第4章|感覚器(視覚・聴覚・平衡・体性感覚)

対応過去問 4問/難易度 ★★★☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:感覚器のうちSTに直結するのは内耳です。聴覚の受容器=蝸牛のコルチ器(有毛細胞)平衡感覚の受容器=前庭(卵形嚢・球形嚢)と半規管で、いずれも頭部の内耳にあります。蝸牛と難聴の詳細は聴覚障害聴覚系、聴こえの心理面は聴覚心理学、疾患は耳鼻咽喉科学で扱います。この章では過去問で問われる①感覚の種類と受容器 ②体性感覚・平衡感覚 ③視覚(網膜の視細胞)を整理します。

4-1 感覚の種類と受容器の分類

感覚は特殊感覚(視覚・聴覚・平衡覚・味覚・嗅覚)・体性感覚(皮膚感覚・深部感覚)・内臓感覚に分けられ、それぞれに専用の受容器があります。

感覚受容器(例)
平衡感覚内耳の前庭(耳石器)・半規管
固有感覚(深部感覚)筋紡錘・腱紡錘(ゴルジ腱器官)・関節受容器
温度感覚皮膚の温・冷受容器(自由神経終末)
内臓感覚内臓の化学・伸展・痛覚受容器
時間感覚特定の受容器はない
「特定の感覚受容器がないのはどれか」=時間感覚:内臓感覚・固有感覚・温度感覚・平衡感覚にはそれぞれ受容器がある。一方時間感覚には専用の受容器がなく、脳が複数の情報から構成する感覚と考えられている。「受容器のない感覚=時間」と押さえる。

4-2 体性感覚・平衡感覚とその受容器

体性感覚の受容器はモダリティごとに別:痛覚と圧覚では担う受容器が異なり(痛覚=自由神経終末、圧・触覚=マイスネル小体・パチニ小体など)、皮膚感覚の受容野の大きさは部位で多様(指先は狭く鋭敏、背中は広い)。制止した四肢の位置は運動感覚(固有感覚)の受容器が伝える。味覚受容器の適刺激のほとんどは水溶性の物質。
誤りは「平衡感覚の受容器は体幹部に集中している」:平衡感覚の受容器は頭部の内耳(前庭の卵形嚢・球形嚢と3つの半規管)にあり、体幹部ではない。耳石器は直線加速度・重力、半規管は回転加速度を感知する。「バランスのセンサーは耳の中」と覚える。
ST接続:内耳は聴覚(蝸牛)と平衡覚(前庭・半規管)を同居させる器官です。内リンパ水腫によるメニエール病は、回転性めまい+変動する感音難聴+耳鳴を反復します(詳細は耳鼻咽喉科学聴覚障害)。

4-3 視覚:網膜の視細胞(錐体と杆体)

網膜の視細胞は錐体(cone)と杆体(rod)の2種類。役割の違いがそのまま出題されます。

特徴錐体(cone)杆体(rod)
働く明るさ明所視(昼)暗所視(夜)
色の識別できる(3種類)できない(1種類)
数・分布少ない・中心窩に密集(不均一)多い・周辺に多い
暗順応速い(早く完了)遅い(30分ほど)
錐体の特徴として誤り=「暗順応が遅い」:錐体は杆体より数が少なく・中心窩に集まり・色識別ができ・明所で活動する(すべて正しい)。ただし錐体の暗順応は速く早期に完了し、暗所で長く順応し続けるのは杆体。よって「錐体の暗順応が遅い」は誤り。
視細胞で誤り=「錐体の分布密度はほぼ一定」:錐体は中心窩に高密度で集まり、周辺網膜では急に疎になる(不均一)。「暗所視で主に働くのは杆体」「錐体の感度は照明強度で変化」「錐体は3種類・杆体は1種類」は正しい。錐体=中心・色・明るい所/杆体=周辺・暗い所で整理する。