PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第54回 理学療法士国家試験 午後 第82問

神経内科学第54回午後

第54回 理学療法士国家試験 午後 第82問(神経内科学)の正答は 3 です。ASIA(米国脊髄損傷協会)の神経学的評価基準(ISNCSCI)では、各皮膚分節に1か所ずつ感覚の検査ポイント(キーポイント)が決められている。

問題
ASIAの評価法における脊髄の髄節とその感覚支配領域検査ポイントの組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. C5 ── 鎖骨上窩
  2. 2. T7 ── 臍
  3. 3. T12 ── 鼠径靭帯の中点 ✓
  4. 4. L5 ── 足関節内果
  5. 5. S4 ── 膝窩

正答:3番

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初回正答率 37%難問

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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:3番 — T12 ── 鼠径靭帯の中点

ASIA(米国脊髄損傷協会)の神経学的評価基準(ISNCSCI)では、各皮膚分節に1か所ずつ感覚の検査ポイント(キーポイント)が決められている。T12は鼠径靭帯の中点であり、組合せが正しいのは3番である。


【各選択肢の解説】

1. C5 ── 鎖骨上窩
❌ 誤り。鎖骨上窩はC3の検査ポイントである。正しくは、C5の検査ポイントは肘窩の外側(橈側)である。
2. T7 ── 臍
❌ 誤り。臍の高さはT10の検査ポイントである。正しくは、T7は剣状突起(T6)のすぐ下、剣状突起と臍の間の上寄りに位置する。
3. T12 ── 鼠径靭帯の中点
✅ 正しい。T12の皮膚分節は臍(T10)より下の下腹部から鼠径部に及び、その検査ポイントとして鼠径靭帯の中点が定められている。
4. L5 ── 足関節内果
❌ 誤り。足関節内果はL4の検査ポイントである。正しくは、L5の検査ポイントは足背の第3中足趾節関節(国試の語形では第3中足指節関節)である。
5. S4 ── 膝窩
❌ 誤り。膝窩の中央はS2の検査ポイントである。正しくは、S4-5の検査ポイントは肛門周囲(肛門粘膜皮膚移行部から1cm以内)である。

【試験対策ポイント】

ASIAの感覚検査ポイント(ISNCSCI)

髄節検査ポイント
C3鎖骨上窩
C5肘窩外側
T4乳頭
T6剣状突起
T10臍
T12鼠径靭帯の中点
L4内果
L5足背の第3中足趾節関節
S2膝窩中央
S4-5肛門周囲

選択肢は髄節と部位を少しずつずらしてある。体幹は乳頭T4・剣状突起T6・臍T10を軸に覚える。

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