第5章|小児疾患・母子保健・その他

対応過去問 7問/難易度 ★★★☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:ここは小児のさまざまな疾患と母子保健の寄せ集めですが、キーワードで得点できる問題が多い章です。STに特に近いのは小児の睡眠時無呼吸(アデノイド・扁桃肥大)——鼻声・口呼吸・きこえ(滲出性中耳炎)とも関わり、聴覚障害・耳鼻科領域と重なります。母子保健統計(乳児死亡・不慮の事故・SIDS)は数字と原則を、川崎病・ネフローゼは代表的な合併症を覚えれば十分です。

5-1 小児保健・母子保健統計(死因・SIDS・虐待)

小児の死因や母子保健の統計・原則です。SIDS・不慮の事故・年齢別死因が問われます。

テーマポイント
乳幼児突然死症候群(SIDS)うつぶせ寝・保護者の喫煙・人工栄養が危険因子。仰向け寝で予防
年齢別死因乳児期以降、不慮の事故が上位。学童〜思春期では自殺が上位に
児童虐待相談件数は年々増加。身体的虐待・ネグレクト・心理的虐待・性的虐待
SIDS・小児の死因:うつぶせ寝はSIDSの危険因子で、仰向け寝・受動喫煙を避ける・母乳が予防的。1歳以降の小児で不慮の事故が死因の上位を占める。母子保健は「危険因子」と「順位」を問う統計問題として出る。

統計のひっかけ:10〜14歳の死因の上位に自殺が入る・児童虐待の相談件数は増加傾向など、近年の傾向をそのまま問う。「うつぶせ寝はSIDSと無関係」「不慮の事故は死因に含まれない」のような記述は誤り。最新の統計は変動するため数値は確認。

5-2 小児の臓器別疾患(腎・循環・呼吸/耳鼻)

小児に特徴的な腎・循環・気道の疾患です。代表的な症状・合併症で見分けます。

疾患キーワード
ネフローゼ症候群大量のタンパク尿・低タンパク血症・浮腫・脂質異常症(高脂血症)
川崎病発熱・眼球結膜充血・口唇/イチゴ舌・発疹・手足の硬性浮腫・頸部リンパ節腫脹。合併症=冠動脈瘤
小児の睡眠時無呼吸最多の原因はアデノイド・扁桃(口蓋扁桃)肥大。口呼吸・いびき・鼻声
ネフローゼと川崎病:ネフローゼはタンパク尿・低タンパク血症・浮腫・高脂血症が四徴(排尿痛や頻尿は膀胱炎の症状で該当しない)。川崎病は冠動脈病変(冠動脈瘤)の合併に注意が必要な全身の血管炎で、主要症状の組合せを覚える。
小児の睡眠時無呼吸(SAS):小児で最も多い原因はアデノイド・口蓋扁桃肥大による上気道の狭窄。いびき・口呼吸・鼻声(閉鼻声)・滲出性中耳炎を伴い、成長・行動・きこえに影響しうる——耳鼻科・聴覚領域と重なり、STにも身近。

5-3 小児の心身症・事故・救急

心理的要因が関わる小児の心身症と、事故・外傷への対応です。

小児の心身症:心理的ストレスが身体症状として現れるもの。小児気管支喘息はストレスで悪化・発症することがあり、起立性調節障害・反復性腹痛・チックなども心理社会的要因が関与しうる。「心身症は身体疾患と無関係」という記述は誤り。

頭部外傷(事故)の対応:小児が頭を強く打った場合、意識・嘔吐・けいれん・機嫌・活気などの経過観察が重要。意識障害・繰り返す嘔吐・けいれん・陥没や大きな腫脹があれば緊急受診。乳幼児は症状を訴えにくいため慎重な観察を要する。

まとめ:小児科は「症候群 → 発達 → 感染・神経・疾患」の順で貫けば、5章すべてがつながります。ST国試の基礎医学のなかでも最も専門と相性がよい科目——学んだ疾患の多くが、将来言語発達障害小児聴覚障害口唇口蓋裂(器質性構音障害)脳性麻痺(運動障害性構音障害)としてSTの臨床に戻ってきます。「この子は将来どの障害でSTが関わるか」を意識して復習してください。