第3章|消化・代謝・腎

対応過去問 4問/難易度 ★★★☆☆
📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:消化・代謝・腎は「消化液の性状(pH)と酵素」「再吸収される・されない」「臓器と産生物質」の3つの対応表で解けます。ここで扱う消化の生理嚥下障害の摂食嚥下・栄養管理の背景に、代謝・腎・貧血・電解質内科学の糖尿病・腎疾患・貧血に直結します。この章では過去問頻出の①消化液と消化酵素 ②腎臓の再吸収とGFR ③臓器と産生物質を、引っかけ選択肢を軸に整理します。

3-1 消化液と消化酵素

消化液はpH(酸性/アルカリ性)と含まれる酵素がそのまま問われます。胃液だけが強酸性、膵液・胆汁はアルカリ性という対比が核心です。

消化液pH主な酵素・成分
唾液中性〜弱酸アミラーゼ(デンプン分解)・舌リパーゼ
胃液強酸性ペプシン・胃酸・胃リパーゼ(ガストリンが分泌を促進
膵液アルカリ性トリプシン・膵リパーゼ・重炭酸イオン(HCO₃⁻)
腸液アルカリ性腸リパーゼなど
胆汁アルカリ性消化酵素を含まない(胆汁酸で脂肪を乳化)
膵液はアルカリ性(酸性ではない):膵液は重炭酸イオンに富むアルカリ性で、十二指腸で胃酸を中和し、膵酵素が働く至適pHをつくる。「膵液は酸性」は誤りの定番。唾液=アミラーゼ、胃=ガストリン分泌、小腸でグルコース吸収(Na⁺との共輸送)、肝臓から胆汁酸分泌はいずれも正しい。
脂質を分解するリパーゼは「胆汁以外」に含まれる:脂肪分解酵素リパーゼは唾液・胃液・腸液・膵液に含まれる(主役は膵リパーゼ)。胆汁だけは酵素を含まず、胆汁酸で脂肪を乳化してリパーゼの働きを助けるだけ。「胆汁が脂質を分解する消化酵素をもつ」は誤り。

3-2 腎臓の機能(再吸収とGFR)

腎臓では糸球体で濾過された物質の多くが尿細管で再吸収されます。「再吸収されるか・されないか」で仕分けるのが要点です。

物質尿細管での再吸収
再吸収される(大部分)
ナトリウムイオン再吸収される(近位尿細管で大量)
ブドウ糖再吸収される(健常ではほぼ100%)
重炭酸イオン再吸収される(酸塩基平衡)
クレアチニンほとんど再吸収されない(=GFRの指標)
「再吸収されない=GFRの指標」:クレアチニン(およびイヌリン)は濾過されたまま尿へ排泄されるため、糸球体濾過量(GFR)の指標になる。逆にブドウ糖は通常完全に再吸収され、尿糖が出るのは再吸収閾値を超えたとき(高血糖)である点も頻出。

3-3 臓器と産生物質

「臓器と産生物質の組合せ」はホルモン以外の分泌物・産生物質まで含めて問われます。誤りを狙った組合せに注意します。

臓器産生物質
心臓BNP(心室から分泌される利尿ペプチド)
腎臓レニン(傍糸球体装置)・エリスロポエチン
肝臓アルブミン(血漿タンパク)・胆汁酸
胃(壁細胞)内因子(ビタミンB₁₂の吸収に必要)
膵臓(ランゲルハンス島)インスリン・グルカゴン
内因子は「胃の壁細胞」(脾臓ではない):内因子は胃の壁細胞が産生し、回腸でのビタミンB₁₂吸収に必要。欠乏すると悪性貧血になる。「脾臓=内因子」は誤りの定番。心臓=BNP/腎臓=レニン/肝臓=アルブミン/膵臓=インスリンは正しい組合せ。