第7章|認知症

対応過去問 13問 / 難易度 ★★★☆☆

認知症の鑑別

認知症の種類主な特徴
アルツハイマー型認知症記憶障害が早期から出現;遂行機能障害;喚語障害・漢字書字障害が比較的早期;物盗られ妄想が高頻度
レビー小体型認知症幻視(具体的な);記憶障害;視覚構成障害;パーキンソン症状;常同行動はみられない
前頭側頭葉変性症(行動障害型)脱抑制・人格変化が早期;時刻表的生活(常同行動);構成障害はみられにくい
皮質基底核症候群肢節運動失行;外来刺激依存行動;パーキンソン症状
血管性認知症まだら認知症;感情失禁(強制笑い・泣き);意欲低下
進行性核上性麻痺垂直方向の眼球運動障害;転倒しやすい

レビー小体型認知症に常同行動はみられない(常同行動は前頭側頭葉変性症の特徴)。前頭側頭葉変性症に構成障害はみられにくい(構成障害はアルツハイマー・レビーの特徴)。

アルツハイマー型認知症の早期言語症状

早期から出現:喚語障害(最も早期)・漢字の書字障害

認知症の評価

検査特徴
CDR病歴聴取・行動観察で評価;認知症の重症度評価
MMSE・HDS-R直接実施;認知症のスクリーニング
MoCA-J直接実施;軽度認知障害(MCI)のスクリーニング

認知症の非薬物療法

  • リアリティ・オリエンテーション(RO):見当識の改善を目的とした現実への指向性訓練
  • 回想法:過去の体験の語りを通じた心理的安定・記憶の活性化
  • 環境調整・社会資源の利用

認知症の非薬物療法として間隔伸張法は使われることが少ない(間隔伸張法は健忘症候群・記憶障害のリハビリテーション技法)

せん妄

  • 意識混濁+精神・身体の興奮
  • 夜間に増悪しやすい;症状の変動が大きい
  • 人物誤認がみられる
  • 身体的侵襲(手術・感染など)が誘因;脳損傷そのものが原因ではない