第4章|前庭・めまい

対応過去問 3問/難易度 ★★★☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:内耳は「きこえ(蝸牛)」と「平衡覚(前庭・半規管)」が同居する器官です。めまい疾患は「難聴を伴うか」で分類するのがコツ——難聴を伴えば蝸牛も障害する疾患(メニエール病など)、伴わなければ前庭だけの疾患(BPPV・前庭神経炎)です。出題数は少ないので、①メニエール病 ②平衡機能検査(迷路を刺激するか否か)の2点に絞って確実に得点しましょう。難聴を伴うめまいは第2章とも関連します。

4-1 メニエール病

メニエール病は内リンパ水腫を病態とする代表的なめまい疾患です。症状の三つ組と治療が問われます。

メニエール病の症状:反復する回転性めまい+変動する感音難聴+耳鳴(+耳閉感)が発作性にくり返す。めまいの型は回転性めまい耳痛・失神発作・顔面麻痺は含まれず、難聴は「混合性」ではなく「感音性」(内耳の障害)。
メニエール病の治療=利尿剤でめまいが軽快:病態が内リンパ水腫(内耳のむくみ)なので、利尿剤(イソソルビド等)で内リンパの過剰を減らすとめまい症状が軽快する。「利尿剤でめまいが軽快する疾患」=メニエール病。生活指導・ストレス管理・中耳加圧療法なども行われる。
鑑別(難聴を伴うか):突発性難聴は突然の一側性感音難聴だがめまいは反復しない良性発作性頭位めまい症(BPPV)・前庭神経炎・起立性調節障害は利尿剤でよくなる疾患ではない。とくにBPPV・前庭神経炎は難聴を伴わない点でメニエール病と区別する。

4-2 平衡機能検査(めまいの検査)

めまいの検査は「内耳(迷路=半規管・耳石器)を直接刺激するか」で二分すると整理できます。

検査迷路を刺激するかみるもの
回転刺激検査する回転で半規管を刺激し眼振を誘発
温度(カロリック)眼振検査する外耳道の温冷刺激で片側半規管を刺激(左右差の評価)
前庭誘発筋電位(VEMP)する音刺激で耳石器(球形嚢・卵形嚢)を刺激
注視眼振検査しない注視時の自発眼振を観察(中枢障害の評価)
重心動揺検査しない立位の重心の揺れ=全身の平衡(前庭脊髄反射)
「迷路を刺激する検査」=回転刺激検査・温度眼振検査・VEMP:これらは内耳(半規管・耳石器)を直接刺激して反応をみる。注視眼振検査・重心動揺検査は迷路を直接刺激せず、眼球運動や立位バランスを観察する検査——刺激系か観察系かで仕分ける。