まず全体像を1枚で。各行が1つの障害領域、右端がその領域の詳しいノートです。
| 領域 | 代表的な障害/疾患 | 中心症状 | 代表的アプローチ | 詳しく |
|---|---|---|---|---|
| 失語症 | 脳血管障害後の失語 | 喚語障害・錯語・理解障害 | 刺激法(刺激促通法)・MIT・機能再編成法 | 失語症ノート |
| 高次脳機能障害 | 記憶/注意/遂行/半側空間無視/失行/失認 | 認知機能の低下 | 認知リハ・代償手段・環境調整 | 高次脳機能障害ノート |
| 言語発達障害 | 言語発達遅滞・知的障害・ASD・LD | 言語理解/表出の遅れ | S-S法・インリアル・マンド-モデル・TEACCH | 言語発達障害学ノート |
| 音声障害 | 声帯麻痺・機能性発声障害・過緊張 | 嗄声・声門閉鎖不全・ピッチ異常 | 声の衛生・プッシング・アクセント法 | 音声障害ノート |
| 運動障害性構音障害 | 麻痺性/失調性/運動低下性など | 発話明瞭度の低下・共鳴/プロソディ異常 | ペーシングボード・LSVT・プロソディ訓練 | 運動障害性構音障害ノート |
| 機能性構音障害 | 器質的原因のない構音の誤り | 音の置換/省略/歪み | 聴覚刺激法・漸次接近法 | 機能性構音障害ノート |
| 器質性構音障害 | 口蓋裂など | 開鼻声・共鳴異常 | 鼻咽腔閉鎖機能訓練・ブローイング | 器質性構音障害ノート |
| 吃音 | 発達性吃音・神経原性吃音 | 非流暢性(繰り返し・引き伸ばし・ブロック) | 流暢性形成法・吃音緩和法・環境調整法 | 吃音ノート |
| 摂食嚥下障害 | 脳卒中/廃用/加齢による嚥下障害 | 誤嚥・咽頭残留 | メンデルゾーン手技・頭部挙上訓練・バルーン法 | 嚥下障害ノート |
| 聴覚障害 | 伝音/感音難聴・小児/成人 | 聞こえの低下・語音明瞭度低下 | 聴覚口話法・キュードスピーチ・補聴/人工内耳 | 聴覚障害ノート |
「その障害の一番の特徴は何か」を1対1で押さえます。組合せ問題の縦軸です。
| 障害 | 中心症状(キーワード) |
|---|---|
| 失語症 | 喚語(語想起)障害。最多原因は脳血管障害 |
| 伝導失語 | 復唱の障害・音韻性錯語+接近行為(自己修正) |
| 超皮質性(混合型)失語 | 復唱が保たれる・反響言語(エコラリア) |
| 運動低下性構音障害 | 錐体外路(パーキンソン)=単調・小声・加速・声の減衰 |
| 失調性構音障害 | 断綴性発話・アクセント/ピッチの調節困難(爆発性) |
| 弛緩性構音障害 | 鼻咽腔閉鎖不全による開鼻声 |
| 痙性(偽性球麻痺) | 努力性・粗糙性の発話+嚥下障害 |
| 感音難聴(内耳性) | 補充現象(リクルートメント)・音の歪み・語音明瞭度低下 |
| 音声障害 | 嗄声・ピッチ/大きさの異常(発声の質の障害) |
| 口蓋裂 | 共鳴の異常(開鼻声)・構音の誤り |
| 発達性ディスレクシア | 知的障害を伴わない読み書きの特異的困難 |
| 観念運動性失行 | 自動運動と意図的運動の解離 |
| 注意障害 | 抹消(キャンセレーション)課題の成績低下 |
| アルツハイマー型認知症 | 近時記憶障害が中核 |
「失語症の最多原因は頭部外傷」→誤り(脳血管障害)。
「感音難聴の特徴は伝音のみの閾値上昇で補充現象はない」→誤り(補充現象あり)。
「発達性ディスレクシアは全般的知的障害を伴う」→誤り(読み書きに特異的)。
「復唱が保たれるのは伝導失語」→誤り(保たれるのは超皮質性。伝導失語は復唱障害)。
組合せ問題の横軸。「この訓練は何の障害向けか」を対にします。
| 訓練・アプローチ法 | 主な対象 | ねらい/原理 |
|---|---|---|
