神経症(現在は不安症・強迫症などに分けられる)は「心因性で、病識があり、器質的病変がない」のが本質です。
| 防衛機制 | 内容 |
|---|---|
| 抑圧 | 受け入れがたい感情を無意識に押し込める(防衛機制の基本) |
| 投影 | 自分の感情を他者のものと感じる |
| 合理化 | もっともらしい理由づけで正当化 |
| 昇華 | 衝動を社会的に価値ある活動に振り向ける(最も成熟) |
| 退行 | より幼い発達段階に戻る |
不安症の代表はパニック症。突然の身体症状と予期不安が核です。
パニック症のひっかけ:パニック障害に伴うのは予期不安・広場恐怖・死の恐怖・動悸/胸痛。「見捨てられ恐怖(境界性PD)」「食行動の異常(摂食障害)」「常同症」「醜形恐怖」「赤面恐怖(社交不安)」は別の病態で、パニック症の典型ではない。
不安障害群の範囲:DSM-5の不安症群には分離不安症・選択性緘黙・パニック症・広場恐怖症・社交不安症・限局性恐怖症・全般不安症が含まれる。「双極性障害」は気分障害であり不安障害群には含まれない。選択性緘黙(場面緘黙)はST・小児領域と重なるので要注意。
強迫症は「強迫観念(考え)」と「強迫行為(行動)」のセットです。
強迫症のひっかけ:「不合理なことを考えているという自覚がない」は誤り——強迫症は不合理と自覚している。「間違いがないか何度も確認する」は正しい強迫行為。DSMでの記述は「繰り返される持続的な思考・衝動・イメージを体験し強い不安や苦痛を感じる」=強迫症。「社交場面への恐怖(社交不安症)」「予期しないパニック発作(パニック症)」と取り違えない。
心理的な問題が身体の症状や病気への不安として表れる病態です。
明確なストレス因のあとに生じる障害で、PTSD(強い外傷体験)と適応障害(日常的ストレス)を対比します。
| PTSD(心的外傷後ストレス障害) | 適応障害 | |
|---|---|---|
| 原因 | 生命を脅かす強い外傷体験(災害・犯罪・事故) | 明確だが日常的なストレス(時に喜ばしい出来事でも) |
| 症状 | 再体験(フラッシュバック)・回避・過覚醒 | 抑うつ・不安・素行の異常 |
| 合併 | うつ病・全般不安症・物質依存を合併しやすい | — |
PTSDのひっかけ:PTSDは大災害の被災者や犯罪被害者に多く、フラッシュバックなどの再体験症状がみられる。「画像検査で器質的脳損傷を認める」「身体の受傷と後遺症が原因」は誤り——PTSDは器質的損傷ではなく心的外傷が原因。うつ病・全般不安症・薬物依存のいずれかを合併しやすい。
適応障害のひっかけ:適応障害は明確なストレスで引き起こされ、抑うつ/不安、時に素行の異常を伴い、喜ばしい出来事(昇進・結婚)が引き金になることもある。「長時間の手洗いや確認行動」は強迫症の症状であり、適応障害の説明ではない。