第6章|その他の高次脳機能障害

対応過去問 5問 / 難易度 ★★★☆☆

右半球損傷後のコミュニケーション特徴

  • 話が脱線しがちで主題から外れる
  • 物語のテーマ・要点が把握できない
  • 会話における役割交替の障害
  • 皮肉・比喩・冗談の理解困難
  • 語用論的障害が中心

保たれるもの:単語の意味理解・単語の喚語(語想起)

発話意図の理解障害の評価 ― 心の理論課題

心の理論=他者の心的状態(信念・意図・感情)を推測する能力。会話相手が「何を考え・何を伝えようとしているか」という発話意図の理解には、この能力が関わる。皮肉や含意の理解困難など語用論的障害の背景にあることが多く、右半球損傷や自閉スペクトラム症でみられる。

発話意図の理解障害を検出する評価法=心の理論課題 代表は誤信念課題(サリーとアン課題)で、他者の誤った信念を理解できるかをみる。

評価法何を評価するか
心の理論課題他者の意図・信念の推測(=発話意図の理解)
誤信念課題(サリーとアン課題)他者の誤った信念の理解。心の理論課題の代表例
FIM(機能的自立度評価法)の社会的認知項目ADLの自立度。発話意図の理解を直接調べるものではない
アイオワ・ギャンブリング課題報酬と罰に基づく意思決定(前頭葉機能)
BADS(遂行機能障害症候群の行動評価)遂行機能
CADL 実用コミュニケーション能力検査日常のコミュニケーション能力を総合的に評価。発話意図理解に焦点化してはいない

「会話相手の発話意図の理解障害を検出する評価法」を問われたら心の理論課題。CADLは総合的な実用コミュニケーション評価であって意図理解に焦点化しておらず、FIM・アイオワ・ギャンブリング課題・BADSはそもそも別の機能(ADL・意思決定・遂行機能)の評価。

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この章の続きで扱う内容
  • ゲルストマン症候群
  • バリント症候群