第2章|内分泌疾患(甲状腺・下垂体・副腎)

対応過去問 7問/難易度 ★★★☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:内分泌疾患は「ホルモンの過剰/不足で症状が正反対になる」のが最大のコツ。甲状腺の亢進(バセドウ病)と低下(橋本病)は症状を裏返しで覚えるだけで得点できます。甲状腺機能低下による嗄声・活動性低下や、内分泌疾患に伴う全身状態の変化はST臨床の背景としても押さえておきたいところです。この章では過去問頻出の①甲状腺(亢進と低下)②下垂体・副腎を、引っかけ選択肢を軸に整理します。

2-1 甲状腺疾患(機能亢進と低下)

甲状腺ホルモンは全身の代謝を上げるホルモンです。過剰なら代謝亢進、不足なら代謝低下と、症状は正反対になります。

項目機能亢進症(バセドウ病)機能低下症(橋本病)
頻脈徐脈
体重減少増加
体温・発汗暑がり・発汗増加寒がり・皮膚乾燥
消化下痢傾向便秘
その他振戦・眼球突出浮腫・粘液水腫・全身倦怠感
バセドウ病=亢進の症状:頻脈・振戦・体重減少・発汗・暑がり・眼球突出が代表。逆に「徐脈・便秘・皮膚乾燥・寒がり」が出たら低下症(橋本病)橋本病(慢性甲状腺炎)でみられるのは便秘・粘液水腫で、頻脈・発汗・眼球突出はバセドウ側なので混同しない。
「バセドウ病=甲状腺ホルモン低下」は誤り:バセドウ病は甲状腺ホルモンが高値(過剰)の病気。「バセドウ病―甲状腺ホルモン低下」という組合せは誤り。機能低下症では発汗は減少するので、「甲状腺機能低下症で発汗増加」も誤り。

2-2 下垂体・副腎の疾患

下垂体・副腎のホルモン異常も「どのホルモンが過剰/不足か」と症状を一対一で対応させます。

疾患・状態ホルモン異常症状
成長ホルモン分泌過剰GH過剰末端肥大症
クッシング症候群コルチゾール過剰満月様顔貌・中心性肥満・高血圧・高血糖
褐色細胞腫カテコラミン過剰頻脈・高血圧・発汗
下垂体後葉機能低下抗利尿ホルモン(ADH)不足尿崩症(多尿)
正しい組合せ(そのまま出る):成長ホルモン分泌過剰―末端肥大症/クッシング症候群―満月様顔貌/下垂体後葉機能低下―尿崩症。クッシング症候群では肥満・満月様顔貌・高血圧がみられる。
「褐色細胞腫=徐脈」「クッシング=低血圧・徐脈」は誤り:褐色細胞腫はカテコラミン過剰なので頻脈・高血圧——「褐色細胞腫―徐脈」は誤り。クッシング症候群も高血圧が特徴で、徐脈・低血圧はみられない