📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:評価尺度は
「何をはかる道具か」で対応表を作るのが最短で、リハ医学のなかで最も得点しやすいテーマです。STも
FIMの認知項目(理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶)に直接関わり、摂食嚥下はADLの一部です。
言語聴覚障害総論の評価観と合わせて、「機能障害の検査」と「活動(ADL)の評価」を分けて覚えましょう。この章では
①ADL評価(FIM・Barthel・IADL) ②各種評価尺度と対象の対応を整理します。
3-1 ADL評価(FIM・Barthel Index・IADL)
ADL(日常生活活動)の代表的評価法はBarthel Index(BI)とFIM(機能的自立度評価法)。「買い物・調理」などより高次の生活行為はIADL(手段的ADL)で分けます。
| 評価法 | 特徴 |
| Barthel Index(BI) | 基本的ADL10項目・0〜100点。簡便で「できるADL」の把握に用いる |
| FIM | 運動13+認知5(理解・表出・社会的交流・問題解決・記憶)=18項目・各1〜7点。介助量を細かく評価(「しているADL」) |
| IADL(手段的ADL) | 買い物・調理・洗濯・金銭管理・交通機関の利用・電話など、より複雑な生活行為 |
ADLの評価法はどれか(18-6):ADL評価はBI(Barthel Index)とFIM。GCS=意識、MMT=筋力、MWST(改訂水飲みテスト)=嚥下で、ADL全体の評価法ではない。
「買い物」の項目がある(21-11):買い物を含むのはIADL(手段的ADL)評価法とICF。FIM・Barthel Indexは基本的ADLで「買い物」は含まない。MMSEは認知機能検査。
IADLに含まれるもの(27-12):IADLに含まれるのは「調理」。更衣・入浴・階段昇降・装具着脱は基本的ADL(BADL)。IADL=「一人暮らしを支える一段複雑な生活行為」と覚える。
3-2 各種評価尺度と対象の対応
「尺度―対象」の組合せの正誤が定番です。下の対応表を丸ごと覚えると、複数年度の問題がまとめて解けます。
| 評価尺度 | はかるもの |
| MMT(徒手筋力テスト) | 筋力 |
| ROM | 関節可動域(体力・筋緊張ではない) |
| JCS/GCS | 意識障害(JCS=日本、GCS=Glasgow) |
| Brunnstrom stage | 片麻痺(中枢性麻痺)の回復段階 |
| Modified Ashworth Scale | 痙縮(筋緊張) |
| FIM/Barthel Index | ADL |
| SF-36 | 健康関連QOL(握力ではない) |
| NIHSS | 脳卒中の重症度 |
| Hoehn-Yahr | パーキンソン病(多発性硬化症ではない) |
| HDS-R/MMSE | 認知機能 |
| Hugh-Jones分類 | 呼吸困難の程度(パーキンソニズムではない) |
誤った組合せに注意(17-12・26-11):「ROM―体力」「筋緊張―ROM」は誤り。ROMは関節可動域、筋緊張(痙縮)はModified Ashworth Scaleで評価する。MMT―筋力/FIM―ADL/JCS・GCS―意識/Brunnstrom stage―中枢性麻痺・片麻痺/SF-36―QOLは正しい。
SF-36・Hoehn-Yahrの取り違え(19-11・20-110):「握力―SF-36」「Hoehn-Yahr―多発性硬化症」は誤り。SF-36は健康関連QOL、Hoehn-Yahrはパーキンソン病の重症度分類。排泄―Barthel Index/数字の逆唱―HDS-R/NIHSS―脳卒中重症度は正しい。
正しい組合せを選ぶ(22-11):正しいのは「痙縮―Modified Ashworth Scale」。誤り=意識障害―MMT/認知機能障害―JCS/筋力低下―WAIS-III/パーキンソニズム―Hugh-Jones分類(いずれも対象と尺度がずれている)。