📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:内耳は「きこえ(蝸牛)」と「平衡覚(前庭・半規管)」が同居する器官です。めまい疾患は「難聴を伴うか」で分類するのがコツ——難聴を伴えば蝸牛も障害する疾患(メニエール病など)、伴わなければ前庭だけの疾患(BPPV・前庭神経炎)です。出題数は少ないので、①メニエール病 ②平衡機能検査(迷路を刺激するか否か)の2点に絞って確実に得点しましょう。難聴を伴うめまいは第2章とも関連します。
4-1 メニエール病
メニエール病は内リンパ水腫を病態とする代表的なめまい疾患です。症状の三つ組と治療が問われます。
メニエール病の症状:反復する回転性めまい+変動する感音難聴+耳鳴(+耳閉感)が発作性にくり返す。めまいの型は回転性めまい。耳痛・失神発作・顔面麻痺は含まれず、難聴は「混合性」ではなく「感音性」(内耳の障害)。
メニエール病の治療=利尿剤でめまいが軽快:病態が内リンパ水腫(内耳のむくみ)なので、利尿剤(イソソルビド等)で内リンパの過剰を減らすとめまい症状が軽快する。「利尿剤でめまいが軽快する疾患」=メニエール病。生活指導・ストレス管理・中耳加圧療法なども行われる。
鑑別(難聴を伴うか):突発性難聴は突然の一側性感音難聴だがめまいは反復しない。良性発作性頭位めまい症(BPPV)・前庭神経炎・起立性調節障害は利尿剤でよくなる疾患ではない。とくにBPPV・前庭神経炎は難聴を伴わない点でメニエール病と区別する。
4-2 平衡機能検査(めまいの検査)
めまいの検査は「内耳(迷路=半規管・耳石器)を直接刺激するか」で二分すると整理できます。
| 検査 | 迷路を刺激するか | みるもの |
| 回転刺激検査 | する | 回転で半規管を刺激し眼振を誘発 |
| 温度(カロリック)眼振検査 | する | 外耳道の温冷刺激で片側半規管を刺激(左右差の評価) |
| 前庭誘発筋電位(VEMP) | する | 音刺激で耳石器(球形嚢・卵形嚢)を刺激 |
| 注視眼振検査 | しない | 注視時の自発眼振を観察(中枢障害の評価) |
| 重心動揺検査 | しない | 立位の重心の揺れ=全身の平衡(前庭脊髄反射) |
「迷路を刺激する検査」=回転刺激検査・温度眼振検査・VEMP:これらは内耳(半規管・耳石器)を直接刺激して反応をみる。注視眼振検査・重心動揺検査は迷路を直接刺激せず、眼球運動や立位バランスを観察する検査——刺激系か観察系かで仕分ける。