問題を解く方法(方略)には、大きく2つのタイプがあります。
| 方略 | 内容 |
|---|---|
| アルゴリズム | 手順どおり行えば必ず正解に至る系統的な方法(時間はかかる) |
| ヒューリスティック | 経験に基づく直観的な近道。速いが必ずしも正解に至らない(バイアスも生む) |
試行錯誤とは異なり、状況の関係を一気に把握して解決に至る学習や、報酬なしでも成立する学習があります。提唱者との組合せが最頻出です。
| 提唱者 | 実験 | 学習の型 |
|---|---|---|
| ケーラー(Kohler) | チンパンジーのバナナ取り(道具の使用) | 洞察学習(見通しによる解決) |
| トールマン(Tolman) | ラットの迷路学習 | 潜在学習・認知地図 |
| ソーンダイク(Thorndike) | ネコの問題箱 | 試行錯誤学習 |
| バンデューラ(Bandura) | 子どもの人形(ボボ人形)実験 | 観察学習(第5章) |
| セリグマン(Seligman) | イヌの電撃逃避 | 学習性無力感(第5章) |
誤りやすい組合せ:「ケーラーのバナナ取り―洞察学習」「トールマンの迷路学習―潜在学習」「バンデューラの人形実験―観察学習」は正しい。誤りは「ソーンダイクの問題箱―弁別学習」(正しくは試行錯誤学習)と「セリグマンの電撃逃避―試行錯誤学習」(正しくは学習性無力感)。
概念形成は、複数の事例に共通する特徴(属性)を抽出してカテゴリーを作る学習です。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 概念達成 | ある概念を特徴づける属性を把握すること |
| 等価反応 | 異なる対象に同じ対象であるかのように反応すること(般化に近い) |
| 全体方略/部分方略 | 概念形成課題では、複数の属性を一度に検討する全体方略が有効なことが多い |
| 逆転学習/非逆転学習 | 弁別の基準を反転させる学習。幼児では非逆転学習より逆転学習が困難 |
誤りやすい記述:「幼児では逆転学習より非逆転学習が困難である」は誤り(逆=幼児は逆転学習の方が困難)。「概念形成課題で全体方略は部分方略より有効」「概念達成=属性の把握」「等価反応=異なる対象に同一視して反応」「機能の固着で問題解決が障害される」は正しい。
| 妨げる要因 | 内容 |
|---|---|
| 機能的固着 | 物の通常の用途にとらわれ、別の使い方に気づけない |
| 習慣的構え(心的構え) | 過去に成功した解き方に固執し、より良い方法に切り替えられない |
学習・記憶・注意には、名前の似た認知現象が多く、現象↔意味の組合せで問われます。まとめて整理します。
| 現象 | 正しい意味 |
|---|---|
| 単純接触効果 | 繰り返し接触するとその対象への好意的態度が高まる |
| プライミング効果 | 先行刺激が後続の情報処理を促進する(潜在記憶の測定にも使う) |
| カクテルパーティ効果 | 雑音の中で必要な音声だけを聞き取る選択的な聴取(注意) |
| 新近効果 | 最後に提示された項目の記憶成績が上昇する(系列位置効果の新近部) |
| ストループ効果 | 文字の色と語の意味が干渉し反応が遅れる(注意の干渉) |
誤りやすい組合せ:「単純接触効果―好意的態度の形成」「プライミング効果―情報処理の促進」「カクテルパーティ効果―選択的な聴取」「新近効果―記憶成績の上昇」は正しい。誤りは「ストループ効果―学習効果の消去」。ストループ効果は注意の干渉であって、学習効果の消去とは無関係。