臨床神経学はST国試の専門基礎分野(臨床医学)で毎回コンスタントに出る科目です。そしてSTにとっては「他人事ではない基礎医学」の筆頭——なぜなら、私たちが臨床で向き合う失語症・運動障害性構音障害・嚥下障害・高次脳機能障害は、そのほとんどが神経疾患を原因(上流)として起こるからです。脳血管障害は失語やdysarthria・嚥下障害を、変性疾患(パーキンソン病・ALS)は運動低下性/球麻痺性のdysarthriaと嚥下障害を、認知症はコミュニケーション低下を生みます。中身は大きく①神経学的診察と症候、②脳血管障害・頭部外傷、③神経変性疾患・運動異常症、④認知症・脱髄・感染・頭痛、⑤末梢神経・筋・神経筋接合部疾患の5本柱。出題の多くは「疾患↔症候」「病変部位↔症状」の組合せ問題で、縦横のマップを一度作れば得点源になります。各章冒頭にST臨床とのつながりを示したので、暗記でなく「どの障害の原因になるか」で理解してください。