📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:リハビリテーションの理念(
全人間的復権・QOL・自立生活)は、STが目指すゴールそのものです。言語聴覚療法は
医学的リハの一員でありながら、教育・職業・社会リハすべてに関与します(就学支援・復職支援・地域参加)。
言語聴覚障害総論・
社会福祉・
関係法規と重なる領域なので、理念と4領域を軸に横断的に押さえましょう。この章では
①理念と4領域 ②運動療法・物理療法 ③装具・義肢 ④地域・福祉・その他を整理します。
5-1 リハビリテーションの理念と4領域
リハの理念は「全人間的復権」=QOLの向上・自立生活の実現。実践は4領域(医学・教育・職業・社会)に地域リハを加えて展開します。
| 領域 | 内容・関連機関 |
| 医学的リハ | 機能障害の回復・二次障害予防(病院・リハ専門職) |
| 教育リハ | 就学・発達支援(特別支援学校) |
| 職業リハ | 職業指導・職業訓練・職業紹介・フォローアップ・保護雇用(障害者職業センター) |
| 社会リハ | 社会生活力(SFA)の向上・社会参加の支援 |
リハに関連しないもの(17-49):正解は「安楽死」。機能回復・ADL・QOL・自立生活はいずれもリハの目的。安楽死は全人間的復権という理念に反する。
正しい組合せ(16-48):「教育リハ―特別支援学校」「職業リハ―障害者職業センター」が正しい。社会リハ―臨床工学技士/医学リハ―児童相談所/地域リハ―救急救命士は誤り。
社会リハで正しいもの(18-49):正解は「社会生活力の向上」。機能障害の回復は医学リハ、福祉用具の研究・開発は工学的リハに近い。
職業リハのサービスで誤り(19-50):正解は「日常生活評価」。職業指導・職業紹介・フォローアップ・保護雇用は職業リハに含まれるが、日常生活評価は医学的リハの領域。
職業リハに含まれるもの(22-150):職業指導・職業訓練・フォローアップが該当。生活指導・健康管理は職業リハには含まれない。
5-2 運動療法・物理療法
症状と治療の対応、そして運動負荷の指標が問われます。急性炎症には寒冷(冷却)、心疾患の運動負荷は嫌気性代謝閾値(AT)が合言葉です。
症状と治療の組合せで誤り(20-12):正解は「急性炎症―温熱療法」。急性炎症には寒冷(冷却)が原則で、温熱は炎症を悪化させ禁忌。関節拘縮―他動運動/筋力低下―等尺運動/顔面麻痺―マッサージ/運動麻痺―バイオフィードバックは正しい。
心筋梗塞の運動療法で誤り(22-12):正解は「慢性期には最大心拍数に達するまで行う」。運動負荷は嫌気性代謝閾値(AT)を指標とし、最大心拍数まで追い込むのは危険。急性期は心電図モニタ下で実施、胸痛出現時は中止、運動療法は死亡率を低下させる。
5-3 装具・義肢
切断部位には義肢、麻痺・変形には装具を対応させます。「切断=義足/義手」を軸に取り違えを見抜きます。
| 状態 | 適合するもの |
| 大腿切断 | 大腿義足(長下肢装具ではない) |
| 正中神経麻痺(猿手) | 短対立装具 |
| 腓骨神経麻痺(下垂足) | 短下肢装具 |
| 橈骨神経麻痺(下垂手) | 手関節背屈保持装具 |
| 変形性膝関節症 | 足底装具 |
写真の装具(15-12):下腿部から足部までを支える短下肢装具。足関節の背屈補助・内反尖足の矯正に用いる。
誤った組合せ(25-12):正解は「大腿切断―長下肢装具」。大腿切断には大腿義足を用いる。他の4つ(短対立装具・短下肢装具・手関節背屈保持装具・足底装具)は正しい。
5-4 地域・福祉・その他の関連知識
ケアマネジメント過程・障害者虐待・気道確保・腫瘍の性状など、リハ医学に隣接する幅広い知識が単発で問われます。
ケアマネジメントの過程(19-150):ニーズが充足されているかを定期的に確認するのはモニタリング(実践評価)。過程はインテーク→アセスメント→プランニング→インターベンション(介入)→モニタリング→ターミネーション(終結)の順。
障害者虐待の組合せ(17-148):正しいのは性的虐待―わいせつ行為/心理的虐待―著しく拒絶的な対応/経済的虐待―財産を不当に処分。「ネグレクト―身体に外傷」「身体的虐待―育児放棄」は身体的虐待とネグレクトの取り違え。
気管切開が望ましい場合(15-111):気管内挿管より気管切開が良いのは開口困難・頸椎損傷。挿管操作が困難・危険な状況では気管切開を選ぶ。
良性腫瘍の特徴(27-5):正解は「膨張性(発育)」。播種・異型性・血行性転移・リンパ行性転移は悪性腫瘍の特徴。良性は境界明瞭で圧排性に増大し、転移しない。