乳幼児が発熱に伴って起こす痙攣で、多くは良性です。単純型と複雑型の区別が問われます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 好発年齢 | 生後6か月〜5歳ごろ(多くは6歳までに自然軽快) |
| 遺伝 | 遺伝的要因(家族歴)を認める |
| 単純型 | 短時間(数分以内)・左右対称の全般性・24時間以内に繰り返さない |
| 複雑型 | 15分以上と長い・部分(局所)発作・24時間以内に反復 |
「てんかんへの移行が疑われる」熱性痙攣:注意して経過をみるのは複雑型の特徴をもつ場合——発作が15分以上と長い・左右差のある部分発作・24時間以内に反復・発達の遅れや神経学的異常がある・てんかんの家族歴など。「1分間の全身強直間代発作」のような短く左右対称の発作は単純型で心配が少ない。
小児のてんかん・発作性疾患です。欠神発作・ウエスト症候群が頻出です。
| 疾患 | 特徴 |
|---|---|
| 小児欠神てんかん | 数秒間の意識消失(ぼーっとする)を反復・過呼吸で誘発・脳波で3Hz棘徐波 |
| ウエスト症候群(点頭てんかん) | 乳児期発症・シリーズ形成する点頭発作・脳波でヒプスアリスミア・精神運動発達の停滞/退行 |
| 熱性痙攣 | 発熱に伴う(4-1参照。てんかんとは区別) |
ウエスト症候群のひっかけ:乳児期に発症し(学童期ではない)、発作は熱と無関係で、脳波は異常(ヒプスアリスミア)、多くで精神運動発達の退行を伴う。「学童期発症」「発熱時に起こる」「脳波は正常」「知的発達は正常」はいずれも誤り。第1章の結節性硬化症が原因になることもある。
痙攣が続く痙攣重積状態は救急です。やってよいこと・いけないことが問われます。
痙攣対応の禁忌(ひっかけ):「頬をたたいて大声で呼ぶ」「体をゆする」「舌を噛まないよう口に物を入れる」は誤り(やってはいけない)。刺激を与えず、口の中に指や物を入れないのが原則——無理な挿入はかえって気道閉塞・外傷・嘔吐誘発の危険がある。