📝 このノートはAI編集部が過去問から作成した学習用まとめです。基礎医学領域は専門監修前のため、診断基準・数値・薬剤などの細部は必ず成書・最新ガイドラインで確認してください。
この章のねらい:ここは
「脳・身体・物質が原因の精神障害(外因性)」です。とくに
せん妄は、STが認知症・
高次脳機能障害と
「急に注意・意識が揺れているのは何か」を鑑別するときの必須知識。原因疾患の背景は
臨床神経学と、神経伝達物質(ドパミン)は
神経系とつながります。「可逆か不可逆か」「意識障害か否か」を軸に読みましょう。
2-1 物質関連障害・依存症の基礎(依存・耐性・離脱)
依存症は3つのキーワード「依存・耐性・離脱」で理解します。定義のすり替えが定番のひっかけです。
| 用語 | 意味 |
| 耐性 | 同じ効果を得るのに量が増える(=効きにくくなる)。使い続けると耐性は上昇する |
| 離脱症状 | 使用を中断すると出る不快な症状。これを避けるため使用を続けてしまう |
| 精神依存/身体依存 | 渇望(精神依存)と、離脱症状で表れる身体依存 |
アルコール依存のひっかけ:「アルコール依存によってアルコールへの耐性が低下する」は誤り——耐性は上昇(増強)する。依存症者は離脱症状を軽減するために飲酒を続け、治療は完全な断酒が原則(節酒でなく断酒)。長期大量飲酒で慢性の精神障害(コルサコフ・認知症・幻覚)が生じる。なお「日本では欧米に比べてアルコール依存症が少ない」は正しい記述——日本人はALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)の低活性者が多く、飲酒で顔面紅潮・悪心などの不快症状が出やすいため、依存症の有病率は欧米より低い傾向にある。
依存性を形成しやすい薬物:バルビタール(睡眠薬)・モルヒネ(麻薬)・アンフェタミン(覚醒剤)は依存性が高い。一方ストレプトマイシン(抗菌薬)・アセトアルデヒド(アルコール代謝産物)は依存を作らない。「薬理作用で気分が変わるもの」が依存性を持つ、と押さえる。
ここから先は「既卒プレミアム」の内容です
全科目のノートと伴走サポートがセットになったコースの専用ページです。会員としてログインすると、この章の続きが表示されます。
この章の続きで扱う内容
- 2-2 代表的な依存性物質(覚醒剤・麻薬・抗不安薬)
- 2-3 アルコールによる器質性精神障害(コルサコフ症候群)
- 2-4 せん妄(意識障害・器質性)
- 2-5 薬剤性の錐体外路症状(抗精神病薬の副作用)