📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:この章は横断的な小テーマの寄せ集めですが、いずれも過去問で繰り返し問われる定番です。
神経・筋の興奮伝導と運動単位は
臨床神経学の末梢神経・筋疾患や筋電図、
リハビリテーション医学の運動・廃用の理解に、
血液・免疫は
内科学の貧血・アレルギーに直結します。この章では過去問頻出の
①興奮伝導と運動単位 ②赤筋・白筋 ③レム睡眠 ④抗体産生を、引っかけ選択肢を軸に整理します。
4-1 神経・筋の興奮伝導と運動単位
神経の興奮伝導は「全か無かの法則」「太い有髄線維ほど速い」「跳躍伝導」が三本柱です。運動単位の構成要素も頻出です。
- 膜電位が閾値に達すると活動電位が発生する(全か無かの法則)。
- 末梢神経の髄鞘はシュワン細胞が形成する(中枢はオリゴデンドロサイト)。
- 太い有髄線維ほど伝導速度は速い(「太いほど遅い」は誤り)。
- 軸索末端のシナプス小胞からアセチルコリンが放出される(神経筋接合部)。
- ランヴィエ絞輪を跳んで伝わる跳躍伝導で速く伝導する。
運動単位=「1運動ニューロン+支配する全筋線維」:構成要素は前角細胞(運動ニューロンの細胞体)→軸索→神経終板(神経筋接合部)→筋線維。筋膜(筋を包む結合組織)は運動単位に含まれないのが引っかけ。神経支配比が小さいほど精密な運動ができ、筋電図では運動単位電位が記録される。
「太い神経ほど遅い」は誤り:伝導速度は線維径と髄鞘の有無で決まり、太い有髄線維ほど速い。末梢の髄鞘=シュワン細胞、中枢の髄鞘=オリゴデンドロサイトの区別も押さえる。運動単位の構成要素を問う設問では筋膜・腱などの結合組織を混ぜてくる。
4-2 骨格筋(赤筋・白筋)
骨格筋は赤筋(遅筋・持久)と白筋(速筋・瞬発)で対比します。特徴を逆に問う組合せに注意します。
| 特徴 | 赤筋(遅筋・Ⅰ型) | 白筋(速筋・Ⅱ型) |
| 収縮速度 | 遅い | 速い |
| 疲労 | 疲労しにくい | 疲労しやすい |
| ミオグロビン | 多い(赤く見える) | 少ない |
| エネルギー代謝 | 酸化的代謝(脂質利用) | 解糖系(グリコーゲン多い) |
| 分布 | 抗重力筋に多い | 瞬発的な運動 |
赤筋=「持久・姿勢保持」/白筋=「瞬発」:赤筋は収縮が遅く疲労しにくく、ミオグロビンが多く、抗重力筋に多い。「筋収縮速度が速い」「疲労しやすい」「グリコーゲン含量が多い」「ミオグロビンが少ない」は白筋の特徴で、赤筋に当てはめると誤り。
4-3 睡眠(レム睡眠)
睡眠はレム睡眠の特徴が定番です。「逆説睡眠」という別名がヒントになります。
| レム睡眠の特徴 | 内容 |
| 夢 | 鮮明な夢をみる |
| 眼球運動 | 急速眼球運動(REM)を伴う |
| 骨格筋 | 弛緩する(抗重力筋が脱力) |
| 大脳皮質 | 活発に活動(覚醒に近い=逆説睡眠) |
| 加齢 | 加齢に伴って減少する |
「加齢で増加」は誤り:レム睡眠は「夢・急速眼球運動・筋弛緩・皮質は活発」が特徴で、加齢に伴って減少する。加齢では総睡眠時間・深い徐波睡眠・レム睡眠がいずれも減り、中途覚醒が増える。「レム睡眠は加齢で増加する」は誤りの定番。
4-4 血液・免疫(抗体産生)
免疫では「抗体を産生する細胞はどれか」が問われます。血球の役割分担を整理します。
| 細胞 | 主な働き |
| B細胞(形質細胞) | 抗体を産生する(液性免疫) |
| T細胞 | 細胞性免疫・免疫調節 |
| マクロファージ | 貪食・抗原提示 |
| 好中球 | 細菌を貪食(自然免疫) |
| 好酸球・好塩基球 | 寄生虫・アレルギーに関与(抗体は作らない) |
抗体を産生するのは「Bリンパ球(形質細胞)」:抗体(免疫グロブリン)はB細胞が分化した形質細胞が産生する(=液性免疫)。好中球・好酸球・好塩基球・マクロファージは抗体を作らない。抗体にはIgG(胎盤を通過)・IgM(一次応答で先に上昇)・IgA(母乳・唾液に多い)・IgE(Ⅰ型アレルギー)・IgDの5クラスがある。