オペラント条件づけ(道具的条件づけ)は、自発した行動の結果によって、その行動の起こりやすさが変わる学習です。ルーツは2人の研究者です。
| 研究者 | 実験 | 要点 |
|---|---|---|
| ソーンダイク | ネコの問題箱からの脱出 | 試行錯誤学習。満足をもたらす反応は結びつきが強まる=効果の法則 |
| スキナー | スキナー箱(レバー押しで餌) | 行動をオペラントと呼び、強化・罰・強化スケジュールを体系化 |
組合せの整理:「ソーンダイクの問題箱=試行錯誤学習」が正しい対応。問題箱を「弁別学習」とするのは誤り(弁別学習は刺激の違いを学ぶ別概念)。ソーンダイクの試行錯誤とケーラーの洞察学習(第4章)は対比して問われる。
行動のあとに何が起こるか(好子=快/嫌子=不快の出現・消失)で、行動が増えるか減るかが決まります。ここが最頻出です。
| 手続き | 操作 | 行動は |
|---|---|---|
| 正の強化 | 好ましい事態を与える | 増える |
| 負の強化 | 好ましくない事態を取り除く | 増える |
| 正の罰 | 好ましくない事態を与える | 減る |
| 負の罰 | 好ましい事態を取り除く | 減る |
組合せの整理:「負の強化―回避学習」は正しい対応(嫌子を避ける行動が増える)。代理強化―観察学習、認知地図―潜在学習、知覚-運動協応―技能学習も正しい。一方「両側性転移―弁別学習」は誤り(両側性転移は片手で覚えた技能が反対の手に移る=転移の一種で、弁別学習ではない)。
強化を「どんなタイミングで与えるか」の規則が強化スケジュールです。連続強化(毎回)に対し、時々だけ強化する部分(間欠)強化には4つの基本型があります。
| 比率(回数基準) | 間隔(時間基準) | |
|---|---|---|
| 固定 | 固定比率(n回ごとに強化) | 固定間隔(一定時間後の最初の反応を強化) |
| 変動 | 変動比率(平均n回ごと・最も反応が持続) | 変動間隔(平均一定時間後の反応を強化) |
誤りやすい記述:「罰の強さを徐々に上げていくと、より大きな行動抑制効果が得られる」は誤り。弱い罰から徐々に強めると、生体が慣れて(馴化して)強い罰でも抑制されにくくなる。罰は最初から十分な強度で・即時に与えないと効果が乏しい。
まだ生じていない新しい行動を、少しずつ作り上げていく技法です。ST訓練で日常的に使われます。
| 技法 | 内容 |
|---|---|
| シェイピング(反応形成) | 目標行動に近い反応から順に強化し、段階的に目標へ近づける(例:発声→母音→単音節→単語) |
| チェイニング(連鎖化) | 複数の行動を順につないで一連の行動系列を形成する |
| プレマックの原理 | 生起頻度の高い行動を、頻度の低い行動の強化子として使う(「宿題をしたら遊べる」) |
| 分化強化 | 特定の反応だけを強化し、他を強化しないことで反応を絞る |
学習理論を臨床に応用したのが行動療法です。技法が「どの学習原理に基づくか」がよく問われます。
| 技法 | 基づく原理 |
|---|---|
| バイオフィードバック | オペラント条件づけ(生体反応の情報を返し、望ましい方向を強化) |
| 系統的脱感作・フラッディング・エクスポージャー | おもに古典的条件づけ(逆制止・消去) |
| モデリング(模倣)療法 | 社会的学習理論 |
| 嫌悪条件づけ | 古典的条件づけ(不快と結びつける) |
行動療法の技法でないもの:オペラント法・系統的脱感作法・エクスポージャー法・バイオフィードバック法は行動療法の技法。一方、リフレーミング法は「出来事の意味づけを変える」認知的・家族療法系の技法で、行動療法の技法とは区別される(臨床心理学参照)。