📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:循環器はST臨床の
安全管理の核です。
高血圧・心房細動は脳卒中(脳梗塞・脳出血)の最大の危険因子であり、
臨床神経学・
リハビリテーション医学で扱う脳血管障害の背景そのもの。訓練中の
血圧・脈拍・心不全(BNP)のモニタリングはリハビリの中止基準に直結します。この章では過去問頻出の
①高血圧 ②虚血性心疾患 ③不整脈・心不全 ④ショック・先天性心疾患を、引っかけ選択肢を軸に整理します。
3-1 高血圧と血圧の生理
高血圧の大半は原因を特定できない本態性高血圧ですが、明確な原因疾患による二次性高血圧があります。原因疾患のリストが問われます。
| 項目 | ポイント |
| 高血圧の治療 | 減塩食・運動・降圧薬・利尿薬(生活習慣+薬物) |
| 二次性高血圧の原因 | 腎動脈狭窄・原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫 |
| 平均血圧 | 拡張期血圧+脈圧の1/3で近似(単純平均ではない) |
| 触診法 | 触診法で測れるのは収縮期血圧のみ(拡張期は聴診が必要) |
二次性高血圧=原因のある高血圧:腎動脈狭窄・原発性アルドステロン症・クッシング症候群・褐色細胞腫などが原因になる。下垂体機能低下症は二次性高血圧の原因ではない(むしろホルモン不足)。降圧目標は原則として75歳未満の成人で診察室血圧130/80mmHg未満。
「副腎皮質ホルモン=高血圧の治療」は誤り:副腎皮質ホルモン(ステロイド)はむしろ血圧を上げるので、高血圧の治療薬ではない。血圧の生理では「触診法で拡張期血圧を測定できる」「平均血圧は収縮期と拡張期の算術平均」は誤り——平均血圧は拡張期+1/3脈圧で近似する。抹消血管抵抗が増えれば収縮期血圧は上がり、加齢で血圧は上がる。
3-2 虚血性心疾患・心筋梗塞
虚血性心疾患は冠動脈の狭窄・閉塞で心筋が酸素不足になる病気で、狭心症と心筋梗塞があります。急性心筋梗塞の検査所見が頻出です。
| 検査 | 急性心筋梗塞の所見 |
| 血液検査 | トロポニンT上昇・CK-MB上昇(心筋逸脱酵素) |
| 心電図 | ST上昇・異常Q波・冠性T波 |
| 心臓超音波 | 壁運動異常(動きの悪い部分) |
心筋梗塞ではマーカーは「上昇」:心筋が壊れるとトロポニンT・CK-MBが上昇する。「トロポニンT低下」は誤り。心電図では異常Q波・冠性T波、心臓超音波では壁運動異常がみられる。
虚血性心疾患の予防(生活習慣):有酸素運動・地中海食・禁煙/受動喫煙の防止・適正な血圧管理がリスクを下げる。喫煙・脂質異常・高血圧・糖尿病が危険因子。「予防に適正なBMIは19.5〜22.0」のような数値の記述は基準とずれることがあるので、標準的なガイドラインで確認する。
3-3 不整脈・心不全
不整脈のなかでも心房細動は、心房内にできた血栓が飛んで脳塞栓(心原性脳塞栓症)を起こすため、STにとって重要です。
| 病態 | 対応 |
| 非弁膜症性心房細動の脳塞栓予防 | 抗凝固薬(血栓の予防) |
| 心不全のリスク指標 | 血清BNP値(上昇で心負荷) |
心房細動→脳塞栓の予防は抗凝固薬:心房細動でできる血栓はフィブリン主体の赤色血栓なので、予防には抗凝固薬が最も有効。降圧薬・強心薬・血栓溶解薬・抗不整脈薬ではない。心原性脳塞栓症は突然発症・広範な梗塞になりやすく、失語や重い麻痺の原因になる。
3-4 ショック・先天性心疾患
ショックは全身の血液循環が破綻し、組織に酸素が届かなくなった状態です。症状の「みられる/みられない」が問われます。
| ショックの症状 | ショックでみられないもの |
| 血圧低下・頻脈・皮膚冷感 | 多尿(実際は乏尿・尿量減少) |
| 意識混濁・チアノーゼ・冷汗 | |
ショックでは尿量は「減る」:血圧低下で腎血流が減るため乏尿(尿量減少)になる。「多尿」は誤り。血圧低下・皮膚冷感・意識混濁・チアノーゼがショックの症状。
先天性心疾患で最多は心室中隔欠損症:先天性心疾患のなかで最も頻度が高いのは心室中隔欠損症(VSD)。心房中隔欠損症・動脈管開存症・肺動脈狭窄症・ファロー四徴症より多い。