第3章|喉頭・音声・気道

対応過去問 11問/難易度 ★★★★☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:喉頭は「こえ(発声)」の器官であり、同時に気道と食道の交差点です。ここはSTの音声障害の医学的土台そのもの——声帯の動き(外転・内転)、喉頭癌の治療、喉頭全摘後の食道発声・電気式人工喉頭によるコミュニケーション再獲得は、STの音声リハビリの中心テーマです。あわせて頸部郭清・気管切開・声帯麻痺も扱い、嚥下障害とも接続します。①喉頭筋 ②喉頭・音声の検査 ③喉頭癌 ④喉頭全摘・術後 ⑤気道と声帯麻痺の順で整理します。

3-1 喉頭の解剖と喉頭筋

喉頭内筋は声門を「閉じる(内転)」筋と「開く(外転)」筋に大別されます。声門を開く筋は1つだけです。

喉頭内筋作用起始―停止
後輪状披裂筋(後筋)声門を開く(唯一の外転筋)輪状軟骨板―披裂軟骨筋突起
外側輪状披裂筋(側筋)声門を閉じる(内転)輪状軟骨弓―披裂軟骨筋突起
横披裂筋(横筋)声門後部を閉じる披裂軟骨筋突起―対側披裂軟骨筋突起
甲状披裂筋(内筋)/声帯筋声帯の緊張・調整甲状軟骨角―披裂軟骨声帯突起
輪状甲状筋(前筋)声帯を伸展し高音を出す(上喉頭神経支配)輪状軟骨弓―甲状軟骨板
「声門裂を開く筋」=後輪状披裂筋(輪状軟骨板―披裂軟骨筋突起):声門を開くのは後輪状披裂筋ただ1つ(唯一の外転筋)。起始は輪状軟骨板(後面)、停止は披裂軟骨の筋突起。反回神経(下喉頭神経)支配で、両側麻痺では声門が開かず気道狭窄をきたす(3-5参照)。
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この章の続きで扱う内容
  • 3-2 喉頭・音声の検査
  • 3-3 喉頭癌と喫煙
  • 3-4 喉頭全摘・頭頸部がん術後(音声・嚥下・構音)
  • 3-5 気道確保と声帯麻痺