📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:自律神経は「交感=活動/副交感=休息」で対比し、器官ごとの作用を1枚の表にすれば確実に得点できます。ここで扱う
神経伝達物質と起始核(黒質=ドパミン)は、
臨床神経学のパーキンソン病、
神経系の自律神経・神経細胞の理解に直結し、
気管支の交感(拡張)・副交感(収縮)は
呼吸系の発声・気道管理とつながります。この章では過去問頻出の
①交感・副交感の作用 ②自律神経の伝達物質 ③中枢の伝達物質と起始核を、引っかけ選択肢を軸に整理します。
2-1 交感神経と副交感神経の作用
自律神経は交感=「闘争・逃走」(活動)/副交感=「休息・消化」(rest and digest)で対比するのが基本です。多くの臓器は両者の二重支配を受け、互いに拮抗します。「どちらの作用か」「誤っている作用はどれか」がそのまま問われます。
| 器官 | 交感神経(活動) | 副交感神経(休息) |
| 瞳孔 | 散大(散瞳) | 縮小(縮瞳) |
| 心臓(心拍数) | 増加 | 減少 |
| 血管 | 収縮(血圧上昇) | — |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 消化管運動・消化液 | 抑制 | 促進(唾液・膵液・胃腸運動) |
| 排尿筋(膀胱) | 弛緩(蓄尿) | 収縮(排尿) |
| その他 | 発汗・血糖上昇 | — |
瞳孔と気管支の向きを固定する:交感=散瞳・気管支拡張/副交感=縮瞳・気管支収縮。喘息発作で気管支が収縮するのは副交感(迷走神経)の経路。「副交感神経刺激で散瞳」「交感神経で縮瞳」はいずれも誤り。消化・排泄・縮瞳は副交感、と束ねて覚える。
作用を入れ替えた誤りに注意:交感神経の作用としては血管収縮・心拍数増加・散瞳・気管支拡張・消化管運動の抑制が正しい。「消化管運動亢進」「唾液分泌亢進」「縮瞳」「心拍数低下」「排尿筋の収縮」を交感の作用として並べたら誤り(すべて副交感)。逆に副交感の作用として「散瞳」「膵液分泌の抑制」を挙げたら誤り。
自律神経の伝達物質
伝達物質は「節前線維は交感・副交感ともアセチルコリン(ACh)」が原則です。
| 線維 | 伝達物質 |
| 交感神経・副交感神経の節前線維 | アセチルコリン(ACh) |
| 交感神経の節後線維 | ノルアドレナリン(汗腺は例外でACh) |
| 副交感神経の節後線維 | アセチルコリン(ACh) |
「節前は全部ACh、交感の節後だけノルアドレナリン」:この1文で伝達物質の組合せはほぼ解ける。汗腺を支配する交感神経節後線維だけはAChという例外も頻出。交感神経は脊髄の胸腰髄から、副交感神経は脳幹(脳神経Ⅲ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ)と仙髄から出る。
2-2 中枢の神経伝達物質と起始核
中枢では「どの神経核がどの伝達物質を作るか」をセットで暗記します。組合せ問題で混同を狙われます。
| 部位(起始核) | 伝達物質 |
| 黒質 | ドパミン(変性でパーキンソン病) |
| 青斑核 | ノルアドレナリン(覚醒・注意) |
| 縫線核 | セロトニン(気分・睡眠覚醒) |
| マイネルト基底核 | アセチルコリン |
大脳皮質の興奮性=グルタミン酸/抑制性=GABA:中枢神経系の主要な興奮性伝達物質はグルタミン酸、主要な抑制性伝達物質はGABA(+グリシン)。ノルアドレナリン・ドパミン・セロトニンはモノアミンで、覚醒・運動・情動などを修飾する調節系。
起始核と伝達物質を取り違えない:「青斑核=アセチルコリン」「縫線核=ノルアドレナリン」「交感神経節後線維=セロトニン」「副交感神経節後線維=グルタミン酸」はすべて誤り。黒質=ドパミン=パーキンソン病の連想を固定しておくと、神経系の他問にも応用できる。