📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:内分泌疾患は「ホルモンの過剰/不足で症状が正反対になる」のが最大のコツ。甲状腺の亢進(バセドウ病)と低下(橋本病)は症状を裏返しで覚えるだけで得点できます。甲状腺機能低下による嗄声・活動性低下や、内分泌疾患に伴う全身状態の変化はST臨床の背景としても押さえておきたいところです。この章では過去問頻出の①甲状腺(亢進と低下)②下垂体・副腎を、引っかけ選択肢を軸に整理します。
2-1 甲状腺疾患(機能亢進と低下)
甲状腺ホルモンは全身の代謝を上げるホルモンです。過剰なら代謝亢進、不足なら代謝低下と、症状は正反対になります。
| 項目 | 機能亢進症(バセドウ病) | 機能低下症(橋本病) |
| 脈 | 頻脈 | 徐脈 |
| 体重 | 減少 | 増加 |
| 体温・発汗 | 暑がり・発汗増加 | 寒がり・皮膚乾燥 |
| 消化 | 下痢傾向 | 便秘 |
| その他 | 振戦・眼球突出 | 浮腫・粘液水腫・全身倦怠感 |
バセドウ病=亢進の症状:頻脈・振戦・体重減少・発汗・暑がり・眼球突出が代表。逆に「徐脈・便秘・皮膚乾燥・寒がり」が出たら低下症(橋本病)。橋本病(慢性甲状腺炎)でみられるのは便秘・粘液水腫で、頻脈・発汗・眼球突出はバセドウ側なので混同しない。
「バセドウ病=甲状腺ホルモン低下」は誤り:バセドウ病は甲状腺ホルモンが高値(過剰)の病気。「バセドウ病―甲状腺ホルモン低下」という組合せは誤り。機能低下症では発汗は減少するので、「甲状腺機能低下症で発汗増加」も誤り。
2-2 下垂体・副腎の疾患
下垂体・副腎のホルモン異常も「どのホルモンが過剰/不足か」と症状を一対一で対応させます。
| 疾患・状態 | ホルモン異常 | 症状 |
| 成長ホルモン分泌過剰 | GH過剰 | 末端肥大症 |
| クッシング症候群 | コルチゾール過剰 | 満月様顔貌・中心性肥満・高血圧・高血糖 |
| 褐色細胞腫 | カテコラミン過剰 | 頻脈・高血圧・発汗 |
| 下垂体後葉機能低下 | 抗利尿ホルモン(ADH)不足 | 尿崩症(多尿) |
正しい組合せ(そのまま出る):成長ホルモン分泌過剰―末端肥大症/クッシング症候群―満月様顔貌/下垂体後葉機能低下―尿崩症。クッシング症候群では肥満・満月様顔貌・高血圧がみられる。
「褐色細胞腫=徐脈」「クッシング=低血圧・徐脈」は誤り:褐色細胞腫はカテコラミン過剰なので頻脈・高血圧——「褐色細胞腫―徐脈」は誤り。クッシング症候群も高血圧が特徴で、徐脈・低血圧はみられない。