AACとは、話しことばによるコミュニケーションが困難な人に対し、残された能力を活かして意思伝達を成立させる手段の総称です。
| 区分 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 拡大(augmentative) | 残っている機能を補い増強する | 補聴器・眼鏡・音声増幅・身振りの併用 |
| 代替(alternative) | 失われた機能を別の手段で置き換える | 文字盤・VOCA・電気式人工喉頭・点字・スクリーンリーダー |
「点字やスクリーンリーダーはAACに含まれない」→誤り(代替手段としてAACに含む)。
「AACとは発話の明瞭度を改善する訓練法である」→誤り(代替・拡大の手段)。
「聴覚的フィードバックはコミュニケーション成立の必須要素」→誤り(手段によっては不要)。
| 分類 | 例 |
|---|---|
| エイド(道具)不要 | 身振り・手話・指文字・表情・発声のサイン |
| ローテク(非電子) | 文字盤・透明文字盤・コミュニケーションブック・絵カード・写真 |
| ハイテク(電子) | VOCA(音声出力装置)・意思伝達装置・視線入力・スイッチ操作機器 |
| 患者の状態 | 適する手段 |
|---|---|
| 運動麻痺が強いが言語理解・視覚・眼球運動は保たれる(ALS進行例など) | 透明文字盤・視線入力・スイッチ式意思伝達装置 |
| 発声不能だが上肢が使える(喉頭摘出後など) | 代用音声(食道発声・電気式人工喉頭)・筆談・文字盤 |
| 言語理解自体が障害される(重度失語・認知症) | 実物・写真・平易な絵などわかりやすい手がかり(複雑な文字盤は不向き) |
「重度失語で言語理解も困難な人に、まず複雑な文字盤を導入する」→不適切(理解を要する手段は不向き。平易な絵・実物から)。
「透明文字盤は眼球運動が障害された人に最適」→誤り(眼球運動が保たれていることが前提)。