| 刺激法(刺激促通法/Schuell) | 失語症 | 強力・反復の感覚刺激で言語機能を賦活 |
| メロディックイントネーション療法(MIT) | 非流暢性失語 | 抑揚・リズムを利用して発話を促す |
| 機能再編成法 | 失語・失行など | 残存する経路で機能を代行させる |
| 流暢性形成法/吃音緩和法/環境調整法 | 吃音 | 流暢な発話の形成・楽な吃り方・周囲の調整 |
| 声の衛生/プッシング法/アクセント法 | 音声障害 | 声帯の適切な閉鎖・過緊張の軽減 |
| ペーシングボード | 運動障害性構音障害 | 発話速度を抑え1音ずつ区切る |
| リー・シルバーマン法(LSVT) | パーキンソン病の音声 | 大きな声を出す訓練で明瞭度改善 |
| メンデルゾーン手技/頭部挙上訓練(シャキア法)/バルーン拡張法 | 嚥下障害 | 喉頭挙上・食道入口部開大の改善 |
| 聴覚刺激法/漸次接近法 | 機能性構音障害 | 正しい音の聴取と段階的な形成(シェイピング) |
| S-S法/インリアル/マンド-モデル法 | 言語発達障害 | 発達段階に沿った言語促進 |
| TEACCHプログラム | 自閉スペクトラム症 | 構造化による支援 |
| 聴覚口話法/キュードスピーチ | 聴覚障害 | 口形+手指の合図で同口形語を区別 |
| プリズム順応 | 半側空間無視 | 視空間のずれの再調整 |
「ペーシングボードは発話速度を速める道具」→誤り(速度を抑える)。
「流暢性形成法は運動障害性構音障害の訓練」→誤り(吃音)。
「キュードスピーチは認知症のアプローチ」→誤り(聴覚障害)。
「声の衛生指導は吃音の訓練」→誤り(音声障害)。
人名と業績の組合せも定番。混同しやすいペアを中心に。
| 人物 | 業績・キーワード |
|---|---|
| Wernicke/Lichtheim | 失語の図式(連合説・失語の古典分類) |
| Liepmann | 失行の分類(観念運動性・観念性・肢節運動性) |
| Darley | 運動障害性構音障害(ディサースリア)の分類 |
| Ramig | リー・シルバーマン法(LSVT) |
| Luria | 神経心理学・機能再編成法 |
| Skinner | オペラント条件づけ(行動分析) |
| Baddeley | ワーキングメモリ(中央実行系・音韻ループ・視空間スケッチパッド) |
| Shaker(シャキア) | 頭部挙上訓練 |
| Van Riper | 吃音の進展段階・吃音緩和法 |
| Békésy(ベケシー) | 自記オージオメトリー |
「Liepmannはワーキングメモリのモデルを提唱した」→誤り(失行の研究。WMはBaddeley)。
「頭部挙上訓練はBaddeleyが考案」→誤り(Shaker)。
「Darleyは失語の連合図式を作った」→誤り(ディサースリアの分類)。
症候群と随伴所見(とくに難聴・眼所見・顔貌)の対応は聴覚領域の頻出です。
| 症候群 | 主な所見(難聴タイプ・随伴) |
|---|---|
| アッシャー症候群 | 感音難聴+網膜色素変性(進行性の視覚障害) |
| Waardenburg症候群 | 感音難聴+虹彩異色・白い前髪・内眼角の外方偏位 |
| Treacher Collins症候群 | 下顎顔面異骨症+外耳/中耳奇形=伝音難聴 |
| 先天性風疹症候群 | 感音難聴・白内障・心疾患(三主徴) |
| 自閉スペクトラム症 | 難聴ではなく聴覚過敏など感覚の偏り |
「アッシャー症候群は伝音難聴と心疾患が主徴」→誤り(感音難聴+網膜色素変性)。
「先天性風疹症候群は伝音難聴を来す」→誤り(感音難聴)。
「Treacher Collins症候群は感音難聴」→誤り(外耳/中耳奇形による伝音難聴)。