📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:顔面外傷では「どの骨折でどの症状が出るか」が問われます。STに関わるのは、下顎・上顎(Le Fort)骨折による咬合異常が摂食・構音に、顔面神経損傷が表情・構音に影響する点。あわせて、形成外科の周辺で出題される喉頭微細手術・口腔粘膜の消毒・咬唇癖も整理します。喉頭微細手術は音声障害の外科的治療で、STの音声リハビリと隣り合う分野です。
5-1 顔面骨骨折(骨折部位と症状の対応)
顔面骨骨折は骨折した部位ごとに特徴的な症状が出ます。とくに複視と咬合異常の2つがどの骨折で出るかが頻出です。
| 骨折 | 特徴的な症状 |
ブローアウト骨折 (眼窩底・内壁) | 複視。外眼筋(下直筋など)の絞扼・嵌頓で眼球運動制限 |
| 下顎骨骨折 | 咬合異常(歯列を支える骨が転位)・開口障害 |
| Le Fort(上顎骨)骨折 | 咬合異常(上顎の歯列を含む骨が転位)。Ⅰ型は水平骨折 |
| 頬骨(弓)骨折 | 開口障害・頬部の陥凹(眼窩底に及べば複視も) |
| 鼻骨骨折 | 鼻の変形・鼻出血(複視・咬合異常はきたさない) |
複視を生じる骨折=ブローアウト骨折:眼窩底(または内壁)が骨折し外眼筋が嵌頓すると、眼球運動制限で複視が出る。鼻骨・下顎・頬骨弓骨折は眼窩内容に直接及ばなければ複視を生じにくい。
咬合異常をきたす骨折=下顎骨・Le Fort型:歯列を含む骨(下顎骨・上顎骨/Le Fort型)の転位で咬合異常が出る。鼻骨・頬骨・ブローアウト(眼窩底)骨折は歯列を含まず、咬合異常の主因にならない。「複視=眼窩」「咬合異常=歯列を含む骨」で仕分ける。
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この章の続きで扱う内容
- 5-2 顔面外傷の初期対応
- 5-3 その他(喉頭微細手術・口腔粘膜の消毒・咬唇癖)