| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 測定 | ある特性を一定の規則で数量化する(数値・カテゴリーを得る) |
| 評価(アセスメント) | 測定値を基準と照合し、意味づけ・価値判断を行う |
| 診断 | 評価を統合して障害像・原因・機序を明らかにする |
| 診断的治療 | 診断が確定しないとき、訓練を行いながら反応から特徴を明らかにする |
発声発語器官(口唇・舌・軟口蓋など)の評価は「話す側」の障害で重要度が高い。一方、中途失聴のように「聞く側」中心の障害では、発声発語器官の詳細評価の必要性は相対的に低い。
「評価とは特性を数量化することで、測定は価値判断を加えること」→誤り(説明が逆。測定=数量化/評価=価値判断)。
「外的基準との相関で確かめるのは内容的妥当性」→誤り(基準関連妥当性)。
| 種類 | 目的 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|---|
| スクリーニング(選別)検査 | 対象者を広くふるい分け、要精査者を拾う | 簡便・短時間。見逃し(偽陰性)を避けるため高感度。場所や機器の有無で定義されない | MMSE・HDS-R、RSST・改訂水飲みテスト、新生児のOAE/自動ABR |
| 掘り下げ(精密)検査 | 特定の機能を深く分析 | 時間をかけ機序を詳しく評価 | トークンテスト、失語症語彙検査、WCST |
| 総合的検査 | 領域全体を網羅的に評価 | 複数側面を体系的に測る | SLTA(失語症の総合検査) |
「スクリーニング検査とは機器を用いない検査のことである」→誤り(目的で定義。機器使用の有無は無関係)。
「トークンテストはスクリーニング検査」→不適切(聴覚的理解の掘り下げ検査)。
「スクリーニングは見逃しより取りすぎを避けるため特異度を最優先する」→誤り(感度を優先)。
| 型 | 特徴 |
|---|---|
| 構造化面接 | 質問項目・順序を固定(比較・再現性が高い) |
| 半構造化面接 | 大枠を決めつつ柔軟に掘り下げる |
| 非構造化面接 | 自由な会話の中で情報を得る |
| インテーク面接 | 初回の受理面接(主訴・経過・背景の把握) |
「タイム・サンプリング法は行動の持続時間を測る方法」→誤り(区切りごとの生起の有無)。
「実験観察法は条件を一切操作しない観察」→誤り(条件を操作するのが実験観察)。
「構造化面接は質問の順序を自由に変える」→誤り(順序・項目を固定)。
「検査名 ― 何を測るか」の対応。各論で頻出のものを総覧します。
| 検査 | 評価対象 | 備考 |
|---|---|---|
| SLTA(標準失語症検査) | 失語症(聴く・話す・読む・書く・計算) | 各項目6段階評価の総合検査 |
| WAB失語症検査 | 失語症(描画・行為なども含む) | 失語指数(AQ)を算出 |
| トークンテスト | 聴覚的理解 | 掘り下げ検査 |
| 失語症語彙検査(TLPA) | 語彙・意味カテゴリー | 名詞の意味処理を分析 |
| PVT-R(絵画語い発達検査) | 理解(受容)語彙 | 選択式(クローズドセット) |
| ITPA | 言語学習能力 | 多次元の評価 |
| ブローイング検査/鼻息鏡 | 鼻咽腔閉鎖機能 | 器質性構音の評価 |
| ナゾメータ | 開鼻声(鼻音化の程度) | 音響的に定量 |
| GRBAS | 嗄声の聴覚心理的評価 | 順序尺度(0〜3の段階) |
| RSST(反復唾液嚥下テスト) | 嚥下(30秒間の空嚥下回数) | 嚥下のスクリーニング |
| BOA/COR | 乳幼児の聴力(行動反応/条件詮索反応) | 他覚/自覚の月齢別法 |
| OAE(耳音響放射) | 蝸牛(外有毛細胞)の機能 | 新生児聴覚スクリーニング |
| WISC/WAIS | 知能(児童/成人) | WAISの下位「類似」は自由回答(オープンセット) |
| WMS-R/三宅式記銘力検査 | 記憶(近時記憶など) | 三宅式は対語による記銘 |
| MMPI | 成人の人格(質問紙) | 幼児には用いない |
| 新版K式/KABC-II/DN-CAS | 発達・認知 | KABC-II=ルリア理論、DN-CAS=PASS理論 |
「RSSTは呼吸機能の検査である」→誤り(嚥下のスクリーニング)。
「MMPIは幼児の知能検査」→誤り(成人の人格検査)。
「KABC-IIはPASS理論に基づく」→誤り(ルリア理論。PASS理論はDN-CAS)。
「GRBASは比率尺度で平均を比較できる」→誤り(順序尺度)。