PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第8問

理学療法治療学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第8問(理学療法治療学)の正答は 2 です。Guillain-Barré症候群の急性増悪期(発症後3日、麻痺進行中、呼吸筋麻痺で人工呼吸器管理中)です。

問題
25歳の男性。Guillain-Barré症候群。発症後3日で運動麻痺は進行しており、呼吸筋麻痺のため人工呼吸器管理中である。理学療法で適切でないのはどれか。
  1. 1. 体位変換
  2. 2. 筋力増強運動
  3. 3. 胸郭ストレッチ
  4. 4. 関節可動域運動
  5. 5. 30°程度のリクライニング位

正答:2番

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解説
■ 正答:2番 — 筋力増強運動

Guillain-Barré症候群の急性増悪期(発症後3日、麻痺進行中、呼吸筋麻痺で人工呼吸器管理中)です。この時期の積極的な筋力増強運動は過用性筋力低下を招き、麻痺進行中の筋にとって有害なため適切ではありません。


【各選択肢の解説】

1. 体位変換
✅ 適切。長期臥床による褥瘡・無気肺・関節拘縮の予防に必須で、急性期から行います。
2. 筋力増強運動
❌ 適切でない。麻痺が進行中の急性期では過負荷が過用性筋力低下を引き起こすため禁忌的です。回復期に入ってから漸増します。
3. 胸郭ストレッチ
✅ 適切。呼吸筋麻痺・人工呼吸器管理下では胸郭可動性の維持・分泌物排出のため有用です。
4. 関節可動域運動
✅ 適切。弛緩性麻痺による関節拘縮予防のため、他動的ROM運動を急性期から行います。
5. 30°程度のリクライニング位
✅ 適切。誤嚥・無気肺予防、循環動態への配慮として軽度ギャッジアップは妥当です。

【試験対策ポイント】

GBSの理学療法は病期で大きく変わります。

病期目標主な介入
急性期(進行中)廃用・合併症予防体位変換・ROM・呼吸理学療法
回復期機能回復過用に注意した漸増的筋力増強・歩行練習

最重要キーワードは過用性筋力低下(overwork weakness)。麻痺が進行・回復途上の筋に強い抵抗運動は禁物、と押さえましょう。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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