聴覚心理学

ST国家試験対策ノート|全5章|対応過去問 24問(第15〜28回)

聴覚心理学はST国試の基礎分野(音響・聴覚心理)で、「音という物理量が、どんな聞こえ(心理量)になるか」を扱う科目です。中身は大きく①音の大きさ(ラウドネス)②音の高さ(ピッチ)・音色③聴覚フィルタ・マスキング・臨界帯域④両耳聴・音源定位⑤時間特性・聴覚疲労の5本柱で、とくに「音の心理量(フォン・ソーン・メル)」と「聴覚フィルタ/マスキング」が最頻出です。フォンとソーンの定義、聴覚フィルタの帯域幅が高い中心周波数ほど広いこと、マスキングの上方拡散——といった「物理量↔心理量」「用語↔定義」の区別問題が繰り返し問われます。聴覚心理学はSTにとって暗記科目ではなく、純音聴力検査・語音聴力検査・補聴器フィッティングの理論そのものです。最小可聴値は聴力レベルの基礎、ラウドネスは補聴器の圧縮増幅と補充現象、マスキングは検査マスキング法、両耳聴は両耳装用の意義に直結します。各章の冒頭でST臨床とのつながりを示しました。

学習のポイント:聴覚心理学は「音の心理量」と「聴覚フィルタ/マスキング」が最頻出。まず第1・2章でフォン(=1000Hz純音のdB SPL)・ソーン(=1ソーンは1000Hz40dBSPL=40フォン、10フォンで約2倍)・メル(ピッチ)という3つの単位の定義を正確に固めるのが最大の得点源です。次に第3章で「臨界帯域幅は中心周波数が高いほど広い」「内耳性難聴では帯域幅が広がる(狭くならない)」「マスキングは高周波側へ大きく広がる(上方拡散)」を押さえます。第4章のITD(低周波)/ILD=インテンシティ効果(高周波)・ハース効果、第5章のTTS(一過性閾値上昇)と音響外傷の区別も頻出です。聴覚心理学はSTの聴覚障害(聴力検査・補聴器・人工内耳)、聴覚系(蝸牛の生理)、音響学(物理音響)、心理測定法(精神物理学的測定法)と直結します。
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