この章のねらい:オペラント条件づけは
STの訓練設計そのものの原理です。「正しく言えたらほめる(強化)」でことばの反応を増やし、「段階的に近づける(シェイピング)」で発話や構音を形づくり、「日常場面へ広げる(般化)」で訓練効果を定着させる——これらはすべてオペラント条件づけの応用です。
言語発達障害の
応用行動分析(ABA)、
吃音の行動療法、
運動障害性構音障害や
機能性構音障害の段階的訓練は、この章の理解が前提です。試験では
「正/負の強化・罰の区別」「強化スケジュール4型」が最頻出です。
2-1 試行錯誤学習と効果の法則 ― ソーンダイクとスキナー
オペラント条件づけ(道具的条件づけ)は、自発した行動の結果によって、その行動の起こりやすさが変わる学習です。ルーツは2人の研究者です。
| 研究者 | 実験 | 要点 |
| ソーンダイク | ネコの問題箱からの脱出 | 試行錯誤学習。満足をもたらす反応は結びつきが強まる=効果の法則 |
| スキナー | スキナー箱(レバー押しで餌) | 行動をオペラントと呼び、強化・罰・強化スケジュールを体系化 |
オペラント条件づけに関係する概念:罰訓練・部分強化効果・強化スケジュール・脳内自己刺激(正の強化子として働く)はいずれもオペラント条件づけの概念。一方、ブロッキング(阻止)は古典的条件づけの現象で、オペラント条件づけとは関係が薄い。
組合せの整理:「ソーンダイクの問題箱=試行錯誤学習」が正しい対応。問題箱を「弁別学習」とするのは誤り(弁別学習は刺激の違いを学ぶ別概念)。ソーンダイクの試行錯誤とケーラーの洞察学習(第4章)は対比して問われる。
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この章の続きで扱う内容
- 2-2 強化と罰 ― 4つの随伴性
- 2-3 強化スケジュール ― 4つの型と部分強化効果
- 2-4 反応形成 ― シェイピング・チェイニング・プレマックの原理
- 2-5 オペラント条件づけの臨床応用 ― 行動療法とABA