第4章|廃用症候群・合併症

対応過去問 7問/難易度 ★★☆☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:廃用症候群(生活不活発病)は「安静・不動が全身に及ぼす悪循環」で、単純な暗記で確実に得点できる頻出テーマです。STにとっても他人事ではなく、長期臥床・低栄養は嚥下・呼吸・認知の低下を招き、誤嚥性肺炎の温床になります。嚥下障害のリスク管理とセットで、「起こる/起こらない変化」を反対語で覚えましょう。この章では①廃用症候群でみられる変化 ②長期臥床の合併症 ③褥瘡の好発部位を整理します。

4-1 廃用症候群(生活不活発病)でみられる変化

廃用症候群は安静・不動によって二次的に生じる全身の機能低下。基本方針は「起こる変化はすべてマイナス方向、心拍だけプラス」で覚えます。

項目廃用でどうなる
筋力・筋持久力低下
肺活量低下
循環血液量減少
安静時心拍数増加(心機能低下を代償)
骨量減少(骨粗鬆症)・尿中Ca増加
関節拘縮
血管起立性低血圧・深部静脈血栓症(DVT)
認知・精神認知機能低下・抑うつ
廃用症候群でみられるもの(25-11):正解は「安静時心拍数の増加」。肺活量・筋持久力・認知機能・循環血液量はいずれも低下・減少する。
廃用症候群で正しいもの(19-12):正解は「起立性低血圧の予防には早期から座位時間を確保する」。膝伸展筋力は低下し、肺活量は減少、側臥位でも褥瘡は生じる。DVTにマッサージは禁忌(血栓を飛ばし肺塞栓の危険)。
廃用症候群に含まれないもの(26-12):正解は「低カルシウム尿症」。廃用では骨からCaが溶出し高カルシウム尿症になる。骨粗鬆症・関節拘縮・静脈血栓症・起立性低血圧は含まれる。

4-2 長期臥床の合併症

合併症を問う設問は「増える・上がるものは誤り」がほぼ定石。長期臥床では血圧はむしろ下がる(起立性低血圧)、骨量は減る

肺炎で長期臥床した場合の合併症として誤り(16-110):正解は「高血圧」。無気肺・筋力低下・骨粗鬆症・誤嚥性肺炎は合併する。長期臥床では血圧は上がらない。
高齢者の長期臥床の合併症として誤り(20-106):正解は「骨量増加」。実際は骨量減少(骨粗鬆症)。褥瘡・肺炎・筋力低下・尿路感染症は合併する。

4-3 褥瘡の好発部位

褥瘡は骨が突出し体重で圧迫される部位にできる。体位によって好発部位が変わる点が引っかけの中心です。

体位好発部位
仰臥位仙骨部・踵部・後頭部・肩甲骨部
側臥位大転子部・外果
座位坐骨部
寝たきり高齢者で褥瘡の好発部位でない(16-115):正解は「坐骨部」。坐骨部は座位の好発部位。寝たきり(臥位)では仙骨部・踵部・大転子部・後頭部が好発する。
褥瘡の好発部位でない(20-16):正解は「恥骨部」。仙骨部・坐骨部・大転子部・踵部はいずれも骨突出部で好発する。恥骨部は通常荷重がかからず好発しない。