第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第51問
第35回 臨床工学技士国家試験 午後 第51問(電子工学)の正答は 5 です。半導体素子の基本性質を問う。
- 1. a、b
- 2. a、e
- 3. b、c
- 4. c、d
- 5. d、e ✓
正答:5番
初回正答率 66.7%参考値
12人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、MEカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
半導体素子の基本性質を問う。nチャネルFETの多数キャリアは電子(d)、CMOSは相補動作で静止時にほとんど電流が流れないため消費電力が少ない(e)。
【各選択肢の解説】
a.理想ダイオードの順方向抵抗は無限大である。
❌ 誤り。順方向と逆方向を取り違えている。正しくは、理想ダイオードの順方向抵抗は0(短絡)で、逆方向抵抗が無限大(開放)である。
b.バイポーラトランジスタは電圧制御素子である。
❌ 誤り。正しくは、バイポーラトランジスタはベース電流でコレクタ電流を制御する電流制御素子である。電圧制御素子はFET(ゲート電圧で制御)。
c.ピエゾ効果が大きい半導体は磁気センサに利用される。
❌ 誤り。正しくは、ピエゾ抵抗効果(ひずみで抵抗率が変わる)は圧力センサ・ひずみゲージに使われる。磁気センサに使われるのはホール効果である。
d.FETのnチャネルの多数キャリアは電子である。
✅ 正しい。n形半導体はドナーから供給される電子が多数キャリアで、nチャネルFETはこの電子の流れをゲート電圧で制御する。
e.CMOS回路はバイポーラトランジスタ回路よりも消費電力が少ない。
✅ 正しい。CMOSはpチャネルとnチャネルのMOSFETを直列に組み、静止時はどちらか一方が必ずオフになるため、電流がほとんど流れるのはスイッチングの瞬間だけである。
❌ 誤り。a・bとも誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。aが誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。b・cとも誤った記述。正しくはd・e。
❌ 誤り。cが誤った記述。正しくはd・e。
✅ 正しい(=正答)。d・eとも正しい記述である。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 正しい組み合わせ |
|---|---|
| 制御のしかた | バイポーラ=電流制御/FET=電圧制御 |
| 理想ダイオード | 順方向0・逆方向∞ |
| センサの原理 | ピエゾ(抵抗)効果=圧力・ひずみ/ホール効果=磁気 |
| 多数キャリア | n形=電子/p形=正孔 |
| 消費電力 | CMOSは静止時ほぼ0で低消費電力 |
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