📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:消化器は
「摂食・嚥下の下流」にあたり、
嚥下障害で扱う逆流・食道疾患・栄養管理の背景になります。
肝硬変・低栄養・全身状態はリハビリの安全管理にも関わります。この章では過去問頻出の
①食道・胃・腸疾患 ②肝・胆・膵疾患を、「疾患と症状・原因・出血の性状」の対応を軸に整理します。
5-1 食道・胃・腸疾患
上部・下部消化管の疾患は原因と症状の組合せ、とくに消化管出血の「色・性状」が頻出です。
| 疾患 | ポイント |
| 胃癌 | 男性に多い・我が国で減少傾向 |
| 胃潰瘍 | ヘリコバクター・ピロリ菌・NSAIDsが関与 |
| 潰瘍性大腸炎 | 原因不明の炎症性腸疾患(アルコールが原因ではない) |
| 虫垂炎 | 右下腹部痛(マックバーニー点)・初期は心窩部痛・悪心・筋性防御 |
消化管出血は「どこから」で色が変わる:上部消化管(胃・十二指腸)の出血はタール便(黒色便)・コーヒー残渣様吐物、下部(大腸・肛門)は鮮血・血便・粘血便。組合せでは十二指腸潰瘍―タール便/大腸がん―血便/潰瘍性大腸炎―粘血便/裂肛―鮮血が正しい。
虫垂炎は「右」下腹部痛:虫垂炎は初期に心窩部痛で始まり、やがて右下腹部(マックバーニー点)に限局する。「限局性の左下腹痛」は誤り。「胃ポリープは大腸ポリープより癌化する率が高い」も誤り(胃ポリープの癌化率は低い)。食道静脈瘤破裂は鮮血の吐血で、「コーヒー残渣様吐物」は胃からの出血なので誤り。
5-2 肝・胆・膵疾患
肝炎ウイルスは「型ごとの慢性化の有無」が最重要です。急性で終わる型と、慢性化して肝硬変・肝癌に進む型を区別します。
| 疾患 | 原因・特徴 |
| A型肝炎 | 経口感染・慢性化しない(急性で治る) |
| 慢性肝炎・肝硬変・肝細胞癌 | B型・C型肝炎ウイルス(輸血後肝炎はC型が多い) |
| 急性膵炎 | 大量飲酒・胆石が原因 |
| 胆嚢炎 | 胆石が原因・胆石と合併しやすい |
慢性化するのはB型・C型:慢性肝炎から肝硬変・肝細胞癌へ進むのはB型・C型肝炎ウイルス。肝細胞癌はC型肝炎ウイルス感染と関連が深い。急性ウイルス性肝炎はA型、慢性肝炎の治療にはインターフェロンなどが用いられる。膵炎は大量飲酒、胆嚢炎は胆石が原因。
「A型肝炎が慢性化」「慢性肝炎=E型」は誤り:A型・E型肝炎は基本的に慢性化しない。「慢性肝炎はA型肝炎が慢性化したもの」「慢性肝炎―E型肝炎ウイルス感染」は誤り。非代償期肝硬変では腹水・皮膚瘙痒感・女性化乳房・くも状血管腫がみられるが、「鮮血便」は非代償期肝硬変の症状ではない(肝硬変の出血は食道静脈瘤破裂=吐血・タール便)。