保たれるもの:単語の意味理解・単語の喚語(語想起)
心の理論=他者の心的状態(信念・意図・感情)を推測する能力。会話相手が「何を考え・何を伝えようとしているか」という発話意図の理解には、この能力が関わる。皮肉や含意の理解困難など語用論的障害の背景にあることが多く、右半球損傷や自閉スペクトラム症でみられる。
発話意図の理解障害を検出する評価法=心の理論課題 代表は誤信念課題(サリーとアン課題)で、他者の誤った信念を理解できるかをみる。
| 評価法 | 何を評価するか |
|---|---|
| 心の理論課題 | 他者の意図・信念の推測(=発話意図の理解) |
| 誤信念課題(サリーとアン課題) | 他者の誤った信念の理解。心の理論課題の代表例 |
| FIM(機能的自立度評価法)の社会的認知項目 | ADLの自立度。発話意図の理解を直接調べるものではない |
| アイオワ・ギャンブリング課題 | 報酬と罰に基づく意思決定(前頭葉機能) |
| BADS(遂行機能障害症候群の行動評価) | 遂行機能 |
| CADL 実用コミュニケーション能力検査 | 日常のコミュニケーション能力を総合的に評価。発話意図理解に焦点化してはいない |
「会話相手の発話意図の理解障害を検出する評価法」を問われたら心の理論課題。CADLは総合的な実用コミュニケーション評価であって意図理解に焦点化しておらず、FIM・アイオワ・ギャンブリング課題・BADSはそもそも別の機能(ADL・意思決定・遂行機能)の評価。