一性達成 | 経験した | あり |
| モラトリアム | 最中 | 模索中 |
| 早期完了(フォークロージャー) | なし | あり |
| 同一性拡散 | 問わず/経験の有無で下位分類 | なし |
マーシャの4地位は達成・モラトリアム・早期完了・拡散。「アイデンティティ再体制化」は4地位に含まれない(地位の名称ではない)。
「青年期にアイデンティティが再体制化される」→青年期は同一性の確立(形成)が課題で、再体制化はその後の成人期以降の課題。青年期の記述としては適切でない。