第2章|異常構音の種類と特徴

対応過去問 14問 / 難易度 ★★★★☆

各異常構音の特徴

異常構音の出現しやすい音・聴覚印象・構音操作

異常構音出現しやすい音聴覚印象構音操作の特徴
鼻咽腔構音イ列音・拗音・[s][ts][dz](摩擦音・破擦音)/奥舌〜軟口蓋の音(ク など)にも出現しうる鼻に抜けた歪み音口腔からの呼気流が不十分;外鼻孔を閉じると音が変化する(明瞭にはならない)
口蓋化構音歯茎音(サ行・タ行)が中心;[t]→カ行に近い音「タ」が「カ」に近く聞こえる舌尖でなく舌背が挙上して口蓋に近づく
側音化構音イ列音(キ・シ・チ・ジ)・拗音・[s][ts][dz]「キ」が「ヒ」に近い歪み音(鼻音化はしない)呼気が舌の側方へ偏位して漏れる;舌の緊張が関与
声門破裂音破裂音全般(カ行・ガ行・パ行・バ行・タ行)・母音に先行して出現のどを詰めた感じの母音に聞こえる声門での閉鎖と破裂;喉頭の緊張が関与(舌根は関与しない)
咽頭摩擦音(咽喉頭摩擦音)摩擦音(サ行・シ・セ・シェ など)の代償のどの奥でこすれるような歪み音舌根部と咽頭後壁の狭めによる摩擦;舌尖の動きは観察されない
咽頭破裂音カ行・ガ行(軟口蓋破裂音の代替);イ列音に特異的ではないこもったカ行・ガ行音に聞こえる;音節を連続させても途切れて聞こえることはない舌根部と咽頭後壁で閉鎖・破裂(咽頭側壁ではない);奥舌が軟口蓋へ挙上する正常な軟口蓋音の構えより後方で閉鎖する;[k][g]に代わって出現

「側音化構音=ナ行に出現しやすい」は誤り(ナ行は鼻音で側音化しない。側音化はイ列音)。「鼻咽腔構音=キがチに近く聞こえる」は誤り(鼻咽腔構音は鼻に抜けた歪み音で、「キ」が「チ」に近い歪みではない)。「咽頭摩擦音=舌尖の動きが観察される」は誤り(舌根・咽頭後壁が関与)。「鼻咽腔構音=外鼻孔を閉鎖すると明瞭になる」は誤り(閉じると音が変化するだけで明瞭にはならない)。咽頭摩擦音(摩擦音の代償)と咽頭破裂音(カ行・ガ行の代償)を取り違えない。咽頭破裂音では「舌根部と咽頭側壁で作られる」は誤り(後壁)、「奥舌が軟口蓋に向かって挙上する」も誤り(それは正常な軟口蓋音の構えで、咽頭破裂音はより後方で閉鎖する)、「音節を連続させると途切れて聞こえる」「イ列音に出現しやすい」も咽頭破裂音の特徴ではない。正しいのは「こもった音がカ行音・ガ行音に聞こえる」

ここから先は「ST国試ノート」の内容です
全22科目まとめて850円(買い切り・追加課金なし)。購入済みのアカウントでログインすると、この章の続きがそのまま表示されます。
失語症言語発達障害学は登録なしで全章読めます。まず中身を確かめてから決めてください。
この章の続きで扱う内容
  • 構音の誤り方の分類