PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第60回 理学療法士国家試験 午後 第2問

整形外科学第60回午後

第60回 理学療法士国家試験 午後 第2問(整形外科学)の正答は 1 です。6歳男児・股関節痛で、エックス線像では右大腿骨頭の扁平化・骨頭骨端核の硬化(濃度上昇)と分節化がみられます。

問題
6歳の男児。右股関節痛を訴えている。単純エックス線写真(別冊No. 1)を別に示す。疑うべき疾患はどれか。
第60回午後第2問 図
  1. 1. Perthes病
  2. 2. 大腿骨頭壊死症
  3. 3. 大腿骨頭すべり症
  4. 4. 単純性股関節炎
  5. 5. 発育性股関節形成不全

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — Perthes病

6歳男児・股関節痛で、エックス線像では右大腿骨頭の扁平化・骨頭骨端核の硬化(濃度上昇)と分節化がみられます。これは大腿骨頭への血行障害による特発性の阻血性壊死=Perthes病の典型像です。好発年齢4〜8歳の男児に一致します。


【各選択肢の解説】

1. Perthes病
✅ 正しい。4〜8歳男児に好発する大腿骨頭の阻血性壊死。骨頭の扁平化・硬化・分節化を示し、本症例の年齢・性別・画像に合致します。
2. 大腿骨頭壊死症
❌ 誤り。成人(ステロイド・アルコール関連など)に多い病態で、小児の特発性骨頭壊死はPerthes病として独立して扱います。
3. 大腿骨頭すべり症
❌ 誤り。肥満傾向のある思春期(10〜15歳)に多く、骨端線で骨頭が後下方へすべる。6歳には合致しません。
4. 単純性股関節炎
❌ 誤り。一過性の滑膜炎で数日〜2週で自然軽快し、エックス線では明らかな骨頭変形を示しません。
5. 発育性股関節形成不全
❌ 誤り。乳児期に発見される脱臼・亜脱臼で、臼蓋形成不全が主体。骨頭の壊死性変化とは異なります。

【試験対策ポイント】

Perthes病:4〜8歳男児・跛行・股関節/膝痛・可動域制限(外転内旋制限)。治療は骨頭の被覆(containment)が原則で、外転位保持装具で臼蓋に骨頭を包み込み変形を防ぐ。すべり症(思春期・肥満)との年齢差で鑑別する。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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