この章のねらい:条件づけは「刺激と反応の結びつき」で学習を説明しますが、
試行錯誤だけでは説明できない学習もあります。それが
洞察学習・潜在学習・認知地図で、「頭の中に情報を蓄え、必要なときに使う」認知的な学習観を示します。STにとっては、
言語発達障害の子どもが
推論・概念形成・問題解決をどう発達させるか、
高次脳機能障害の
遂行機能(問題解決・段取り)のリハをどう考えるかの土台です。試験では
「学習↔提唱者」の組合せが頻出です。
4-1 問題解決の方略 ― アルゴリズムとヒューリスティック
問題を解く方法(方略)には、大きく2つのタイプがあります。
| 方略 | 内容 |
| アルゴリズム | 手順どおり行えば必ず正解に至る系統的な方法(時間はかかる) |
| ヒューリスティック | 経験に基づく直観的な近道。速いが必ずしも正解に至らない(バイアスも生む) |
経験則に基づく直観的な問題解決法=ヒューリスティックス:「必ず解ける保証はないが、経験からすばやく答えに近づく」のがヒューリスティック。アルゴリズム(必ず解ける手続き)・フラッディング(暴露療法)・フォーカシング(体験過程に注意を向ける心理療法)・サッケード(衝動性眼球運動)と取り違えない。
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この章の続きで扱う内容
- 4-2 洞察学習と認知的学習 ― ケーラー・トールマン
- 4-3 概念形成と問題解決を妨げる要因
- 4-4 学習を支える認知現象の整理